108: 本当にあった怖い名無し 2017/11/30(木) 07:18:29.40 ID:YKiNdDIr0
Oヘンリー「心と手」
主人公の青年は、疎遠になっていた昔馴染みのヒロインと偶然にも再会する
主人公「そうか、君は警察に成ったんだね?凄いじゃないか!」
ヒロインは、逮捕した犯罪者を連れて列車に乗ろうとしているところであり、彼女の右手は犯罪者の左手と手錠で繋がれていた
主人公とヒロインは昔を懐かしんで語り合い、互いにまだ両想いであることを意識し合った
犯罪者が、先を急ぐようヒロインを急かす
主人公「また会えるかな?」
ヒロイン「これからこの犯罪者を遠くの街の刑務所に輸送するの。そのままそこに転勤して、7年間勤めることになっているわ」
主人公「連絡出来るようになったらでいい、連絡をくれ。ぼくはいつまでも君を待っているよ!」
二人は笑顔で別れた
その一部始終を眺めていた老夫婦が語り合う
妻「なんだか、切ない二人ね」
夫「あの刑事、なかなか粋なことをするなぁ……」
妻「?」
夫「君は気付かなかったのかい?刑事が自分の右手に手錠をかけるわけないじゃないか」