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【洒落怖】隣町のN小学校

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怖い話&不思議な話の投稿掲示板

投稿者「なし子 ◆FqWzXET.」 2020/08/10

隣町のN小学校は「出る」と言う事で一部の人には有名である。
これは、以前、N小学校に勤務する先生方から実際に聞いた不思議な話である。
この話が多くの人の目に触れる事により、関係者に何か障りがあっても申し訳ないな…と思いつつも、聞いてから随分と時間が経過しているし「時効かな」とか「文字にする事も供養になるのかな」とか、自分勝手に思い込んで投稿してみた。

N小学校は明治時代に、廃寺跡に建てられた学校である。
かなり古い話なので、その寺が何故廃寺になったのか、またその寺の敷地をどのように供養して小学校が建てられたのかは、もう誰も知る人はいない。

■地元生え抜きのA先生の話
何十年も前の出来事だがA先生のお母様がまだ小学生の頃、N小学校の校庭に新しくプールが建設されることになり、子供達は楽しみに工事を見守っていた。
ある日、特に行事があるとか、台風が来るとかではなく、まったくの普通の日なのに担任から
「突然ですが、今日は給食を食べた後、全校児童が下校となります」
「道草をしないで真っ直ぐに家に帰りなさい」と言われたそうである。
先生のお母様は不信に思いつつも、担任の言うとおりに素直に帰宅したのだが、大きくなってからとんでもない話を聞いた。
実はその日、建設会社の人たちがプール工事で校庭を掘り返していると、半端ない量の昔のお骨が出てきたという。
大量のお骨などとても子供達に見せられないし、教育上も宜しくないので慌てて片付ける事となり、
急遽、全校児童を早帰りにさせたというのである。
結局そのお骨は地区の有力者の方が預かって、自分の墓所に新たに三界万霊の石塔を建ててご供養してくれたそうである。

N小学校の代々の校長先生は、お盆とお彼岸には必ずその供養搭にお参りに行く事になっている。
もし、うっかりしてお参りを忘れるとその年の運動会には大雨が降る…と、今でも信じられている。

■校長先生のぼやき
ある日、町の教育委員会から校長先生に問い合わせが来た。
それは、例の供養搭にきちんとお参りをしているのか?と言うものだった。
近所の方から教育委員会に電話があったそうで、その内容は
「近頃夜中に大勢の亡者が騒いでいるのでうるさくて仕方がない。おかげで夕方薄暗くなってからは農作業もままならない」
「きっと校長が供養搭へのお参りをサボっているからだと思う。教育委員会から校長に注意してもらえないだろうか」という苦情だったそうだ。
校長先生は「お盆とお彼岸には欠かさずにお参りしているのに、何故そんなことを教育委員会に電話するのか。文句があったら直接N小学校に電話すればいいのに」と、ぼやくことしきりであった。

■ベテランのB先生の話
B先生は教育一筋でとても熱心な人だったが、同僚・後輩に対しては氷のように冷たい助言指導をする、痛いお局様だった。
若い先生方からは、オバケよりもB先生の方がよっぽど怖い…と陰口を言われるような存在だった。
ある日の夕方、その先生が担当する保護者との会議があったのだが、つい長引いてしまい終わったのが21時を過ぎていたという。
保護者が全員返った後、B先生は使用した湯のみを一人で洗っていた。
その時刻には、他の職員は退勤して誰もいなかった。
静まり返った中、いきなり職員室の校庭側出入り口のガラス戸を「ダンダンダンダン」と叩く音がした。
さっきの保護者が忘れ物でもしたのかしら?と思い、
「ハーイ」と出入り口に行ったのだけれど、人影は見当たらない。
確認のために戸を開け外に出て、ぐるりと見回してみても、ただ漆黒の闇が広がるばかり。
空耳かと思い、残りの洗い物を片付けているとまた「ダンダンダンダン」と戸を叩く音がする。
先生が出入り口に行って辺りを見回しても誰もいない。
そして3回目の「ダンダンダンダン」。
B先生、闇に向かって「静かにしなさい!」とついいつもの調子で叱ってしまったという。
「えっ、その後どうされましたか?」と問うと、
眉ひとつ動かさずに「どうもしません。洗い終えた後、施錠して自転車に乗って普通に帰りました」と平然としていた。
WOW! B先生、さすがです!

B先生ほど肝が据わった人は稀である。
N小学校で、夜遅くまで一人で残業をするのは本当に冷や汗ものだったそうだ。
ある先生などは学期末のテストの採点が終わらずに、遅くまで一人残って頑張っていた。
暫くすると職員室の真上、2階の音楽室辺りから夜の空気を震わせて
いきなり「キャハハハハハハ…」と大きな笑い声が響いてきたそうだ。
その先生はびっくりしてパニックになり、テスト用紙も、赤ペンも、成績表も全ての仕事を放り出して逃げるように即効帰宅したという。

当時、先生方は「職員室(学校)の最後の一人」になる事を極力敬遠していた。
仕事は時間内にさっさと進めて、終わらない場合は家に持ち帰る。
一人ぼっちで残業なんてとんでもない…と皆が思っていたそうだ。

今考えると、働き方改革に微妙に協力的なオバケだったのかもしれない。

N小学校の不思議な話はまだまだあるが、長くなるので一旦ここで終わりにしたい。

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