※これは真実ですね。「いただき女子」や悪女に騙されず、女性叩きにも走らず、まともな恋愛をしたいならこれしかないのではないでしょうか。
女性と緊張せずに喋れるようになりたいという人へ
「女性と喋れるようになりたい」という話ね。
君の良いところは、正しい情報にアクセスできたこと、手順をちゃんと踏んだこと、そして素直なことだよね。
いかがわしい「モテテク」も大量にある中、よくぞ着実に前進した。きっと場馴れ次第で状況はよくなっていくと思うよ。
でも、以降辛口。
君にはきっと良くないところもあってね。ここまで書いてきたことの裏返しでもあるのだけど、君は少しネットの見過ぎかなと思うんだ。
なんか、やってることが「的確」過ぎるんだよな。「ネットで言われてることを全部やった」感というか。それらは君にとって本当に「合う」やり方なのかな。
例えるなら、「ダルビッシュが紹介してる飯とか筋トレメニューを全部やってから野球部に入る奴」とかに近い。きっと全部いいことだし、労力もかかるし、間違いはないんだけど、ちょっとオーバーワークというかさ。
正直なところ、俺の周りで女性の友達が多い男性とか、大学の頃に周りでモテてた奴がどんな奴かなって考えたとき、美容院はほぼみんな行ってるだろうけど、眉毛サロン行ってる奴はほとんどいないと思う。スキンケアも割れるだろう。産毛剃ってる奴もどれくらいいるかわからんなぁ。
なんというかなぁ。要は、君がやってることって、「吉沢亮になりたい奴がやること」なんだよ。君はそうなのかい? 吉沢亮になりたいかい? そりゃ吉沢亮はいいけどさ、君に向いてるロールモデルかしら。
この世にはいろいろな理想像がある。わかりやすいところ、大学生にたまにいる「ジョン・レノンみたいな奴」な。あいつら、だいたいモテるんだよな。俺はマジでわかんねえんだけど、ジョン・レノンみたいな奴だいたいモテるんだよ。あれ誰が好きなんだよ。なんなんだよあいつら。
吉沢亮もジョン・レノンも極端だからね。きっと君に向いてるロールモデルは、別のどっかにあるはずだよ。それを参考にするんだ。
そしてもっと力を抜いて、ネットの情報から距離を取り、サークルの人たちの顔をよく見るんだ。それが一番いい。目の前にいる人は掲示板ユーザーじゃない。君を評価するのは掲示板の書き込みじゃない。
そもそも、掲示板やSNSで、集合知として現れる「究極の理想!」「最高の男子!」みたいな奴、あれをタイプとしている人は、意外とあんまいないんだ。現実に好かれる人の像とは意外と違うから。君は君らしくいきなさい。君らしいまま好かれた方がきっといい。
無理しないで飾らずいこうね。コント「工場の太陽」を添えておきます。男女が反転したコントだけど、工場で作られたモテそうさ、みたいなものに自分を塗りたくる必要はないよ、という話。自分の延長でやってみような。
https://youtube.com/watch?v=NFo7T50lkMk
あとそうだ、これは余談だけど、「女の子」って言うのもやめたほうがいいかもな。「女の人」「女性」くらいが良いと思う。「女の子」って言うとちょっとやっぱ恋愛対象としての意識みたいなのが言葉に滲んでしまっていて、振る舞いがこわばっちゃうと思う。君には向いてないんじゃないかな。
女性のことを「女の子」って日常的に言うの、それこそ吉沢亮みたいな奴と、ジョン・レノンみたいな奴だけだったりするから。
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具体的なアドバイス
いくつかおたよりが来ていました。そのうち具体的な行動のアドバイスと、心構えのアドバイスを紹介しておきます。
強めのおたより、弱めのおたより、色々と来ていましたが、概ねリアクションはこの2つに集約されそうな感じでした。場慣れと気負わなさ、力まなさが大事だね。
そしてそうね、心構えに関して言えば、「すべての女性は、あなたのことを恋愛対象か否か、男性としての価値がなんぼのものか、ジャッジするために存在しているわけじゃない」ってわかることが大事だと思う。
誰かとコミュニケーションが取れる・取れないとか、仲良くなる・ならないってのは全て「その場における結果」でしかなくて、あなた自身のステータスとか、欲望とか、満足度とはあくまでも別に発生している現象なのよ。
ただそこにいるだけの目の前の人に対して、あんまり「女の子に認めて欲しい!」的なパワーを傾けると、大概ロクなことにならない。目の前の人はただその人として存在してるだけだからね。
好きな食べもんとか、見たいアニメとか、嫌だった思い出とかを抱えて生きてるふつうの人間だって思っておくと良いよ。ちょうと同性の友達と関わるとき、君がそうしているように。
そしたらば、コント「個と課金」を添えておきます。すごく特別に見える誰かも、案外なんらかの枠を取っ払えば自分と同じ人間でしかないわけで、何かを乗っけ過ぎるのは理不尽よねっていう内容。恋愛ではなく同級生に関する話だから、少し受け入れやすいかもしれない。どうぞ。
https://youtu.be/_iAKwkCQ-uA?si=ki_lahHVlnshVrfT
顔のない人の声を、顔のあるものに置き換えていこう
こんなおたよりが届いていました。
そうな、ついつい言説にばかり触れていると、どんどん人の顔が見えなくなっていく感じってあるよな。これは別に君の問題というよりは、言葉だけが飛び交う情報社会の問題なんだと思う。必ずしも君が君のことだけを責める必要はないよ。
そしてなんだろう、顔のない人の声みたいなものを、顔のあるものに置き換え直していくことが、顔をガンガン出している俺の仕事なのかもな、と改めて思ったよ。
この「読むラジオ」をいつまでやるかはわからないし、そもそも「九月」という活動自体もとても大変なのだけど、やる意味があるのかもなって思ったよ。こちらこそありがとう。
ちなみに「同性だからこそ受け入れられた問題」は、最近考えていることなんだ。それこそジェンダーに関するおたよりが来たときなんかは、俺がそれを拾うことで誰かの声を奪ってしまうんじゃないか、俺が何かを代弁することにはどれくらい正当性があるだろうかって考える。
だからいろいろなおたよりをリプ欄で紹介するようにもしているけれど、それでもやっぱり構造的に僕が強くならざるを得ないメディアなので、どうしようかなって思いながらやっている。これからもどうしようかなって思いながらやっていこうと思うよ。
顔のある俺たちとしてやっていこうな。いつか俺のライブに来てくれ。そしてこっそり「顔です」とか言ってくれ。「僕も顔です」って返すので。顔のある俺達で出会おうじゃないか。よろしくな。
そしたらば、よく生きようコント「害虫と益虫を区別するおじさん」を添えておきます。俺たちよく生きような
https://youtube.com/watch?v=0wSJS-nJ-yc
参照元:https://twitter.com/kugatsu_readio/status/1790382966025404878