干してあった布団シーツ
原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2010/05/12 03:52
うちの家は土地が狭いので三階建なのですが、
この間、家族が隣の県にある親戚の家まで出かけ、自分1人で留守番していた時、
さすがに退屈してきたので、近くのゲーセンに行こうと家を出ました。
玄関を開けて気付いたのですが、
風か何かで三階のバルコニーに干してあった布団シーツが落ちていて、玄関脇の自転車に半分被さっていました。
「面倒臭いし、帰ってきた時に直すか」と思い、乱暴に折りたたんで自転車の上に置いて、そのままゲーセンに直行。
2時間くらいして、ゲーセンから帰って来て玄関に辿り着いたら、
自転車のカゴに『元に戻しておきました』とメモが置かれていました。
上を見上げると、三階のバルコニーには布団シーツが元の通りに干してありました。
その日、家族はやっと夜に帰宅してきたのですが、一体誰がシーツを直したのでしょうか…。
SFのサウンドノベルツクール
ゲ ー ム に ま つ わ る 怖 い 話
59 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/05/22 09:54
SFのサウンドノベルツクールを中古で購入した。
前の持ち主のセーブデータが残っていたのでプレイしてみたのだが、
ストーリーもへったくれもなく、登場人物が次々と無残に殺されていくだけのものだった。
狭い町の中古屋だったので、前の持ち主もおそらく俺と同じ町の住人だったのだろう。
この登場人物の名前、全員聞き覚えがあった。
おそらく前の持ち主は、サウンドノベルにかこつけて、自分の知り合いをゲームの中で惨殺していたわけだ。
ちょっと見てはいけないものを見てしまったような気がしたよ。
60 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/05/22 10:00
>>59
FCとかSFCのゲームは、前所有者の魂がこもっているよな。
幸い俺はそんな体験ないけど、知人は中古ソフト経由でおかしな物うつされたってボヤいてた。
くわしくは聞いてないが…
父親の墓石
∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧
594 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/01/06 19:10
旧家の主に聞いた話。
十数年前の春、前年に亡くなった父親の墓石が裏山の墓地に置かれた。
ところが、しばらくするとその墓石が倒れて破損してしまった。
すぐさま新たな墓石を建てたが、数日を置かずして倒壊してしまう。
只の悪戯とも思われたが、その為に不寝番を置く訳にもいかず、家の者は弱り切っていた。
秋になって、台風による強風のせいで墓地近くの木が何本か倒れてしまった。
その中の一本は父親が生まれた際に植えられた木だったが、
根っこに大きな石を抱えたままひっくり返ってっていた。
石を引きずり出して調べてみると、表面に父の名前と戒名までもが刻まれている。
そこで、それを洗い清めて墓地に据えることにした。
以来、墓石が倒れるような事はなくなった。
尾根
595 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/01/06 19:12
消防団で年寄りに聞いた話。
夜警をしている最中に、妙なモノを見たことがある。
少し離れた尾根で蠢いているモノが見えたので、相方と二人して目を凝らした。
『それ』は次第に人の貌をとり、やがて立ち上がろうとしているように見えた。
相方の「ぎゃー!」という絶叫の直後、人型はサーッと解けるようにして形を崩した。
悲鳴を聞きつけて集まった何人かで現場へ向かったが、
木の枝や落葉がこんもりと盛り上がっているばかりだった。
ジャングルの奥
∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧
564 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/01/04 23:08
かなり昔に雑誌で読んだ話。
割と有名な探険家(名前記憶に有らず)の恐怖体験は、
遭難した事でも、探検中に怪我や病気をした事でもないと言う。
南米だかどこだかの、地元原住民さえ行かないジャングルの奥で、
岩の上に赤いハイヒールがキチンと揃えて置いてあったそうな。
確か、ゲーム雑誌の小さいコラムに書いてあった。
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山ミサキの話
∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧
338 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/25 18:38
朝日新聞12月20日『声』欄
山口県下関市 76歳
健康のために歩いている。
先日、近くの山すその道を歩いた。途中でかつてない倦怠感と脱力感に襲われた。
どうしたのだろう。ゆっくり歩きながらも心細くなってくる。
やっと家に帰り、2時間ぐっすり寝こんで眼が覚めたら、私は祖母から聞いた『みさき』の話を思い出した。
私の郷里では、山や川で気分が悪くなったりすると、「それはきっと山みさきに遭うたのだ」と言った。
みさきは、目には見えない神の使者か山の精のようなもので、
年中山や川を巡っていて偶然それに遭うと、人は病気になったりする。
そう聞かされて、子供心にも自然に対する畏敬の念を持ったものだった。
その頃は、大人も木や石の盗掘などしなかったような気がする。
辞書をめくってみると、『御先、御前』として、同じようなことが載っていた。
下の妹にこの話をしたら、「聞いたことがある」と言ったが、他の妹たちは「岬なら知ってるけど」。
これも私たちの年代で消えてゆく話なのだろう。
猿の駆除
∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧
93 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:19
猟師に聞いた話。
ある時期、増えすぎた猿を駆除するべく山に入っていた。
殺した猿の片腕を切り落とし、証拠として腰の紐に括り付けて持ち帰る。
山を下りてから紐を外すと、切断された腕が互いに手を繋いでいることが何度かあった。
人影
94 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:20
子供の頃の話。
冬の夜に山火事があり、野次馬根性で表へ出た。
対岸の山頂、風に揺れる木の上にちょこんと座っている人影を見た。
親父に聞くと「天狗だろう」と答えた。
鹿の屍
95 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:21
ちょっと前の話。
朝、猪を獲るために仕掛けた檻を見に行くと、鹿が掛かっていた。
頑丈な檻のなかで、腹を裂かれ、内臓を喰い尽くされて死んでいた。
妙な音
96 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:22
ちょっと前の話。
夜中に炭窯の側で火の番をしていると、ときどき妙な音が聞こえることがあった。
「あぁ~~」とも「おぉ~~」ともつかぬ、女性の声を思わせる音。
『風の音か何かだろう』と自分を納得させていたが、
一度だけ、その音がスピッツの曲を3フレーズ分くらい奏でた。
人気のない古い墓地
97 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:24
最近の話。
夕刻、山から下りる途中で人気のない古い墓地の横を通った。
生い茂る草が、白い墓石を覆い隠していて、なんだか寒々しい。
通り過ぎてから何気なく振り返ると、若い女の横顔が墓石の影に隠れるのが見えた。