237:脳髄工場 1:2007/01/08(月) 19:16:38 ID:X1Y/mseB0
脳髄工場 小林泰三
犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。
健全な脳内環境を整えられることが証明され、
いつしかそれは一般市民にも普及していった。
両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で
自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年。
そんな、少年がある日、同級生(人口脳髄装着者)から、
お付き合いを告白されたが、結局別れる。
しかし、あるひ、その元彼女?と脳髄装着した親友の歩く姿を見てショックを受ける。
そして、成人して、ついに決心して人口脳髄をうけることにした。
その工房へ手術しに入ったものの、頭の形が特殊なので無理との事。
238:脳髄工場 2:2007/01/08(月) 19:20:29 ID:X1Y/mseB0
しょうがないので、主人公は、本工場まで、交通機関を使い行く。
そこで、手術を受けようとしたものの施工者がどうも不慣れで怪しいので
逃げ出す。そこで、偶然にたくさんの中継テレビがある部屋を見つける。
主人公は、夢中になってその装置を操るうちにひとつのことに気が付く
それは、この装置が他人の人生を放映していることだ。
なんだこれは?と茫然自失しているところに、
この装置の開発者の二人の老人姉妹がやってきた。
239:脳髄工場 3:2007/01/08(月) 19:26:03 ID:X1Y/mseB0
開発者の老姉妹によると、人生はすべてこの装置で定められており、
主人公が来るのも二人にはわかっていたとの事。
当然「そんなのは、うそだ」と、主人公は言い張るものの、ある提案を老姉妹はする。
それは、うそだと思うなら未来をこの装置で覗いてみたらというもの。
そして、例外なく未来を知ったものは後悔すると付け加える。。
結局、主人公は好奇心を抑えられずにそれからの人生を見てしまう。
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240:脳髄工場 4:2007/01/08(月) 19:33:47 ID:X1Y/mseB0
その後、主人公は、愛しているかどうかもわからない妻の隣で深いため息をつく。
あの、未来を示す装置によれば、主人公はこの後、
会社で新プロジェクトをまかせれるものの、失敗しまう。それがきっかけで、退職。
そして、転職先を見つけるものの仕事が
忙しすぎ、それがきっかけで今の妻とは離婚してしまう。
そして、、決まりきった未来をそのままなぞるだけの
人生が主人公は、むなしくてたまらない。
今、彼がたのしみにしている事は、この人生から開放されること。
つまり、死である。
文章力がないので、うまくまとめられずすみません。
241:本当にあった怖い名無し:2007/01/08(月) 19:38:01 ID:ennY3M1ZO
乙。
しかし老姉妹は何者だったんだ?
243:本当にあった怖い名無し:2007/01/08(月) 20:08:35 ID:X1Y/mseB0
>>241
人口脳髄の開発者です。
249:本当にあった怖い名無し:2007/01/08(月) 22:26:50 ID:DuPewAsi0
>>239のあたり。
人口脳髄には、安定した社会を構築する為の、適切な未来のシナリオが送られ、
人口脳髄をつけた人々は、そのシナリオ通りに動かされている。
(逆に人口脳髄からは、付けている人に関するデータが送られてくる)
自由意志が蔑ろにされてる事に、怒りをおぼえる主人公に対し、
開発者の老婆達は、脳は特定の入力情報に対して、
一定の出力情報を与える一種の機械で、自由意志など存在しないと告げる。
人口脳髄を付けていない主人公の行動も、
周囲の人からのデータを解析すれば予測可能、と告げる老婆。
納得できない主人公は、自分のデータを調べるが、
自分の意思で行っていた行動が、全て予測可能な既定のものであり、
自由意志というものが、ただの錯覚であった事を知る。
さらに主人公は、自分の未来のデータを見てしまう。
自由意志を否定され、データ通りの既定の未来を続ける主人公(以降>>240