600: 本当にあった怖い名無し 2011/01/16(日) 17:59:02 ID:umlGcY240
雪で思い出した。かわぐちかいじ・福本伸行『告白』
内容はもう全然覚えてないけど
雪山でイケメンとブサメンが吹雪によって遭難する。二人は親友だった
ブサメンは片足を骨折していて「俺はもう駄目だ」と嘆くが、イケメンはブサメンを必死に励ます
ブサメンは泣きながら「最後に俺の罪の告白を聞いてくれ」と言い、ある女子大生殺人事件の犯人が自分であると明かした
しかし、ブサメンが罪を告白し終わった直後、イケメンは山小屋を発見する
イケメンは「俺たちは助かるんだ」と喜び、ブサメンを背負って山小屋へ向かうが、ブサメンは不穏な表情をしていた
イケメンはブサメンの告白に触れないようにしていたが、ブサメンは奇妙な顔でイケメンを睨むようになる
やがてイケメンは「ブサメンは告白を後悔していて、俺を殺す気なのではないか?」と疑心暗鬼になるが、
共に山小屋で過ごす内にブサメンへの疑いは晴れていった
しかし、イケメンはブサメンの不振な行動の裏側を読み、やはりブサメンが自分の命を狙っているのだという確信を持つ
とうとうブサメンは本性を露にし、包丁(鉈?)を手にイケメンに襲い掛かってくる
ブサメンは腹の底に溜めていた不満を爆発させ、イケメンへの怨みや妬みを明かした
高山病にかかって視力が衰えイケメンは、知略をめぐらせて山小屋の中を逃げ回り、救助が来る朝を待った
しかし、最終的にイケメンはブサメンとの知恵比べに負け、背後から首を絞められて絶体絶命の危機に陥る
イケメンは必死に「俺も告白することがある」と言い、命乞いをした
つづく
601: 本当にあった怖い名無し 2011/01/16(日) 18:00:14 ID:umlGcY240
『告白』つづき
実は、ブサメンが過去の犯罪で襲った被害者は、ブサメンに襲われた直後には生きており、被害者にとどめを刺して殺したのはイケメンだった
被害者を消したかったイケメン(ゲス野郎)が、ブサメンの心を刺激して、罪を犯すように煽っていたのだった
(最初はイケメンが善人でブサメンが悪人と書かれていたが、ここでイケメンがゲス野郎でブサメンはむしろ犠牲者だと分かる)
ブサメンはイケメンの話を信用しようとしなかったが、ブサメンしか知りえないことをイケメンが知っていたことや、
イケメンが手を加えたことで起きた犯罪現場の矛盾から、イケメンが真犯人だったのだと理解した
ブサメンは「俺は殺していなかったんだ・・・」と呟き、イケメンの首から手を離すと「安心しろ、お前の罪は誰にも言わないよ」と言った
ブサメンは遠くを眺め「俺は殺していなかったんだー!」と喜び叫び続けた
翌日、救助隊に救助されたイケメンは、救助隊員の質問に対し「生存者は僕一人です」と答えた
山小屋の裏の崖の下の雪の中に、頭に鉈の刺さったブサメンの死体が埋もれていた
終わり
602: 本当にあった怖い名無し 2011/01/16(日) 19:30:50 ID:SGVO7MFWP
>>600-601
面白かった
サンクス
603: 本当にあった怖い名無し 2011/01/16(日) 19:41:10 ID:GTdkp7TF0
イケメンはほんとうにゲス野郎だな
面白かった