後味の悪い話

【後味の悪い話】映画「ドイツ零年」

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※胸糞注意

885: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 23:20:36.34ID:TmsdOaxT0
映画「ドイツ零年」
舞台は敗戦直後のベルリン。
主人公は12歳の少年で、兵役帰りの兄と、姉(兄からすると妹)と、病身の父がいる。
帰還兵として連合軍の本営に届け出なければならない兄が、
戦犯とされて強制収容所に送られるのではないかと恐れて隠れているため、
食糧配給が三人分しか受け取れず、ただでさえ少ないものを四人で分け合わなければならない状態。

少年は食糧配給切符を余計にもらうため、学校へは通わず、仕事をしようとする。
しかし、12歳の少年の労働は認められない。
姉と父は、兄に対して前線で戦ったただの兵士が戦犯とされることはない、
新聞にもそうあるとして、届け出て配給をもらえるようにすること、
働くことを求めるが、兄は自分の部隊は最後まで戦ったという恐れから、これを承知しない。
少年も新聞は信用ならないとして兄をかばい、自分が働くという。

しかし、少年と家族を取り巻く環境は厳しく、
住んでいるアパートの大家はまともに働いている者がいない少年家族を嫌っており、
加えて姉が体こそ売っていないが、夜のダンスホールでアメリカ兵と踊り、
わずかなプレゼント(たばこなど)をもらって金に換え、家計を助けていることを
「恥知らず」と言い、自分たちの娘の教育に悪いからと追い出したがっている。

それを防ぐため、少年が大家に仕事をくださいと願い出て、
大家が持っている大きな秤を路上で売る、いわゆる闇商売をすることになるが、
秤は車に乗った大人に取り上げられ、300マルク以上で売ってこいと言われたものを、
勝手に肉の缶詰め二つと交換させられてしまう。

少年は仕方なくそれを大家に渡すが、大家は腐っていたらどうすると文句をつけたうえ、
少年が金ももらったのにごまかしていると決めつけて金を出すように迫る。
否定する少年を大家は罵り、少年の父について
「夜も咳がうるさい、早く死ねばいいのに」と言い捨てて去っていく。
このとき、大家は盗電を働いており、あとでこの罪を少年の家族に着せている。

886: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 23:21:52.68ID:TmsdOaxT0
栄養不足から病状が悪化した少年の父は、かかりつけの医師のコネで四日間だけ入院し、
まともな食事を得る。肉や野菜があり、牛乳まで出たと見舞いに来た姉に語る。

しかし少年は、父が退院してきても家には何もなく、また悪化するだろうことに悩み、
かつての教師(ナチの教育をしたとして戦時中に教師をしていた者はみな失職したので無職。
少年にヒトラーの演説レコードを「戦利品」好きのアメリカ兵に売る
闇商売をさせたことがある)に相談に行く。

もと教師は別の用事で気もそぞろに少年の話を聞き、
「父のためになにができるでしょうか」という少年に対し、
「どうしようもない、弱い者は死んでいくんだ、犠牲を覚悟しなければならない」と説く。

少年が父の見舞いに行くと、
父は「病院にいる間はいいが、家に帰ればまた子どもたちの負担にしかならない」と嘆く。
飛び降りようと何度思ったか知れないが、歩けもしないからどうしようもないと悄然としている。

少年は、看護婦が押してきたカートの上にあった薬瓶を一つ盗み、ポケットに押し込んだ。
父が退院した日の夕食はことさらに粗末で、父は病院の食事と比べて嘆き、神に自分を早く召してくれるように祈る。
それを聞いた兄は食卓に伏せて泣き出してしまう。
少年は食事の席を離れ、一杯の紅茶をいれて、それにポケットの薬瓶の中身をあけた。
少年が父に紅茶をやると、喜んで飲み、泣いている兄にもすすめだした。
少年は父がすべて飲むようにと言い、父はすべて飲み干す。

そのとき、家族の知り合いが警察が臨時検査に来たと報告に来る。
兄が隠れられるようにだが、兄はもう隠れることをやめた。
警察に対し、登録していない帰還兵だと名乗り出ると、警官は事務的にでは出頭しなさいとだけ言った。収容所に行くことになると信じている兄は、家族にひと目会ってからとして、
姉と少年に挨拶をして警察とともに行ってしまう。
警察が帰って行ったあと、姉が父の死に気づく。

887: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 23:22:55.16ID:TmsdOaxT0
次の朝、兄は警察から戻ってきた。
新聞の言っていたとおり、戦犯として扱われることなどなかったのだ。
笑顔で帰ってきた兄に、少年は驚く。
帰ってこれないと思い込んでいたからだ。
そして兄は父の死を知らされ、きっと喜んでもらえると思って帰ってきたのにと哀しむ。
さらに、大家から部屋を出ていくようにと告げられるが、
家族の知り合いがその場にいたため、うちに来ればいいと誘ってもらえた。
兄は姉と少年とともにとりあえず住まわせてもらうことにする。
少年は拒絶して去っていく。
姉や周囲は驚くが、兄はそのうち戻るだろうと言って追いかけはしなかった。

少年はあたりを放浪し、もと教師に会って、言われた通り父を殺したと告げる。
もと教師は驚き、そんなことは言っていないと否定して、逃げようとする少年を押さえつけ
「この先のことを考えてやるから」と諭すが、少年は暴れて逃げ出してしまう。

そのあと、顔見知りの年上の少女に会おうとして拒絶され、
孤児たちの遊びに加わろうとしても拒絶された少年は、
最終的に、アパートの向かいの、爆撃されてぼろぼろになったビルに入り込む。

いい具合に倒れた鉄骨を滑り台にして遊んでいた少年だが、
何度も目に入ってくるのはアパート。
そこから父の棺がだれにも見送られずに運び出された。

そのあと、アパートとは別のところから兄や姉が喪服姿で現れる。
兄たちは出棺に間に合わなかったことにため息をつき、
まだ少年が帰らないことを心配し、姉が何度も少年の名前を呼ぶが、少年は出ていかない。
やがて兄たちは去っていく。少年はアパートを見つめ、やにわにビルから飛び降りる。

少年の体はコンクリート張りの地面に叩きつけられ、
ちょうど通りすがった女がそれを目撃して駆け寄り、揺さぶるが、ぴくりとも動かない。
女は地面にへたり込み、崩れた壁に背をもたれる。終わり。

888: 本当にあった怖い名無し 2019/10/03(木) 07:19:28.51ID:yOsKRnCe0
何の薬かもわからん薬を盛るのか

889: 本当にあった怖い名無し 2019/10/03(木) 11:37:19.15ID:Yct8Ijdq0
>>888
白黒で遠景しかうつされんからマジ何の薬かわからんし、
看護婦が押してくるカートに毒薬がポンて乗ってるか? ていうのも謎。
いちおうDVDパッケージでは劇薬を盛ったということになってる
まあ12歳だから字くらいは読めるだろうしラベルとか読んで危険そうな薬を選んだんじゃないかな

890: 本当にあった怖い名無し 2019/10/03(木) 12:58:32.75ID:qfG2itXh0
あの時代の映画って後味悪くてナンボ、という感じだからな
公開当時は無理やり過ぎって批判もあったらしいぞ

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