復讐話・修羅場

【復讐話】予備校時代の話

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115: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)14:40:56 ID:INn6zR5fR
予備校時代の話。復讐ってほどじゃないですが。

通ってた予備校は意識高い系のところで学費も高く、寮みたいのがあった。そこに入ってた男連中はすぐに仲良くなったらしく、5、6人くらいでよく連んでた。俺は実家から通ってたんだけど、小中高と地元の学校だったしコミュ障だったから、新たに友達を作るとかは苦手で、特に誰とも話さずにいた。

男連中のリーダー的存在(Aとします)は、格下をいじることで自分をよく見せようとする奴だった。夏になり始めた頃、俺はAに目をつけられた。
目をつけられたといってもやることはこっちみてはニヤニヤしてコショコショ話したり、すれ違う時に足かけようとしたり、ゴミを飛ばしてきたりくらい。
他にも1人で過ごす人はたくさんいたけど、講師に当てられた時にどもってたり、授業中鼻息がうるさかったり、そんなとこでターゲットなったのだと思う。実際俺は勉強面でもバカで、他の人よりかなり出遅れていたのも事実。
そのうち、男連中のほとんどがいじるようになっていた。

116: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)14:41:43 ID:INn6zR5fR
こういうのは相手にせず、動じずに普通に過ごしていれば飽きるから大丈夫だと思っていたが、秋を迎えようとしてもなかなかやめない。なのでニヤニヤ顏で見つめられたら、取り巻き連中の弱そうな奴から殺意を持って睨み返してあげることに。所詮は意識高い系の予備校に入っただけに、意地は悪くとも不良ではなくから、睨んだだけでもすぐに目をそらして黙り込んだ。

そうすると効果的だったようで、Aがいじろうと思っても周りがなかなかのらない雰囲気になったため、Aも面白くなくなりイジリをやめた。ただ単に受験が近付いたからかもしれないが。
しかし、冬になっても1人だけいじり続ける奴(Bとします)がいた。Bは、例えば俺が個室で1人勉強していると扉をバーンと叩いて、扉の窓から反応を覗いてはニヤニヤするみたいなことを繰り返していた。相手が1人だけになったのと、俺も受験で余裕もなかったので無視を決め込んだ。
先生との面談のとき知ったが、Bと俺は第一志望が同じらしい。向こうもそれを知ってたかどうか知らないが、競争意識もあったのかもしれないと思った。

117: 名無しさん@おーぷん 2014/10/16(木)14:42:30 ID:INn6zR5fR
そしてセンター試験が終わり、担当の先生に試験料が無駄じゃないかと言われるほど絶望的な結果となったが、実技も見る大学なのとその1年が意味なくなるので二次試験?も受けることに決めた。
実技の学校にも短期間通い、結果はまぐれかもしれないが合格。はれて入学することになったわけだけど、入学式にはBはいなかった。
新生活も始まるのであまり気にしてなかったが、一ヶ月後、大学で二次試験の点数を受験生に渡す日があった。
その日、俺は大学で新しく出来た友達と校内を歩いていたら、たまたまBとすれ違った。

俺を発見した時のBの顔が今でも忘れられない。驚きとかショックだとか、いろんな表情が混じっていた気がする。きっと俺が勉強できないのは知っていたから、落ちてたんだと思ったんだろう。
気まずいことに帰りのバスも一緒になり、あまり友達とケラケラするのを遠慮してたんだけど、友達がどうしたとかしつこく聞くので、バスの中で簡単に流れを話した。振り向くなと最初に友達には言ったんだが、後ろをチラチラ見てはニヤニヤするもんだから、本当にやめて欲しかったが、後から考えると少しいい気味だと思ったりもする。

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