後味の悪い話

【世にも奇妙な物語】ベビーシッター

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三輪車で室内をぐるぐる回っている双子の数樹と正樹(中村成一・功二)。
吹き荒れる風の中通りかかった家の外からふと其の家を見る神父(嶋田久作)。
無表情で見返す双子。其の下の応接室で面接をしている。

山口美保(浅香唯)は、小説家の自宅でベビーシッターの面接を受けていた。この家には、双子の男児がいるのだ。
双子の母親は「子供たちに会っていただきます。彼らがあなたを気に入れば…」と言う。早速、美保は彼らに会った。心なしか無表情に見える子供たち。母親から、美保と仲良くできそうかと聞かれて、彼らはただ黙ってうなずいた。

夕方 出かけて行く際に双子の母親は、熱心に働く美保を見て何かを言いかける。
母親「美保さん、実はあの子達・・・」
父親「佳子!」
母親「大丈夫なのかしら・・・・・・あんなにいいお嬢さんを・・・・・・・・・」

両親が出ていったあと、言われた通り双子の面倒を見つつ、子供をお風呂に入れる美保。
二人の腹部に三角形の形になった3つの黒子を見て「双子って黒子の位置も一緒なんだ」とつぶやく。

その途端、急に停電に。遠くでガラスの割れる音も聞こえた。
仕方なく双子を置いて、様子を見に行く事に。

ある部屋で窓が割れたらしく、強風が入り込んで来ていた。
慎重に様子を伺おうとしたが、次の瞬間、何者かに取り押さえられた。
抵抗しようとしたが、いきなり十字架をかざす男。そう、男は神父だったのだ。

神父「この家に住んでいるのは悪魔の子供だ。恐ろしい光景だった・・・街の人達は正気を失い、両親は子供に操られ、ベビーシッターを雇って生け贄にしている。家は既に魔界に入り込み家からはもう出られない」

実は双子は悪魔の化身であった。これまでも同様の手口(作家夫妻は知っている)でベビーシッターを雇い、生贄として悪魔に捧げていたのだ、偶然このことを知った男(牧師)は陰謀を阻止するため、悪魔を退治するために乗り込んできていた。

そう告げた途端、庭の大木が倒れ、窓と玄関を塞いだ

神父「あの子達を殺さなくては」

そう言って双子の居る所に行こうとした神父の背中を、話を信じられない美穂は、近くにあったゴルフクラブで殴りつける。その好きに、双子を守ろうと急いで二階に戻った美保だが、姿はどこにも見当たらない。
必死に探す美保だが、その前にまた神父が現れた。

「何故私の話を信じない!」
「信用出来る訳無いでしょ!」と、振払おうとした美保だったが
「腹部に3つの黒子が有った筈だ。それが悪魔の証拠なのだ。」
と言った次の瞬間、猛烈なスピードで三輪車が神父の脚に激突した。
振り向くと、双子が居た。

何故ここに・・・?という美保の疑問を余所に、神父が
「邪悪な子供達よ・・・今直ぐここを立ち去れ!」と言って十字架を翳し出した。
だが子供の声で「お姉ちゃん!」と言われると、美保は正気を取り戻し、双子を連れ出し、夫婦の寝室に鍵を掛け閉じこもった。
神父「私を信用しないか!君は子供達に殺されるんだぞ!」

鍵をこじ開け寝室に入る神父。聖水を取り出し子供に掛けると、白い煙とともに肌が溶けだした。

唖然とする美保。神父の話を信じるしかなくなったその時、双子が本性を現した。
双子は不意に向こうを向いたかと思うと首が一回転した。その顔は、この世の物で無い悪魔の顔だったのである。
次の瞬間! 神父めがけて飛び掛かったかと思うと、神父の首筋に噛み付いた。

突然の出来事に声にならない悲鳴を挙げる神父。
数秒もしない内に神父は、首を噛み切られ大量の血を流し、絶命した。

呆気に取られていた美浦が「次は自分だ!」と悟った瞬間、その場を逃げ出した。
大地震の様に家が揺れ、足場は定まらない。何とか逃げ切ったその先は、子供部屋だった。

部屋に入った瞬間、部屋のあらゆる物が飛び散り、めちゃくちゃになる。
ただ耐え凌ぐ事しかできない美保。

なんとか部屋を出ようとした次の瞬間、ベランダのガラスが割られ、聞こえてきたのは、三輪車の音である。

絶望する美保。
目の前に居る悪魔は美保に向けて、確かにこう言った。

「ツギハ、オマエダ。」

響き渡る美保の悲鳴。

場面は代わり後日、作家夫妻が新しいベビーシッターの面接をしている。
「田舎は北海道なのね? 電話でも言いましたけれど、此処に来る事は、誰にも言ってませんね?」
「はい!」

その頃、絶対に入ってはならないと言われた地下室で、美保の死体を引き摺って歩く双子がいた。

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