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341: 名無しさん@おーぷん 2016/05/23(月)10:19:54 ID:QGw
僕はレコードの音のする方向へ歩いていった。
(´・ω・`)(どうやらリビングにいるようだな)
ズンズン
(´・ω・`)「ジェフ!」
そこにはリビングのソファーに佇むジェフの姿があった。
彡(゚)(゚)「……」
(´・ω・`;)「ジェフ…」
ジェフは何も言わずに僕を見つめていた。
その顔色は青白く、無精髭を生やし、目は虚ろだった。
テーブルの上には何本も酒の缶やビンが並べられている。
(´・ω・`;)「ジェフ、お前……」
その光景で僕はこの1年、ジェフがどのような生活をしていたのか察した。
このままではジェフはダメになる。
(´・ω・`;)「……」
僕がなんとかしなくちゃいけない、と僕は確信した。
彼の心の闇がどれほど深いのかも知らずに……。
358: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:01:06 ID:Os1
3人の同居が始まっても、ジェフの生活は変わらなかった。
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)グビッ
騒々しいロックが流れる部屋で、酒を飲み続けた。
まるで、魂が抜けたような表情をしながら。
僕はジェフと2人で話し合う事に決めた。
(´・ω・`)「なぁジェフ、話があるんだ」
彡(゚)(゚)「………なんや?」
(´・ω・`)「いつまでこんな生活を続けるつもりなんだ」
彡(゚)(゚)……
(´・ω・`)「こんな生活を続けていたらどうなるのか、お前もわかっているんだろう?」
彡(゚)(゚)………
359: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:09:03 ID:Os1
(´・ω・`)「その事について、僕は申し訳ないと思ってる」
(´・ω・`)「だから、これから少しでもジェフの力になりたいと思ってるんだ」
彡(゚)(゚)………
(´・ω・`)「何か悩みがあるんじゃないのか?」
彡(゚)(゚)………
彡(゚)(゚)「……いや」
(´・ω・`)「ジェフ、父さんを信頼しろ」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「…確かに酒は飲み過ぎやな」
彡(゚)(゚)「父さん、ワイはどうすればええんや?」
(´・ω・`)「今からでも大学に通ってみないか?」
360: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:17:21 ID:Os1
(´・ω・`)「大丈夫、お前はもともと頭の良い子だ」
(´・ω・`)「生活を正して勉強すれば、すぐに学力なんて取り戻せるさ」
彡(゚)(゚)…………
彡(゚)(゚)「せやけど」
(´・ω・`)「ん?」
彡(゚)(゚)「学力は取り戻せても、もうこの1年間は取りもどせんのや」
(´・ω・`)「ジェフ……」
僕はそっとジェフの肩を抱いた。
(´・ω・`)「大丈夫。若い時は1年という時間が重く感じるだろうが、大人になったらそんな事は全然気にもならなくなる」
(´・ω・`)「だから、安心して大学に通いなさい」
彡(゚)(゚)「………せやな」
361: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:21:41 ID:Os1
父親として初めて、少し彼と向き合えた気がした。
ズンズン
彡(゚)(゚)……
ズンズン
彡(゚)(゚)
ズンズン
彡(゚)(゚)「もう遅いんや……父さん」
ジェフリーの部屋にはただ、ブラックサバスのレコードが流れ続けた。
362: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:37:06 ID:Os1
ジェフリーはふと立ち上がった。
そして、家族が近くにいない事を確認すると自室のドアにカギをかけた。
彡(゚)(゚)「父さんは、ワイのことなんて何にもわかっとらんのや」
部屋の収納扉を開けると、中から木箱を取り出した。
40cm四方程度の正方形の箱だった。
彡(゚)(゚)「……ワイにはお前だけや」
ジェフリーは箱のフタを開けた。
彡(゚)(゚)「なぁ、ヒックス?」
そこに入っていたのは、人間の頭蓋骨だった。
364: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:52:23 ID:Os1
ライオネルもシャリも、そんなジェフリーを祝福した。
だがら、そんな言葉など、彼には空虚にしか感じられなかった。
大学で専攻した経営学部の講義も同様だ。
何一つ彼には重要な事に感じられなかったし、彼の心に響く事はなかった。
言うまでもなくジェフリー達は大学生達の集団になじむ事ができなかった。
元々の知能が高いとはいえ、勉強をしない彼はすぐに講義の内容にもついていけなくなった。
彡(゚)(゚)……
ジェフリーにとって周囲の世界とは、ぶ厚い曇りガラスを隔てて眺める事しかできない、決して触れる事の叶わぬものであった。
365: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)08:53:24 ID:Os1
ライオネルもシャリも、そんなジェフリーを祝福した。
だが、そんな言葉など、彼には空虚にしか感じられなかった。
大学で専攻した経営学部の講義も同様だ。
何一つ彼には重要な事に感じられなかったし、彼の心に響く事はなかった。
言うまでもなくジェフリーは大学生達の集団になじむ事ができなかった。
元々の知能が高いとはいえ、勉強をしない彼はすぐに講義の内容にもついていけなくなった。
彡(゚)(゚)……
ジェフリーにとって周囲の世界とは、ぶ厚い曇りガラスを隔てて眺める事しかできない、決して触れる事の叶わぬものであった。
367: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)09:01:12 ID:Os1
シャリ「お帰りなさい!今日は早かったのね」
(´^ω^`)「君に会いたかったからね」
シャリ「やだ、あなたったら(ハート」
(´^ω^`)「本当だよ」
シャリ「もう!」
キャッキャッ
ガチャ
彡(゚)(゚)……
(´・ω・`)「お、ジェフも帰ってきたぞ」
シャリ「お帰りなさいジェフ!」
(´・ω・`)「そろそろみんなで夕飯にするか」
シャリ「今夜はあなたの好きなハンバーグよ」
(´^ω^`)「お、いいねぇ!」
彡(゚)(゚)………
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369: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)09:26:16 ID:Os1
(´^ω^`)「シャリ、君の作るハンバーグは最高だよ」モグモグ
シャリ「よかったわ」
彡(゚)(゚)モグモグ
(´・ω・`)「ところで、大学はどうだジェフ?」
彡(゚)(゚)「……」モグモグ
彡(゚)(゚)「ボチボチやな」
シャリ「お友達はできた?」
彡(゚)(゚)「……まぁ」
(´^ω^`)「それは良かった。父さんは勉強漬けでロクに青春できなかったからな。ジェフには是非学生生活を楽しんで欲しいな」
シャリ「そうね。勉強も大事だけど、今しかできない事が沢山あるもの」
彡(゚)(゚)「……あぁ」
370: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)12:13:28 ID:xfy
おお、もう…
560: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)09:48:01 ID:gXR
彡(゚)(゚)「あぁ…」
夕食が終わり、自室に戻るとジェフはベッドに座り込んだ。
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)
久しぶりに、見知らぬ女性と共に帰ってきた父。
今更、人並みの一家団欒を与えられても、彼にはハリボテの幸せにしか感じられなかった。
彡(゚)(゚)「この世界はイカサマや」
ジェフは収納扉を開き、その中にある木箱から頭蓋骨を取り出した。
彡(゚)(゚)「そうやろ?ヒックス」
ジェフが心を許せるのは、この頭蓋骨だけだった。
562: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)10:05:43 ID:gXR
あの時、2人でマリファナと酒を飲み交わしながら語ったあの時間は戻ってこない。
彡(゚)(゚)「ワイは……」
彼の亡骸を見つめる度に安堵と相反する感情が沸き起こった。
友を殺した。
ぬぐい切る事のできない罪の意識が、ジェフの心臓を鷲掴みにする。
彡;(-)(-)
子供の頃から人並みの幸せという物に憧れてきた。
だがその度に、父にも、母にも、学校にも、そして神にも彼は見放されてきた。
彡(-)(-)
ジェフリーは人を殺した事を後悔していた。
できる事なら父の望みに応え、真っ当な人間になりたかった。
だが、最後に引導を渡したのは自分自身だ。
563: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)10:16:23 ID:gXR
彡(゚)(゚)「ええんや」
血液銀行「良くないですよ!ちゃんと規定の期間をあけて頂かないと採血するわけにはいきません」
彡(゚)(゚)「ワイがええと言っとるんやからええやろ?はよ血抜いて買い取ってくれや」
血液銀行「ダーマーさん、これ以上話しても分からないようなら、今後もあなたから買い取る事はでき無くなりますよ?」
彡(゚)(゚)「なんやと?」
血液銀行「分かりませんか?ブラックリストに登録させていただくという事です」
彡(゚)(゚)「な…頼むで!金がないんや!」
血液銀行「お引き取りください」
仕事をしていないジェフリーの収入源は、自身の血液を売る事だった。
その金もすぐにアルコールとマリファナに消えてゆく。
ジェフリーが血を売る頻度はどんどん多くなっていた。
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564: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)10:25:23 ID:gXR
そんな彼が大学を退学処分になるのは当然の事だった。
(´・ω・`)「ジェフ」
彡(゚)(゚)「……なんや」
(´・ω・`)「大学から退学処分の通知が来た」
彡(゚)(゚)……
(´・ω・`)「最近アルコールの量も増えているようだね」
彡(-)(-)
(´・ω・`)「どういうことか説明してくれないか?」
彡(-)(-)……
(´・ω・`)「ジェフ」
順調だと思えたのは初めの内だけだった。
自分の息子なのに、僕はジェフとどう接すれば良いのか分からなかった。
566: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)10:41:59 ID:gXR
アルコール依存症になり、顔色は悪く、目も虚ろなジェフを見て、人格まで冒されているのだと思った。
でも。
彡(●)(●)
彼の瞳の奥では、何かが絶えずうごめいているような気がした。
厳重に鍵をかけた心の扉のなかで、何かを考え続けているような。
(´・ω・`;)(どうすればいい?)
(´・ω・`;)(どうすればジェフにまともな人生を歩ませられるんだ?)
この時、僕にはジェフが何を考えているのか分からなかった。
だが、今なら分かる。
彼の心は常に人を殺したあの現場を反芻していたのだ。
地獄の光景を永遠と。
彼には僕の言葉なんて戯言にしか聞こえなかっただろう。
569: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)11:10:40 ID:gXR
その思いは日増しに強くなるばかりだった。
(´・ω・`)「ジェフ、軍に入隊しないか?」
考えた出した結論だった。
軍に入隊し、規律のある生活を送ることでしか、ジェフを更正する手立てを考えられなかった。
(´・ω・`)「このまま今の生活を続けてはダメだ」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)コクッ
(´・ω・`)「ジェフ」
彼も心の中では変わりたいと願っていたのだろう。
強く反対することもなくジェフは頷いた。
こうしてジェフは我が家を出ることとなった。
570: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)11:23:20 ID:gXR
テキサス州サンアントニオのフォート・サム・ヒューストン基地に転属を命ぜられ、そこで新たに衛生兵としての訓練を受けた。訓練が終了すると、旧西ドイツにある、駐独アメリカ軍基地に配属された。
入隊当初は勤務成績も良く、順調に昇進もしていたが、ドイツ勤務となり基地内の免税店で酒が安く買えるようになると再び酒浸りの日々を送るようになった。
ジェフリー=ダーマーと共に働いた同僚は後にこう語っている。
『あいつの酒の飲み方は異常だったよ』
『何せ、意識が飛ぶまで酒を飲むんだ』
『加減てものを知らなかった』
『普段無口な奴だったよ』
『でも、酒を飲むと違ったな。父親の事ばかり話してたよ』
『……、よっぽど寂しかったんじゃないかな?』
571: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)11:26:47 ID:gXR
572: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)11:27:53 ID:eR3
悲しいなぁ…
親父は離婚するときジェフ気にしなさすぎや
577: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)19:42:16 ID:gXR
ミルウォーキーの街並みをジェフリーは一人歩いていた。
27歳の彼は無精髭を生やし、服装もラフな格好であった。
有色人種が多く治安も良くないミルウォーキーのダウンタウンに、ジェフリーは完全に溶け込んでいた。
娼婦やバーの呼び込みが、好色な目つきで彼に声をかける。
だが、ジェフリーは微笑を浮かべ慣れた振る舞いでその誘いを断る。
ジェフリーには目的地があった。
程なくしてレンガ造りの建物の前で立ち上がると、彼はその扉を開いて中へ入った。
彡(゚)(゚)
その間際、ジェフリーは入り口の脇に掲げられた看板に目をやった。
『Trash it up at Club 219(クラブ219でメチャクチャにぶち壊せ)』
彡(●)(●)
その謳い文句に目をやると、ジェフリーは薄っすらと笑みを浮かべた。
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578: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)19:49:29 ID:gXR
219番地にある事から名付けられた安直な名前のゲイバーだが、人気のダンサーも抱えており連日盛況していた。
クラブの中では半裸の若い男達がダンス音楽に合わせ狂喜乱舞していた。
そのほとんどが黒人やアジア人などの有色人種であったが、中には白人の男達もいる。
皆一様興奮し、踊り狂っている。
そんなお祭り騒ぎの中、ジェフリーは静かにバーカウンターに座った。
580: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)19:58:18 ID:gXR
彡(゚)(゚)「……暇を持て余しとるんや」
店員「兄さんも好きだねぇ。新顔なのに、兄さんのファンも多いらしいよ」
彡(゚)(゚)「…おおきに」
店員「で、何にします?」
彡(゚)(゚)「…ラムコーク」
店員「承知しました?」
ジェフリーはカウンターに座ったままクラブ内を見渡した。
踊り狂う男達に混ざる事なく、ジェフリーは静かに酒を飲み続ける。
そんな中、ジェフリーは1人の男と目が合った。
582: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)20:05:26 ID:gXR
青年はジェフリーと目が合うと、笑顔で近づいてきた。
青年「やぁ、隣いいかい?」
彡(゚)(゚)「あぁ」
青年「ジントニックを頼むよ」
店員「はい?」
青年「このクラブは最高だよ。僕達ゲイにとっての天国だ。なぁ、そうだろ兄さん?」
彡(゚)(゚)「せやな」
青年「君は踊らないのかい?」
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚)「……あぁ」
青年「ふっ、どうしたんだ兄さん。ダンスに何か嫌な思い出でも?」
彡(゚)(゚)「……いや」
583: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)20:09:16 ID:gXR
彡(゚)(゚)「単純にダンスが苦手なだけや。それに…」
青年「それに?」
彡(゚)(゚)「酒を味わうのが一番だ」
青年「なるほど、アル中ってわけかw」
彡(゚)(゚)「まぁな」
青年「その様子じゃ結構飲みそうだね」
彡(゚)(゚)「あぁ、ワイは飲むで」
彡(゚)(゚)「『眠りこけてしまう』ほどな」
青年「そりゃ、相当だなw」
588: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)20:20:17 ID:gXR
彡(゚)(゚)「ジェフリーや」
青年「ジェフリーか。よろしくジェフ」
青年「僕は近所のダイナーでコック見習いをしてるんだ。毎日毎日こき使われてストレスが溜まってる。んで、ここで『メチャクチャにぶち壊しにきた』ってわけw」
彡(゚)(゚)……
青年「兄さんは何をやってるんだい?」
彡(゚)(゚)「チョコレート工場の作業員や」
青年「へぇ、意外だな。頭良さそうだから、どっかの企業務めかと思ったけど」
彡(゚)(゚)「チョコレートの箱詰めやったら任せてや」
青年「ははっw じゃあ僕はパティシエにでも転職するかなw」
591: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)20:31:47 ID:gXR
彡(゚)(゚)「いや、その前は軍にいたんや」
青年「へぇ、意外だな。でもそう言われてみると言い難いしてるね」
彡(゚)(゚)「言うても衛生兵やけどな」
青年「衛生兵か。それなら、ジェフのイメージに合ってるな」
彡(゚)(゚)「そうか?」
青年「あぁ、なんていうか優しそうっていうか、品があるよアンタ」
青年「僕のタイプw」
彡(゚)(゚)……
青年「ここに集まるのは普段は抑圧されてるマイノリティーばかりさ。特にカラードが多いからな」
青年「白人はよくモテる。連中も白人のケツ穴にぶち込みたがってるのさ」
青年「まぁ、僕は受け専だけどねw」
彡(゚)(゚)……
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593: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)20:39:48 ID:gXR
青年「…へっ!?」
彡(゚)(゚)……
青年「えっ、あ。さっきの話?」
彡(゚)(゚)「ワイは飲んだくれのクズやったんや。それをワイの父さんが心配して入隊を勧めたんや」
青年「なるほど。俺の地元のワルも、性根叩き直して来いって軍にぶち込まれてたよw」
彡(゚)(゚)「最初は良かったんや。せやけどドイツ務めになってから、酒に溺れてもうて除隊や」
彡(゚)(゚)「無様やろ?笑ってや」
青年「いや、無様なんてことはないよ。人は誰だって過ちを犯すものさ」
青年「そこから立て直して、今は工場で仕事をしてるんだろ?立派じゃないか」
彡(゚)(゚)……
594: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)20:50:27 ID:gXR
ただし、恩赦で不名誉除隊は免れていた。
その後、ドイツから戻ったジェフリーの生活は荒んでいた。
アルコールに溺れ、ゲイバーに足繁く通い、ゲイポルノを買い漁った。
それだけでは飽き足らず、1年ほど前に少年にマスターベーションを見せたとして保護観察処分となった。
ライオネルもそんな彼を持て余し、祖母の元に彼を預けるようになっていた。
彡(゚)(゚)「ワイは…どうすればええんや」
青年「誰でも悩むことはあるさ、そう深刻になるなよジェフ」
彡(゚)(゚)「なぁ…」
青年「ん?」
彡(゚)(゚)「ホテルに行かへんか?」
青年「お、積極的だねwいいぜ、いこう!」
598: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:00:55 ID:gXR
部屋に着くなり、2人は狂ったようにセッXXした。
ジェフリーの脳の中は興奮と快感で真っ白になっていた。
ズキッ
ズキズキッ
彡;(-)(-)「うっ……痛」
彡;(-)(-)「な、何の痛みや」
彡;(゚)(゚)「ここは……バァちゃんちちゃうな。ホテル…なんで」
身体を襲う痛みで目を覚ましたジェフリーが『それ』を見つけるのに、それほど時間を要さなかった。
なにせ、『それ』は自分のすぐそばに横たわっていたのだ。
600: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:07:13 ID:gXR
顔はアザだらけで、歯は折れ、血が溢れている。
彡;(゚)(゚)「なんやこれ!?」
ジェフリーはとっさに青年の胸に耳をつけた。
だが、いくら耳をすませても心音は聞こえてこない。
ズキッ
彡;(゚)(゚)「うっ」
身体を襲う痛みは2種類あった。
1つは頭痛。
これは酒を飲み過ぎたことによる二日酔いだろうと、直ぐに推測できた。
問題はもう1つの痛みの源泉だ。
ジェフリーは自分の拳を見た。
彼の拳は腫れ上がり、乾きかけの血がこびり付いている。
まるで、その拳で誰かを殴り続けたように。
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602: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:15:51 ID:gXR
彡;(゚)(゚)(記憶にはあらへんが、ワイが殺したのは間違いなさそうやな)
彡;(゚)(゚)(そういや、昨日コイツと219で出会ったんやった)
彡;(゚)(゚)……
彡;(-)(-)(またやってもうたのか……)
彡;(-)(-)(どうすればいい?考えるんや)
彡;(-)(-)(大丈夫や。ヒックスの時もバレへんかったんや)
彡(-)(-)……
彡(-)(-)
彡(゚)(゚)(せや)
彡(゚)(゚)(先ずは屍体を処理せんことには始まらんな)
604: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:26:54 ID:gXR
彡(゚)(゚)(いっぺんフロントにキーを預けて道具を持ち込むにせよ、匂いや物音で周りに悟られかねへんし、血液なんかがどっかに付着しとったら清掃員に感づかれるかもしれへん)
彡(゚)(゚)(せやったら外に持ち出すか)
彡(゚)(゚)(デカいスーツケースがいるな。いっぺん外に出て買うてくるか。ホテルやしスーツケースやったら持ち込んでも怪しまれへんやろ)
ジェフリーはなに食わぬ顔でフロントに鍵を預けると、大きなスーツケースを買いまたホテルに戻った。
屍体はちょうどスーツケースに収まった。
ジェフリーは殺害の痕跡を残さぬよう血痕や部屋の乱れを綺麗に直し、ホテルをチェックアウトした。
ホテル員は誰一人として彼を不審には思わなかった。
605: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:36:13 ID:gXR
高齢の祖母は耳も遠く、身体もよわかった。
ジェフリーは地下室に屍体を一時保管し、祖母には地下室へ近寄らぬよう言いくるめた。
グチャッ
グチャッ ギチャッ
彡(●)(●)
バキッ
ゴギッ
606: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:40:37 ID:gXR
なにも語らない首
彡(●)(●)
グチャッ
それらはジェフリーを非難することもなく、ただひたすらに彼の歪んだ欲望を引きずり出していく。
ゴギベギッ
彡(●)(●)
グチョッ
全てを忘れ、性欲の炎に日頃の悩みをくべる事ができた。
608: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:51:23 ID:gXR
学業の成績こそ振るわなかったが、ジェフリーは高IQであり、頭がキレる。
彼は誰にも悟られる事なく再び自らの凶行を隠し通す事に成功した。
だが、後始末が終わり冷静になると彼の心に再び深い後悔が刻まれた。
彡(゚)(゚)
『なぜ』
『少しでもマトモになろうと出来る限りの努力はしたのに』
『なのに何故こうも上手くいかないのか』
『なぜこんな人間に生まれついたのか』
『家族にも、友人にも、社会全てに見捨てられたのなら』
彡(●)(●)
『それなら、もういっそ』
609: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)21:54:16 ID:gXR
610: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)22:10:33 ID:gXR
クラブ219、近くのバス停で一人の少年がバスが来るのを待っていた。
インディアンの血を引く、褐色の肌の幼い少年だ。
彡(^)(^)「これからお出かけかい?」
ジェフリーはその少年に笑顔で声をかけた。
少年「うん!」
彡(^)(^)「君、急ぎじゃなかったらアルバイトせんか?」
少年「アルバイト?」
彡(^)(^)「せや。実はワイはカメラマン何やけど、モデルになって欲しいんや」
少年「モデルって何すればいいの?」
彡(^)(^)「ワイがお願いしたポーズを取ってくれればそれだけでええんやで。写真数枚撮らしてもろたら500ドルあげるやで」
少年「500ドル!?やるやる!!」
彡(^)(^)「せやったらワイについて来てや~」
少年「うん!」ワクワク
彡(●)(●)……
611: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)22:18:47 ID:gXR
彡(^)(^)「ほな、撮影する前にのど渇いてるやろ?オレンジジュース飲み」
少年「うん、ありがとう!」ゴクゴク
彡(●)(●)
少年「ぶはっ!美味しかった!」
彡(●)(●)「そうかそれは良かった」
少年「…あれ?なんだか……頭がボーッとする……」
彡(●)(●)「それはいかんな。ちょっと横になって休んだらどうや?」
少年「う……うん………」
少年 スースー
彡(●)(●)
彡(●)(●)(薬が効いたようやな)
612: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)22:23:22 ID:gXR
彡(●)(●)(美しい)
彡(●)(●)(この体はもうワイのものや)
彡(●)(●)(ワイの……)
ジェフリーは少年の首に手をかけた。
その手に力を込めてゆく。
少年「グッ……ゴガッ!」
彡(●)(●)グググ
少年「ガッ!……ゲェッ!」
ゴギッ
彡(●)(●)
613: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)22:30:27 ID:gXR
今回は今までと異なり事前に処理の準備をしていたのだ。
少年の屍体は刃物でバラバラに解体された。
肉は硫酸で溶かし下水に。
骨はバラバラに砕かれ周辺地域に遺棄された。
自宅に言葉巧みに標的を誘い、睡眠薬入りの飲料を飲ませ昏倒させ殺害する。
ジェフリー=ダーマーのルーティンが完成した瞬間だった。
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614: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)23:01:39 ID:gXR
『フェニックス』というゲイバーで知り合った褐色の肌の青年を、ジェフリーは同様の手口で殺害している。
だが、ジェフリーにとって、殺害は決して『目的』ではなかった。
あくる日も、ジェフリーは黒人青年を家に連れ込み、睡眠薬で眠らせた。
だが、この日ジェフリーはその青年を殺す事はしなかった。
彡(゚)(゚)……
ジェフリーは眠っている青年の胸に耳をつけた。
彡(-)(-)
トクトク、と。
心臓の鼓動が聞こえる。
生きている温もりの中で、ジェフリーは安らぎに包まれた。
615: 名無しさん@おーぷん 2016/08/03(水)23:09:38 ID:gXR
青年「ん……、どうやら寝ちまったようだな」
彡(゚)(゚)「おはよう、調子はどうだい?」
青年「なんだかダルイが大丈夫だ。すまんな、一晩泊めて貰っちまったな」
青年「機能のアナルセッXXが激しすぎたせいかね?」
ガハハと青年は大きく笑った。
この日、ジェフリーは青年をそのまま返している。
この日以外にも、少年のポルノ写真を撮るだけの日もあった。
彼にとって重要なのは自身のせい欲を満たすこと。
そして何より耐え難い孤独感を埋め合わせることだった。
彼にとって殺害はあくまでも、その一手段だった。
616: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:01:45 ID:Sy6
それが、ジェフリーにとっての理想の恋人像だった。
殺害は、あくまで相手を理想の恋人に仕立て上げるための作業だった。
できる事なら、ジェフリーも生きた温もりのある恋人が欲しいのだ。
それが叶わぬからこその凶行である。
彼は常に理想の恋人を得るための方法について思案していた。
617: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:18:40 ID:Sy6
プルル プルル
シャリ「あなたーごめんなさい!今料理で手が離せないの、電話に出てちょうだい!」
(´・ω・`)「はいはい」
ガチャッ
(´・ω・`)「もしもしダーマーですが」
祖母『ライオネルかい?アタシだよ』
(´・ω・`;)「母さん!どうしたんだい?もしかしてまたジェフが何か……」
祖母『それがあの子ったら地下室で何かをやってるみたいなのよ』
(´・ω・`;)「地下室で?何かってなにをしてるんだい?」
祖母『それが教えてくれないんだよあの子。でも、地下室へがここの所ひどく臭くて一階のリビングまで臭ってくるんだよ』
(´・ω・`;)「臭い…?」
祖母『何か散らかしてんならアタシが片付けてやるって言ってるのに、あの子ったら地下室に入れてくれないんだよ』
(´・ω・`;)……
祖母『悪いけど、アンタ見に来てくれんかね』
(´・ω・`;)「分かった、すぐに行くよ」
ジェフリーが何をやっているのかは僕には分からなかった。
無論、頭をよぎるのは嫌な予感ばかりだった。
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618: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:26:27 ID:Sy6
祖母「待ってたよ」
(´・ω・`;)「それにしても酷い臭いだ」
(´・ω・`;)「この臭い、昔どこかで」
ふと記憶が蘇る。
これはそう、まだジェフが小学生の頃だ。
ジェフが森で拾ってきた小動物の屍体を酸で溶かしてビンに詰めていたことがある。
あの時も確か同じような悪臭が部屋に立ち込めていた。
(´・ω・`;)……
僕は意を決して地下室へ向かうことにした。
619: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:33:20 ID:Sy6
(´・ω・`;)(……そうだ、臭いの元を辿れば)
(´・ω・`;)クンクン(おえぇぇ)
(´・ω・`)(こっちか…)
(´・ω・`)!
(´・ω・`;)(なんだこのドス黒いものは…)
部屋の片隅に赤黒い塊があった。
臭いは明らかにそこからしているようだった。
(´・ω・`;)(……血か?)
620: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:41:29 ID:Sy6
(´・ω・`;)「ジェフ!」
彡(゚)(゚)「ワイかてプライベートってものがあるやろ?」
(´・ω・`;)「ここはおばあちゃんちだろう。なんでおばあちゃんを入れさせないんだ!」
彡(゚)(゚)「まぁ、色々な」
(´・ω・`;)「色々ってなんだ?それはこの血だまりと関係があるのか!?」
彡(゚)(゚)……
彡(-)(-)「だから嫌やったんや」ハァ
(´・ω・`;)「何んしたんだ、ジェフ。正直に言いなさい」
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚)「動物の標本を作っとるんや」
621: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:42:15 ID:cSR
動物…?
622: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:49:21 ID:Sy6
彡(゚)(゚)「せや、昔よーやっててやろ?裏の林から動物の屍体を拾ってきて」
彡(゚)(゚)「あの頃が急に懐かしくなってな。そんで、最近になってまたやり始めたんや」
彡(-)(-)「せやけど、ええ大人になってこんな事やっとったらみんな反対するやろ?せやから言いたくなかったんや」
(´・ω・`;)(……確かにジェフの言っている事に矛盾はない)
(´・ω・`;)(この血だまりも、動物の標本を作る過程でできたものだとすれば説明はつく)
(´・ω・`;)……
(´・ω・`;)「信じていいんだな?」
彡(-)(-)コクッ
623: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:56:47 ID:kiv
いかんでしょ
624: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)00:58:08 ID:Sy6
(´・ω・`;)「動物の標本作り自体が悪いわけじゃないが、臭いがひどくておばあちゃんが迷惑してる」
(´・ω・`;)「この部屋を綺麗に掃除をして、この家ではもう2度とやるな」
(´・ω・`;)「ジェフ、お前ももういい大人だ。どうしても趣味を続けたければ、自分でアパートを借りてやりなさい」
彡(゚)(゚)
彡(-)(-)「……しかたあらへんな」
こうしてジェフは自立する事になった。
今思えば、この時の僕の判断は大きな間違いだった。
625: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)01:00:53 ID:cSR
止めたところまでは良かったんだが…
626: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)01:13:06 ID:Sy6
しかし、その矢先。
プルル プルル
プルル プルル
シャリ「あなた、ごめんなさい!洗濯物干してるから電話出て!」
(´・ω・`;)「はいはい」(また僕か)
ガチャッ
(´・ω・`)「もしもし、ダーマーですが」
警察『こちら警察ですが、ライオネル=ダーマーさんのお宅で間違いありませんか?』
(´・ω・`:)「け、警察!?はい、僕がライオネル=ダーマーです」
警察『息子さんのジェフリーくんなんですけどね、彼が同じアパートに住む青年に睡眠薬を飲ませたそうなんですよ』
(´・ω・`;)「えぇ!?」
警察『今は警察にて彼を拘留しています。できるだけ早く、署まで来ていただいてもよろしいでしょうかね?』
(´・ω・`;)「わかりました」
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628: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)01:37:58 ID:cSR
運命の分かれ道だったか…。
672: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)19:00:11 ID:yg3
(´・ω・`)……
警察署へ車を走らせながら、僕はジェフの事を考えていた。
何がいけなかったのだろう?
僕が父親として不出来なのは分かってる。
母親も、彼にとって決して恵まれた母親とは言えない。
それでも、僕は僕なりに精一杯の愛もって接してきたつもりだった。
ジェフは元々頭がいい。
年齢だってまだ若い、これからいくらでもやり直せる筈なのに。
なぜ彼はこうも道を踏み外し続けるのだろう?
生来的な何かドス黒いものを、彼は心の中に抱えているのだろうか?
小さい時から、親の私にも分からぬように、心の扉の中で隠し続けてきた、醜悪な何かが……。
(´・ω・`)……
だが、いくら考えてみても、納得のいく結論は見つからなかった。
674: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)19:15:59 ID:yg3
祖母の家を出て、一人暮らし用のアパートを借りたジェフは、“その日の内に”近所のラオス人の少年を言葉巧みに自室へ連れ込んだ。
そして、睡眠薬入りのコーヒーを少年に飲ませ、そして“強姦”しようとしたという。
少年は意識が朦朧としながらも何とか逃げ出し事なきを得た。
だが、その後は意識が昏倒し現在は病院に入院しているとのことだった。
警官「お父さん。彼は1986年の9月にも少年に自信のマスターベーション姿を見せつけたとして保護観察処分になっています。彼のこういった奇行に何か心当たりが?」
(´・ω・`)……
675: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)19:28:28 ID:yg3
(´・ω・`)「彼には相当な辛い思いをさせたと思います。学生時代から彼の奇行は学校で問題視されていたようですが、私は致し方のない事だと思っていました。これは恵まれない家庭環境に対する一種の憂さ晴らしなのだと……」
(´-ω-`)
(´・ω・`)「ですが、彼は家庭の環境が落ち着いても一向に立ち直る事ができなかった。いや、それどころか、彼の奇行はエスカレートする一方でした」
(´・ω・`)「マスターベーションを少年に見せつけた件そうです。そして今回は……」
(´・ω・`)……
(´;ω;`)ブワッ
警官……
(´;ω;`)「僕は……彼に何もしてあげる事ができませんでした」
676: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)19:44:11 ID:yg3
警官「……お父さんのせいではありませんよ」
(´;ω;`)「僕は、息子の事がわからないんです」
(´;ω;`)「今回の件で確信しましたが、彼はゲイです。ぼくは、そんな大事な事すら今の今まで分からなかった」
(´;ω;`)「でも、それを察する兆候はあったんです。僕と新しい妻と3人で暮らしていた頃、彼は男性のマネキンを部屋に隠していた」
(´;ω;`)「僕は彼がなぜそんな事をするのか分からなかった。血の繋がった僕よりも、再婚した妻の方が彼の心の闇に気が付いていた位です」
(´;ω;`)「僕は……」
警官「……お父さん」
(´;ω;`)ウッ…ウッ……
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677: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)20:05:27 ID:yg3
警官の立会いの中、デスクを隔てて対面したジェフの顔はいつにも増して土気色に見えた。
(´・ω・`)……
彡()()
(´・ω・`)「ジェフ……」
僕は彼になんて言えば良いのか分からなかった。
部屋を静寂が支配する。
(´・ω・`)「何か…言いたい事はあるか?」
そう言ったところで、ジェフが心を開かない事はわかっていた。
僕はそんな事しか言えない自分に嫌気がさした。
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚)「いや…」
(´・ω・`)……
(´・ω・`)「そうか」
その後、僕は部屋を後にした。
もうこれ以上語るべき事などなかった。
678: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)20:12:03 ID:yg3
警官「反省しているようですし、1週間もすれば出られるでしょ」
(´・ω・`)……
(´・ω・`)「保釈までの期間をもっと延長していただく事はできませんか?」
警官「え?」
(´・ω・`)「僕も八方手を尽くしてきたつもりだからわかります。ジェフリーの心の闇は決して治療できていません」
(´・ω・`;)「このまま保釈されてもまた同じ、いや…もっと大きな過ちを繰り返してしまう気がするんです」
警官「……掛け合っては見ますが、まぁ難しいでしょうな」
(´・ω・`)「そう…ですか」
警官の言ったように、ジェフは1週間ほどで保釈された。
結局、僕の申し出が通ることはなかった。
679: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)20:18:31 ID:yg3
彡()()(父さんはワイを見て何を思ったんやろか)
彡()()(昔から問題ばかり引き起こすだけじゃなく、ゲイで強姦事件まで起こしとる)
彡()()(……実際には“強姦殺人”やけどな)
彡()()
彡()()(もう遅いんや)
680: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)20:20:09 ID:yg3
彡(●)(●)
『もう』
681: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)20:20:32 ID:5zF
怖……
682: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)20:42:35 ID:yg3
『……』
ーージェフリーは性的暴行の罪で有罪判決を受け、判決公判が4ヶ月後に開かれることになった。
『グチャッ』
ーーゲイバー通いを再開していた彼は、モデル志望のの黒人青年と知り合い
『ゴキッ』
ーー写真のモデルになってくれと祖母の家に連れ込むと、睡眠薬入りの飲み物、絞殺、解体というルーティンが繰り返され
『ベチャ…』
ーー切り取られた頭部は鍋で茹でられ、皮膚と肉を剥がされて、頭蓋骨は彩色され彼のコレクションの1つとなった。
彡(●)(●)『……』
683: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)21:00:51 ID:yg3
ジェフリーは1年間の刑務所外労働と5年間の保護観察処分を言い渡された。
この寛大な判決により、ジェフリーは日中は勤務先で働き、夜や週末は刑務所で過ごすことになった。
彼はほとんど日常と変わらぬ生活を送り、時にはゲイバー通いもしていた。
中毒者や依存症患者は須らく、その対象を目の前にすると理性を失い自制が効かなくなってしまう。
例えばアルコール依存症患者への最も効果的な対処は、アルコールやそれを連想させるものを目に触れさせる事のない生活を送る事だ。
ジェフリーは、睡眠薬入りの飲料を飲ませ、殺害し、犯し、解体するこのルーティンの中毒となっていたのかもしれない。
そんな彼が、ゲイバーに通う事で自信の欲望を自制できるはずなどなかった。
1990年3月
ダーマーは仮釈放となり、ミルウォーキー有数のスラム街に居を構えた。
『オックスフォード・アパートメント 213号室』
この部屋は後に『The shrine of Jeffrey Dahmer(ジェフリー・ダーマーの神殿)』として世界の犯罪史に名を残す事となる。
684: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)22:36:37 ID:yg3
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685: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)22:37:16 ID:5zF
ドキドキする。
713: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)12:05:34 ID:P41
彡(-)(-)スピー…
彡(-)(-)……ンゴッ!
彡(-)(-)ムニャムニャ
彡(゚)(-)「ん……」
彡(゚)(゚)「朝か……」
彡;(゚)(゚)「ウッ……頭痛いな。また酒飲み過ぎてもうたみたいやな」
寝ぼけ眼でジェフリーはベッドルームを見渡す。
床には解体された男の肉体が無造作に散らばり、ジェフリーのすぐ脇にはその男のものと思われる頭部が転がっていた。
714: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)12:18:36 ID:P41
彡(゚)(゚)(昨日も殺したんやった……)
彡(゚)(゚)(……そういや時間は)チラッ
彡;(゚)(゚)「ファッ!?工場の始業時間過ぎとるやんけ!」
彡;(゚)(゚)……
父ライオネルの保護から離れ、祖母の家から離れたジェフリーの生活は完全に荒みきっていた。
アルコール依存症は増悪し常に酒浸りになっていたし、夜中はゲイバーに足繁く通う事で昼夜逆転状態であった。
勤めていた工場の欠勤・遅刻は常習的になり、出勤しても業務のミスが多く勤務評価は下がる一方だった。
以前は同居している家族にも隠し通せるほど完璧に隠蔽していた殺害の証拠も、今ではベッドルームの床に今まで殺してきた幾人もの遺体の『一部』が散乱している有様だった。
715: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)12:27:13 ID:P41
彡(゚)(゚)(流石に片付けなアカンな。『次』が困る)
ジェフリーは慣れた手つきで遺体から心臓や大腿部の筋肉などを切り取り、冷蔵庫に入れた。
また、大きな鍋いっぱいに水を張り、その中に頭部を入れると煮込んだ。
残りの肉体は全て260リットルと大容量のポリ容器の中に入れた。
その中では、既に何人かの肢体が酸でドロドロに溶かされ混ざり合ってきた。
彡(゚)(゚)(ふぅ、あらかた片付け終わったな)
彡(゚)(゚)グ~
彡(゚)(゚)(…腹、減ったな)
716: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)12:36:24 ID:P41
中には今まで殺害してきた人間の一部、心臓などの内臓や手足、頭部が収められていた。
それ以外にはアルコール類だけであり、『一般的な』食料品は一切入っていない。
彡(゚)(゚)(これ、そろそろ食ってまわないと腐るな)
ジェフリーは心臓を取り出すと、肉たたきで叩き、塩胡椒をふりかけた。
そしてフライパンでそれを焼くと、食器に移しステーキソースをかけた。
彡(゚)(゚)「ええ具合に焼けたな」
ナイフとフォークを突き立てると、ジェフリーは大きな口を開けた。
彡(^)(^)「ほな、いただきm『ピンポーン』
彡(^)(^)……?
『ピンポーン』
彡;(^)(^)「誰やねん、ええとこやのに」
717: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)12:45:27 ID:P41
彡(゚)(゚)「はい」
大家「こんにちはジェフリーさん」
彡(゚)(゚)「こんにちは」
大家「早速ですけどね、ジェフリーさん。あなたに他のお部屋の人からクレームが入ってるのよ」
彡(゚)(゚)「クレーム、ですか」
大家「えぇ、あなたの部屋から異臭がするって。何か心当たりがあるかしら」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「そういえば、こないだパーティ用に大きな牛肉のブロックを買ったんです」
大家「牛肉のブロック?」
彡;(゚)(゚)「ええ、でもそんな時に限って冷蔵庫が壊れて腐らせてしまって酷い匂いが。恐らくそのことでしょう」
大家「それは災難だったわね。それ、ちゃんと処理できそうかしら?」
彡;(゚)(゚)「えぇ、ご迷惑おかけしてすみませんでした」
大家「まぁ、そういう事なら仕方ないわね。それと、家賃先月分の分がまだだからよろしくお願いしますすね」
彡;(゚)(゚)「はい、わざわざすみませんでした」
バタン
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚)……
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718: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)12:53:41 ID:P41
だが、この街は有色人種や貧困層などが入り乱れているスラムであり、街ではいつも何かしらの事件があった。
木を隠すなら森、とでも言うのだろうか。
この街で毎晩のように男を家に連れ込み、部屋から腐臭を漂わせ、部屋から夜な夜な奇妙な音を立てること男は、さほど浮いていなかったようだ。
ただ、それはあくまで目立たなかったというだけの話だ。
彼がこの街に溶け込んでいたわけではない。
子供の頃から何も変わらない。
言いようもなく、ジェフリーは孤独だった。
719: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)13:04:56 ID:P41
約1ヶ月後の6月24日には更に1名。
7月にもやはり殺害を企てるも、今回は失敗し、ほとほりが冷めるまで自粛期間に入る。
しかし、それもわずか2ヶ月しかもたず、同年9月には2名を殺害した。
ジェフリーの衝動は抑えるどころかどんどんと増大し、自身でも抑えることはできなかった。
好みの男の肉体を支配する悦びと快楽にジェフリーは争うことができなかった。
720: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)13:24:58 ID:P41
睡眠薬を飲ませ、殺し、性行為をし、絶頂を迎えた後。
ジェフリーの心に訪れるのは決まって『虚無』だった。
1991年2月18日。
彡(●)(●)……
19歳の黒人青年がまた1人ジェフリーの犠牲となっていた。
犠牲者の血液や体液、そして己の精液に塗れたジェフリーの心には言いようもない空虚さがあった。
彡(●)(●)(ワイは……)
彡(●)(●)(ワイはいつまでこんなことを繰り返しとるんや)
もはやただの肉塊となったモノを見下ろしながら、ジェフリーは思案していた。
721: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)13:33:39 ID:P41
彡(●)(●)(骨を磨いて飾り付けたって、そんなモノを増やして何になる?)
彡(●)(●)(ワイは……)
確かにジェフリーは人体の解体に興奮を覚えていたし、死者の頭蓋骨を眺めて心を落ち着かせることもあった。
だが、ジェフリーが本質的に望んでいたのはきっとそうではない。
彡(●)(●)(欲しい)
彡(●)(●)(ワイから離れないで、ワイを裏切らないで、なんでも言うことを聞く“恋人”が)
彡(●)(●)(腐ることがない、生きた生身の恋人が欲しい)
彡(●)(●)(……ふふ)
彡(●)(●)(そんなもの、魔術でゾンビでも作らん限りはむりやな)
彡(●)(●)……
722: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)13:47:41 ID:P41
ジェフリーはいつものように若い黒人青年を家に連れ込むと、睡眠薬入りの飲料を飲ませ昏倒させた。
青年が深い眠りに落ち、反応しなくなったことを確認するとジェフリーは部屋の奥から小さな電動ドリルを持ち出した。
彡(●)(●)……
電動ドリルが金切り声をあげながら回転する。
ジェフリーはそれをゆっくりと青年の頭部に押し当てた。
『ギュリリリリ!!』
鈍い音が部屋に響く。
ドリルが頭蓋骨を貫通したことを確認すると、脳を傷つけないよう慎重に引き抜いた。
青年の頭部には小さな穴が穿たれていたが、髪の毛に隠れる程度の大きさであり普通にしていれば気づかれない程度のものだった。
青年は相変わらず昏倒していたが、しっかりと呼吸を続けていた。
彡(●)(●)(準備は成功や。後は……)
ジェフリーは塩酸の入った小瓶とスポイトを取り出した。
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723: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)13:57:01 ID:P41
彡(●)(●)(そうすれば、わいの思い通りのゾンビになるはずや!)
スポイトに塩酸を含ませ、ジェフリーはそれを数滴青年の頭蓋骨内に注入した。
すると、途端に先ほどまで昏倒していた青年が目を覚ました。
青年「ひっいっ!ぎゃああ!!」
彡(●)(●)……
青年「痛い!!頭が痛い!!!」
彡(●)(●)「騒ぐな、すぐに収まる」
青年「なんだよアンタ!なんかしたのか!?うっ、ぉぼぇぇぇ」
青年は嘔吐すると、床をのたうちまわりなが叫んだ。
青年「痛い!!!誰か!!!ぎゃああああ!!」
彡(●)(●)(このままやと、叫び声が外に漏れてまう)
彡(●)(●)(……失敗や)
ジェフリーは青年に馬乗りになり、首に手をかけると力一杯締めあげた。
青年は激しく抵抗したがやがて息絶えた。
彡(●)(●)……
724: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:11:21 ID:P41
彡(●)(●)(塩酸やと刺激が強すぎたんやろか)
5月24日、31歳の聾唖者をジェフリーは殺害しているが、これはいつものルーティン通り殺害し解体している。
だが、そのわずか数日後、ジェフリーは再びおぞましい計画を実行に移すこととなった。
被害者は僅か14歳のラオス人の少年であった。
ジェフリーはこの青年を眠らせると、まずは肉体を損壊することなく暴行した。
そしてひとしきり少年の肉体を堪能すると、電動ドリルを手にし少年の頭部に穴を穿った。
彡(●)(●)(今回は酸やなくて熱湯や)
彡(●)(●)(酸のよりも刺激が少ないはずやから、今度こそきっとうまく行く)
ジェフリーは少年の頭部に熱湯を注入した。
だが、少年は起き上がることなくそのまま眠り続けている。
彡(●)(●)ドキドキ
彡(●)(●)(ちゃんと息はしとる。せやけど起き上がってこん)
彡(●)(●)(……成功や!今度は成功したんや)
ジェフリーは脳に熱湯を注がれても眠り続ける少年を確認すると狂喜乱舞した。
725: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:20:07 ID:P41
彡(゚)(゚)「って、酒切らしとるやんけ!」
彡(゚)(゚)……
少年「」
彡(゚)(゚)「ま、起きてこんし大丈夫やろ。ちょっと買ってくるか」
彡(゚)(゚)「大人しく待っとるんやぞ、ハニー」
ジェフリーは少年の額にキスをすると、酒を買いに部屋を後にした。
だが。
彡(^)(^)「さて、ビールも買うたし完璧や。ハニーは大人しくしとるかな?」
ガヤガヤ
彡(゚)(゚)「ん、なんやかうちの近所が騒がしいな」
彡(゚)(゚)……
ジェフリーの脳裏に嫌な想像がよぎった。
だが、それは現実のものとなった。
オックスフォードアパートメントのちくの路地で、あの少年が全裸で蹲り、その周りを近隣の人々が取り囲んでいた。
726: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:25:18 ID:P41
警察「君、どこから来たの!?なんで裸でこんな所にいるんだい??」
青年「あ…あの……ぁ」
警察「あのね、しっかりと話してくれなくちゃんからないよ!!」
彡(゚)(゚)「すみません」
警察「ん、あなたは?」
彡(゚)(゚)「僕は彼の恋人です」
警察「恋人だって?」
彡(゚)(゚)「はい、言いにくいことなんですが、僕達はゲイなんです」
警察「そりゃあ…」
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727: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:30:49 ID:P7V
白昼のホラー劇場キタ(ガクブル)
728: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:32:44 ID:P41
彡(゚)(゚)「随分情緒不安定になって、裸のまま部屋を出て行ったから連れ戻しに来たんですよ」
警察「そうなのか…?」
少年「ぁ……」
警察(ダメだこりゃ)
彡(゚)(゚)「彼はラオスから来ていてまだあまり英語が上手くないんですよ」
警察「なるほど。ま、喧嘩は構わないが、公衆の面前の迷惑にならないように!次やったら猥褻物陳列罪で検挙しますとパートナーに伝えておいてくださいね!」
彡(゚)(゚)「えぇ、お騒がせてしまい申し訳ありませんでした」
こうして、少年は再びジェフリーの魔の手に落ちた。
だが、一度人目につい彼を放って置くわけにもいかない。
ジェフリーは少年を殺害すると、後はいつもの手筈通りに弄び、処理した。
729: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:39:16 ID:P41
730: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)14:54:43 ID:P41
彡(゚)(゚)「…督促状?」
それは大家からの、家賃の督促状だった。
来月末まで家賃を滞納するのであれば、強制的に退去させる旨が書かれていた。
だが、ジェフリーは遅刻欠勤を理由に大幅な減給処分を下されていた。また、それだけでなく夜のゲイバー通いやアルコールに多額の金を使い、貯金は底をついていた。
だが、退去となれば大問題である。
冷蔵庫は解体した肉片がギュウギュウに詰められており、床には収めきれなかった肉片が散乱している。
酸を入れ肉を溶かした巨大な樽は2つに数を増やしており、被害者を収めた写真や骨などのコレクションも相当の数に達していた。
退去となれば、これらを人目につかずに処理しなければならなくなる。
だが、そんなことは不可能だったし、もはやこれらのコレクションはジェフリーの全てであった。
これらのコレクションを全て捨てて、ジェフリーはどこへ行くというのだろう?
残された道は、ゲイバー通いをやめ、酒を絶ってでもなんとか家賃を収める以外に道は残されていなかった。
731: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:01:14 ID:P41
彡(゚)(゚)「クビ……ですか」
工場長「そうだ。理由はもう説明する必要もないと思うが」
彡(゚)(゚)「……いえ」
遅刻欠勤の常習者で、仕事の能率も悪い。
当然と言えば当然の結末だ。
ジェフリーは何も言い返せなかったし、言い返す気もなかった。
彡(゚)(゚)……
この時、ジェフリーは悟った。
もはや、手詰まりだ、と。
732: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:13:20 ID:P41
ジェフリーはゲイ・プライド・パレードを見物し、そこで新たな犠牲者を誘い、殺害した。
そして、それから僅か5日後。
再びシカゴを訪れたジェフリーは23歳の黒人青年をオックスフォード・アパートメント213号室に誘った。
この時、ジェフリーの素性を不安に感じた青年は、友人に誘いを受けるべきかどうか相談した。
だが、白人で端正な顔立ちのジェフリーをみた友人は、「行けよ。彼、まともそうなじゃないか」と答え青年を送り出した。
だが、青年は3人目のロボトミー実験の犠牲者となった。脳に熱湯を注がれた彼はそのまま起き上がり、目を見開いたまま死亡したという。
7月15日、トラック運転手の青年を殺害。
その4日後の7月19日。
仕事を探すためにミルウォーキーを訪れていた白人青年をオックスフォード・アパートメント213号室へ招待した。
17人目の犠牲者だった。
734: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:34:40 ID:P7V
>>732
友人は後悔してもしきれないだろうな…。神様の御加護がありますように。
733: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:27:07 ID:P41
犯行は行き当たりばったりになり、頻度もほとんど週に一度のペースになっていた。
もともとは頭のキレる男である。
自分の行く末は分かっていたのだろう。
言うなれば『殺し収め』のつもりだったのだろうか。
ともかく、タイムリミットは目前に迫っていた。
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735: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:37:19 ID:P41
ミルウォーキー北25番街を2人の警官が定期巡回していた。
警官A「いやー、それにしても暇だな」
警官B「忙しくなられちゃ困るだろw」
警官A「早く非番にならねぇかな」
警官B「アメフトの試合でも観に行ってこいよ」
警官A「お、それいいねぇ!こないだの試合は熱かったな!逆転された時には叫び声みたいな歓声を」
『ぎゃああ!!誰かーー!!!』
警官A「そうそう、ちょうどあんな感じの歓声!って、何だ何だ!?」
警官B「おい、銃の準備しとけよ」
警官A「了解」
2人がパトカーを急停車させると、前方から片手に手錠をぶら下げた黒人の男が走ってきた。
736: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:42:11 ID:P41
警官B「おいまて!何か様子が変だ!!」
青年「お、お巡りさん!!よかった!!助けてくれ!!」
警官B「落ち着いて!何があったんです?」
青年「頭のイカれた野郎に殺されかけたんだ!!落ち着いてなんかいられないよ!!」
警官B「殺されかけた!?」
青年「そうだよ!!ギリギリのとこで逃げてきたんだ!!」
警官2人は緊張した面持ちで顔を見合わせた。
青年の様子から、明らかに嘘をついているようには見えなかったからだ。
737: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)15:51:11 ID:P41
警官B「話は分かりました。そのアパートを教えてもらえますか?」
青年「分かったよ。本当は近寄りたくないけどね!」
そして青年の案内通りに警官たちはアパートへと向かった。
警官A「オックスフォードアパートメント、か」
青年「ここの213号室がソイツの部屋です」
警官Aゴクリ
警官2人は互いに銃のチェックをすると、213号室のベルを鳴らした。
警官AB「……」
2人とも緊張していた。
どんな凶悪なツラをした奴が現れるのか、と、
738: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:00:09 ID:P41
彡(゚)(゚)「はい」
出てきたのは2人の予想に反して、いたって普通の青年だった。
また、特に警官を恐れる様子もなかった。
警官B「突然すみません」
彡(゚)(゚)「なんでしょう?」
警官B「通報がありましてね。なんでもあなたに殺されかけたと」
彡(゚)(゚)「それまた大袈裟な」
警官A「なぁ、コイツで間違いないんだよな?」ボソッ
青年「間違いありませんよ!アイツです」
彡(゚)(゚)「……」
警官B「彼がね、あなたに手錠をかけられたって言うんですよ」
彡(゚)(゚)「ええ、確かにあの手錠をかけたのは僕ですね」
739: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:03:44 ID:P41
彡(゚)(゚)「最近勤めていた職場をクビにされてムシャクシャしててんですよ。ほんの悪戯です」
警官B「失礼ですが本署に問い合わせるのでお名前と住所を教えてもらえますか」
彡(゚)(゚)「………分かりました」
740: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:08:40 ID:P41
警官B「前科照会をおこなったところ、1989年に少年に対する性的暴行の過度で有罪判決を受け、5年間の保護観察下に置かれていたという事ですが間違いありませんか?ダーマーさん」
彡(゚)(゚)「えぇ……」
警官B「……手錠の鍵はどこに?」
彡(゚)(゚)「リビングのテーブルの上に。今持ってきましょうか?」
警官B「いえ、あなたはここにいてください。おいお前、取ってこい」
警官A「え、オレが!?」
警官B「そうだ」
警官A「えー!!」
警官B「早く行ってこい!!」
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741: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:21:37 ID:P41
警官A「ん?」
青年「アイツ、刃物持ってるんで気をつけて下さい」
警官A「…分かった」
こうして警官は213号室の中へと入っていった。
警官A「ウッ。なんて匂いだ、生ゴミの腐ったような匂いがしやがる」
部屋の中には腐敗臭の他に、蝿が飛び交っていた。
警官の脳裏に最悪の発想が横切った。
警官A「テーブルの上に鍵なんてねーじゃねーか。こん中か?」
警官が引き出しを開けると、写真の束がその中に入っていた、
警官A「写真……?って!なんじゃこりゃ!!!」
そこには、人間の肉体がバラバラに解体された様が克明に写されていた。
警官Aのら叫び声を聞いた瞬間、ジェフリーは暴れ出した。
警官Bは咄嗟にジェフリーを組み伏せると彼の腕に手錠をかけた。
彡(●)(●)「ニャーーオ」
その時、ジェフリーは猫の声真似をして見せた。
742: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:26:23 ID:P41
警官Aが部屋の中を捜索しながら悲嘆の声を上げる。
野次馬達は我先にと部屋の中を覗き込んだ。
警官Aが冷蔵庫の扉を開けた時、誰ともなく叫びが上がった。
『なんてこった!!人の頭が入ってやがるぞ!!!』
ジェフリーダーマーの神殿が暴かれ、『ミルウォーキーの食人鬼』がついに衆目の目に曝された瞬間だった。
743: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:32:57 ID:P41
その平穏を破ったのは、我が家のチャイムだった。
ピンポーン
(´・ω・`)「ん、お客さんかな?」
シャリ「こんな時間に誰かしら?」
(´・ω・`)「変だな、僕が出てくるよ」
玄関開けると、そこに立っていたのは警察官だった。
その瞬間、僕は悟った。
(´・ω・`)「ジェフリーですね?」
警官「はい」
(´・ω・`)「今度は何をしたんです」
警官「連続殺人の容疑がかかっています」
(´・ω・`)
僕は何も言えなかった。
ただしばらくそこに立ち尽くすことしかできなかった。
744: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:40:00 ID:P41
アメリカの犯罪史上でも未曾有の凶悪な事件であり、ジェフリーは全米の関心を集めた。
裁判の様子は全米のニュースとなった。
この犯人は何者なのか?
なぜこのような事件を起こしたのか?
その関心はジェフリー本人に留まらずに、家族の及んだ。
746: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:48:06 ID:P41
それもそのはずだった。
僕は全米を震撼させた、史上最悪の殺人鬼の父親だった。
(´・ω・`)「シャリ、行ってくるよ」
シャリ「えぇ。なんて言っていいか分からないけど、ジェフリーによろしつ伝えて」
僕はジェフリーの裁判に出席すべく、玄関を出た。
その瞬間、眩しいフラッシュの嵐が僕を襲った。
パシャパシャ!!
(´・ω・`;)「うっ」
『ダーマーさん!!息子さんの裁判について一言!!』
『父親の責任についてどうお考えですか!?』
『ジェフリーの幼少時代に虐待があったのではないですか!?』
『ダーマーさん!被害者の方へ一言!!!』
『ダーマーさん!!父親として息子さんに言いたいことは!?』
(´・ω・`;)「すみません!通してください!」
事件が発覚してから、こんな日は珍しくもなかった。
747: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)16:57:42 ID:P41
(´・ω・`)「ジェフ、身体の調子はどうだ」
彡(゚)(゚)「…悪くないよ」
(´・ω・`)「そうか。シャリもお前を気遣ってたぞ」
彡(゚)(゚)「うん…」
(´・ω・`)……
こんな淡白な会話を繰り返し、彼の傍で裁判に出席する。
そんな日々が続いた。
その間にも連日のようにマスコミのインタビューに答えた。
当然だとは思うが、それらは風当たりの厳しいものばかりだった。
749: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:12:03 ID:P7V
>>747
日本でもよく見られる光景というか、この事件の方が先かな。
750: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:16:49 ID:P41
その反面、プロファイリングの第一人者であるロバート=K=レスラーは、彼を精神病による無罪だと訴え、牢屋ではなく精神病院に入院させるべきだと主張した。
プロファイリングは犯罪者の内面、その行動原理を探ることを重視する。
レスラーは何度かの面接を通す中で、ジェフリーにある質問を投げかけた。
レスラー「ジェフリー。君が殺した人々は社会に不要だったと思うかい?」
しばしの沈黙のあと、ジェフリーは口を開いた。
彡(゚)(゚)「ウィスコンシン州がよこした心理学者も同じことを聞いてきたで」
そう前置きした上で、ジェフリーは強く否定した。
彡(゚)(゚)「ワイは一度もそんなことを思ったことはない。いつも、こんな事をしてはいけないという罪悪感があった」
精神医学博士のロバート・サイモンはこう書いている。
『彼はほんもののネクロフィリアではなかった。むしろ生きた相手を最後まで切望していたのだが、誰もそばにいてくれそうになかったので、死体を代わりに置くことにしたに過ぎない』
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751: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:27:26 ID:P41
ジェフリーは自分の行った罪を認めていた。
その上でジェフリーが望んだのは、自分自身の死刑だった。
検察「ジェフリー、あなたはなぜこのような凶悪な犯罪に手を染めたんです!?」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「それは自分でも分かりません。たぶん、私は悪魔なんだと思います」
(´・ω・`)……
死刑を望み、自分を悪魔だという息子を見て僕は胸が締め付けられる思いだった。
僕はなぜ彼を救う事ができなかったんだろう?
753: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:39:20 ID:P7V
>>751
父親の無念は察して余りある
759: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:10:18 ID:Ht9
>>751
このスレの父親しか見てないけど、とても積極的に息子を救おうとしてた様には見えないけどな
ただこの程度の家庭環境は珍しいって程でもないし『この家庭環境のせいで殺人鬼が生まれた』っていうなら世界は殺人鬼だらけになってるわけで
なんていうのかな・・・一言で言えばこの結果は「運が悪かった」としか言いようが無い
もし人を殺す前に友達が一人でもできていたら、何か少しでも変わってたらこうはならなかったかもしれない
まぁそれも希望的観測にすぎないのかもしれんが
どうしてこうなったのかなんて予想は出来ても、本当の真実なんて本人にさえも完全には分からないだろう
752: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:33:51 ID:P41
陪審は過半数で弁護側の主張を退け、最初の殺人事件と、告発を断念した2件目の殺人事件を除く15件の殺人事件について有罪を評決した。
2日後の2月17日。
ローレンス・グラム判事は15件の殺人事件に対して、累計で936年の禁固刑に相当する終身刑を宣告した。のちに、オハイオ州で行われた裁判でも終身刑が宣告されている。
ジェフリーはその全てを淡々と聞き、受け入れていた。
こうして、ウィスコンシン州ポーテージにあるコロンビア連邦刑務所に彼は送致される事となった。
754: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:44:13 ID:P41
(´・ω・`)「ん、いやちょっとね」
書斎に籠りっきりの僕を見て、シャリは心配そうに声をかけてくれた。
シャリ「あまり無理をしないでね」
(´^ω^`)「うん、ありがとう」
僕は、出版社から持ちかけられた原稿の執筆をしていた。
印税を少しでも遺族のために使うべきだと思ったし、なにより父親としての自分自身の責任を問い直す上で重要な事だと思った。
(´・ω・`)「小さい頃のジェフ、可愛かったなぁ。親バカなのかもしれないけど」
僕はジェフとの思い出をできる限り鮮明に思い出すために、アルバムを開いていた。
(´^ω^`)「これはデイブが生まれた時に、ジェフがあやしてあげてる写真だ!こんな事もあったな」
(´^ω^`)「あは、あはは」
(´;ω;`)
755: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:50:03 ID:P7V
涙不可避
756: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:54:50 ID:yvt
涙腺アカン‥
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757: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)17:55:36 ID:P41
それともやはり、僕とジョイスの冷え切った夫婦関係が彼を歪めてしまったのか?
いや、それともやはり生得的な歪みだったのか?
釣りをした時、まだ子供のジェフは捌いた魚の内臓を興味深く見つめたいたこと、床下の小動物の骨に興味を持った事。
もしかしたはら、あの頃から既に悪しき心が育っていたのだろうか?
今までは何の変哲もなかった思い出までも、僕は不吉な物事の予兆に思えた。
直接的な原因はやはり分からない。
それでも、やはりこれだけは言える。
僕はもっと、ジェフと向き合わなければいけなかった。
758: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:01:29 ID:P41
僕はジェフリーに対する父親としての思いをできる限り本の中に注ぎ込んだ。
そして、僕はこの本を獄中のジェフに贈ることにした。
彼に対してどのような影響を与えるのは分からなかった。
でも、父親として僕が何を考え、どういう思いで彼に接してきたのか。
それをジェフに伝えなければならないと思った。
760: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:11:04 ID:P41
今、ジェフに必要なのは神の救いなのだと思ったからだ。
ジェフは熱心に聖書を読んでいるようだった。
そして、神の教えに感銘を受けたようだった。
どんな大罪を犯した罪びとも、悔い改めれば神は赦して下さる。
その教えを届けることが、唯一、僕が彼にできる慰めだった。
761: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:16:19 ID:P41
世間からの好奇の目少しづつ薄れてきたかなと思ったころ、テレビ局から一本の取材依頼が来た。
それは、レポーターとジェフ、そして僕が直接インタビューを受けるという内容だった。
僕は取材を受けるべきなのか悩んだ。
でも、今後第2、第3のジェフを作らないためにも、僕はインタビューを受けなくてはならないと感じた。
僕はインタビュー依頼を受ける事にした。
762: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:21:34 ID:P41
(´・ω・`)「やぁ、ジェフ」
彡(゚)(゚)「うん」
僕は息子と抱き合った。
僕とジェフは隣り合って座り、僕たちに向かい合ってインタビュアーが座っていた。
インタビュアーは流暢に話を進めていく。
現在の調子の事や、殺人をした時の感情など。
そして、僕の書いた本についても質問を投げかけてきた。
763: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:28:48 ID:P41
彡(゚)(゚)「えぇ」
インタビュアー「どう感じた?」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「興味深かったです。父が感じてる事を知れて良かった」
インタビュアー「世間ではあなたの生育歴に問題があったのではないかという声がありますが」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「罪を犯したのはは僕自身の問題です。昔から僕は自分の気持ちを表に出すのが好きじゃなかった」
彡(゚)(゚)「父にも何も話していなかった。だから、父がどうにかする事なんて無理だったんです」
(´・ω・`;)「それは違う。今思えば僕はたくさんの予兆を気づけたはずなんだ」
彡(゚)(゚)「僕は自分の気持ちを誰にも言わなかった。友達にも、誰一人」
彡(゚)(゚)「だから、僕の家族を攻める社会の風潮はおかしいと思っています」
(´・ω・`;)「ジェフ…」
彡(゚)(゚)……
764: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:33:36 ID:P41
そして、取材が終わる時、僕はもう一度ジェフと抱き合った。
(´・ω・`)「ジェフ」
彡(゚)(゚)
(´・ω・`)「愛してるよ」
彡(゚)(゚)…
(´・ω・`)「またな、ジェフ」
彡(゚)(゚)「うん、父さんも元気でな」
こうしてインタビューは終わった。
どんな大罪を侵したとしても、やはり僕はジェフに会えてよかったと思った。
765: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:50:41 ID:P41
連邦刑務所のシャワールームで、ジェフリーは黒人収容者に撲殺された。
ただちにジェフリーは救急車で病院へ搬送されたが、搬送中に死亡が確認された。
殺害した黒人容疑者は、自分は「神の息子」で、「父」から殺害するよう啓示されたと話している。
享年34歳。
世界を震撼させた連続殺人犯の最期であった。
766: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:52:04 ID:P41
『私はジェフリーを愛しています』
~最終章『a father』完~
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767: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:52:10 ID:P7V
何と言っていいか、最後はあっけなかったんだな…。
768: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)18:59:12 ID:P7V
イッチ乙。
769: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)19:01:57 ID:Ht9
感想が上手く言えないわ
対岸の火事だから冷静に見られるけど、被害者遺族だったら「ぶってんじゃねーぞ殺人鬼が」としか思わないだろうし
対岸の火事としてみる分には悲しい物語やな
770: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)19:02:20 ID:Ht9
いちおつ
772: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)19:06:11 ID:P41
これで終わりです。
内容的にははっきり言って事実と異なる部分や、時系列がおかしい部分があるのであくまで参考程度に考えて頂けると幸いです。
内容的にも基本的にネットに落ちてる情報をコピーして再構築しただけです。
私は殺人犯について調べる中で、ジェフリー=ダーマーに興味を持ちました。彼がシリアルキラーとなった原因は、幼少の頃から本能的に持っていた生き物を解体したいという欲望。そしてそれ以上に、自分のそばにいてくれる人が欲しいという孤独感でした。
異常な自分自身の性質に悩み、なんとかまともな人生を歩もうともがき、殺人に対する罪悪感に苛まれつつもどんどん殺人鬼としての泥沼にはまっていく。
そんな彼の姿を見て、本当にこのような結末しかなかったのかと悲しくなります。
少なくとも、殺害自体を愉しんだり、殺害をアートのように捉え自身の承認欲求や自己顕示欲のために利用するような殺人鬼とは一線をかくす人物だと思います。
決して、殺人犯を礼賛する目的はありません。
もしも自分の子供や兄弟がジェフリーの様に悩んでいたらどうするか。考える一助になれば嬉しいです。
773: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)19:08:37 ID:P7V
>>772
改めてお疲れ様でした。
781: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)19:39:52 ID:HE5
完結してて草
良く完結出来たな
楽しめたで
786: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)20:01:38 ID:Axu
こわあ
788: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)20:29:50 ID:NXT
乙
793: 名無しさん@おーぷん 2016/08/23(火)15:30:41 ID:wRj
やっと読み終わったわ乙やで
784: 名無しさん@おーぷん 2016/08/22(月)19:49:02 ID:zPf
1お疲れ様やで!