ホラー

【仕事の怖い話】仕事のメンテナンス

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178 名前: WBC監督(東京都)[] 投稿日:2008/09/14(日) 22:30:48.60 ID:mNrtA2B90

深夜のメンテナンス作業で眠くて眠くて、ユーザーの伝票明細テーブルを間違ってTRUNCATEした。
ROLLBACKも効かない。

あせってArcserve開いてテーブルを戻そうとする・・・ログウィンドウを見ると、
バックアップバッチは数ヶ月前から停止したままだった。

頭が真っ白になった。

IDCを出て深夜の自席に戻って、机の中の大事なものをかきあつめてかばんに詰めた。
社員証を課長の机の上に置き、会社を出て、アパートに戻る。
保険証、パスポート、前の年に死んだ愛犬の写真を持ち、始発にあわせて家を出る。

携帯が鳴り始める。何度も何度も何度も。空港につくころには着信が10回を超えた。
電池を抜き、俺は北海道行きの飛行機に乗った。
逃げるなら、なんとなく北、というイメージがあった。

それから3年無為な生活をし、ほとぼりが冷めたころ、北海道の小さな
ソフトウェア開発会社に就職した。
経験を買われて、すぐにプロマネになる。
そして、孫請けながら大きなプロジェクトに参加することになり、
キックオフミーティングのために東京へ。
発注元とともに汐留で会議に参加する。

・・・会議室には、俺が逃げ出した会社の部長と、課長がいた・・・

ふたりとも、会議のあいだずっと、顔を真っ赤にして俺を睨んでいた・・・
こみあげてくる胃痛と嘔吐感に耐え、会議が終わると同時に俺は会議室から逃げ出した・・・
それが、先週の金曜日のこと・・・死にたい・・・

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