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【洒落怖】ワカクサ君の話

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ワカクサ君の話

小学校の3年生の時にワカクサ君という養護学級の子供が居た。
一応は3年2組のメンバー(俺のクラス)との事で、勉強の時などは
養護学級に入ってた。それと何故か日直?と同じような感じの当番制で
1週間交代でワカクサ君を迎えに行ってた。
ワカクサ君は知能障害と手足がどうも弱いらしく、何か器具をつけて歩いていた。
長くは生きられないとも聞いたような気もする。

139: 名無し募集中。。。:2011/05/10(火) 20:03:15.58 ID:0
俺と友人のAがワカクサ君の送り迎えの当番になったので、一緒に送り迎えをした。
ワカクサ君の母親はいつもマンションの下まで降りて待っており、そして必ず俺たちに
夏は麦茶とアイス、冬はお茶とお菓子などを用意してくれていた。
毎日それをしてたと今考えると本当に凄い事だと思う。

そんな3年生の3学期のある日、俺のクラスの誰かがワカクサ君に意地悪をしてる事がわかった。
帰る時に色々とやってたようだ。ここに書くのも嫌なぐらいな事を。
そして、それが明るみに出て母親が学校に言いに来た。
しかし誰が犯人かは俺らにはわからなかった。
そして3学期に俺と友人Aがまた当番になった。
俺達はイジメはさせないようにしようなと言いながら、送り迎えをした。

その週の金曜日、つまり送り迎え最後の日。
マンションの下まで送り、お茶とお菓子(その日は饅頭だった)をいつものように貰って、
饅頭を食べたところ

A君の饅頭に虫が入ってた。
うぎゃっと吐き出すA君に向かって
ワカクサ君が「お前許さないからな、絶対に許さないからな」と健常者のように言い放り、
彼の母親も「あんただけは絶対に許さないから」と指をさして言った。
唖然としてる俺を置いてA君は逃げていった。
そして、俺に笑顔でワカクサ君の母親は「今週も本当にありがとう」と頭を下げた。

色々ぞっとした

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