後味の悪い話

【後味の悪い話】漫画『呪術廻戦』夏油(げとう)の過去編

※「呪術廻戦」本編のネタバレ注意

866: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 06:45:13.97ID:2C6ZRdgm0
『呪術廻戦』って漫画に登場する夏油(げとう)っていう悪役の過去編。最新話のネタバレ注意

人間の負の感情のエネルギーが「呪い」と化して寄り集まって生まれる「呪霊」って化け物が存在するのだが、その呪霊を呪術によって祓う(倒す)事が出来るのが「呪術師」という人種
呪術師は生まれつき呪いを操る力を持ち合わせている特殊な人間。だけど、呪術を悪用して人に害を為す呪術師は「呪詛師」って呼ばれてる

夏油は元々は読み切り版の悪役。かつては優秀な呪術師だったが、ある日突然に呪術を使えない普通の人間=非術師を100人以上殺す大虐殺を行って呪詛師に堕ちた
彼は「呪術師は進化した新人類であり、非術師は“猿”である」という理念を持っていて、非術師を皆殺しにして呪術師だけが存在する理想の世界を創ることを目標に掲げ、大規模な呪詛テロを目論む
しかし読み切り版の主人公との戦いに敗れて、主人公の師匠である最強のイケメン呪術師・五条先生の手でとどめを刺される
かつて級友だった五条先生は夏油のことを「唯一の親友だった」と語った

867: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 06:46:31.84ID:2C6ZRdgm0
連載版では今現在「過去編」が続いていて、呪術の高等専門学校に通っていた五条と夏油の少年時代の物語が展開している
五条と夏油は「特級」と分類される規格外の能力を持つ呪術師で、「最強のコンビ」だった
意外なことに学生時代の夏油は読み切り版とは思想が真逆の人格者で、「強者である呪術師の使命は、弱者である非術師(普通の人間)を守ることである」と説いて、異端児で問題児の五条に説教をする程の優等生

呪術高専の地下深くには呪術師業界を影から支える「天元様」というトップシークレットな存在の呪術師が居る
天元様は「不死」の能力を持っていて何千年も存在し続けているんだけど、「不老」ではない
天元様の肉体は五百年以上生き続けると人間とは異なるより上位の種族への「進化」が始まってしまう
そうなれば天元様の精神すら人間のものではなくなって、天元様が「人類の敵」となる可能性すらある
だから五百年に一度は天元様の魂を他人の肉体に入れ換えて、Bを連打して進化キャンセルしなければ世界の危機なのだ~
天元様の魂と適合する肉体を持つ者は「星漿体(せいしょうたい)」と呼ばれている
そして今まさに五百年に一度の天元様の転生の時が迫っていたんだが、二つの勢力が星漿体を狙っていた
その二つの勢力の片方は非術師で構成された宗教団体なんだけど、天元様を神として信仰し、天元様の進化を願い、天元様に星漿体という不純物が混じることをマヂ許さんという狂ったカルト教団だった

868: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 06:47:45.86ID:2C6ZRdgm0
五条と夏油は呪術高専から星漿体の護衛を命じられ、星漿体である「理子」という生意気なメスガキを保護し、彼女の両手と両足を掴んで左右に引っ張り合う
理子「いやじゃ!いやじゃ!よさぬかベイマックス!」
五条と夏油は、天元様の魂の器になるという運命を背負った理子のことを多少は哀れむ
だけど幼い頃から星漿体と成るために育てられてきた理子は、天元様と融合することを心待ちにしている様子
理子「お主ら、まさか妾のことを可哀想とか思っておるのか? たわけ。融合すれば妾は天元様となり、天元様は妾となるのだ!」
そんなこんなで五条と愉快な仲間たちは二つの敵対勢力と戦いながら、沖縄に渡ってバカンスを楽しむ(説明するのが面倒臭いが本当にこういう唐突な展開なんだよ詳しくは読んでくれ)

いよいよ天元様と星漿体の融合の日が来たから、五条たちはバカンスを終えて東京の呪術高専に戻る
護衛は終了し、任務完了
ってことで一同が気を抜いた次の瞬間、カルト教団に雇われた殺し屋が強襲してくる
五条は殺し屋の相手を引き受けて、夏油に理子を連れて逃げさせる

869: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 06:50:31.68ID:2C6ZRdgm0
逃げた先で夏油は理子にこう告げる
「もし君が望むなら、このまま君を連れてどこか遠くに逃げよう」
実は五条と夏油は「もし理子が天元様との融合を拒むなら、俺たち二人で彼女を連れて逃げ、呪術高専や天元様と戦争でもしよう」と決めていた
これまで年甲斐もなく気丈に振る舞っていた理子だったけど、ここに来てとうとう子供らしく素直になって、泣きながら「もっと皆と一緒にいたい」と本音を明かす
夏油は笑顔で理子に手を差し伸べる
理子が夏油に微笑んだ瞬間、彼女の頭部を銃弾が貫く

(´・ω・)▄︻┻┳═一       ( ゚д゚)・∵. ターン

追ってきた殺し屋によってあまりにも呆気なく理子が殺される

夏油「五条は?」
殺し屋「殺したwwwww」
夏油「そうか。死ね」

夏油は殺し屋に挑むけど、五条と同じく倒されてしまう
この殺し屋は「呪術師殺し」という異名で呼ばれていて、呪術師との戦闘に特化した天賊の才に恵まれていた

殺し屋は理子の死体を回収して依頼主のカルト教団の施設へと戻って、理子の死体と交換で多額の報酬を受け取り、美味しいご飯を食べに行こうとする(^q^)

870: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 06:51:52.50ID:2C6ZRdgm0
そこへ死の淵から生還してスーパーサイヤ人のようにパワーうプしてDIOのように最高にハイになった五条が追って来て、ほぼワンパンで殺し屋をSATUGAIする
一足遅れて夏油も駆け付けるけど、そこで彼が目にしたものは、理子の死体を囲んで満面の笑みを浮かべて拍手喝采しているカルト宗教の信者達の姿だった
「こいつら殺そう」と言う五条。夏油は「そんな必要は無い」と言って五条をなだめる

五条と夏油の理子を護衛する任務は失敗に終わったけど、呪術高専側からは何も心配はいらないと告げられる
詳細は伝えられなかったけど、すぐに新しい星漿体が見付かるか何かして、事なきを得たらしい

それからすぐに御盆が来て、蛆のように呪霊が沸いた
あの事件以来、五条は「最強」と成り、一人で任務に派遣されるようになった
必然的に夏油は一人で呪霊と戦い続けた
夏油の能力は「呪霊を捕食することで、配下にして使役する」というもの

 みんなは知らない。呪霊の味を
 まるで吐瀉物を拭いた雑巾のよう

恐ろしい魑魅魍魎のような呪霊と命をかけて戦い、おぞましい味のする呪霊を食らう日々

 強者の使命は弱者を護ることだ

夏油はふと疑問に思った

 誰のために?

夏油の脳裏に、理子の死に歓喜する非術師たちの姿が浮かんだ

871: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 06:53:16.50ID:2C6ZRdgm0
夏油は目に見えて精神を磨り減らしてやつれていく
そんなある日、夏油は九十九という尻とタッパのデカい美女の呪術師と出会う
九十九は「特級」という実力者でありながら、任務を受けずに世界中を飛び回って遊んでいるという噂の変人
でも九十九は夏油に語る。私は遊んでいる訳ではない、世界中を回って呪いの研究をしていたのだ。呪術師たちがやっている事は対症療法だが、私が目指しているのは原因療法だ
九十九は「呪霊が存在しない世界」を創ろうとしていた
それを実現する方法は二つあり、その内の1つは「全人類を呪術師にする」というもの
九十九の研究によると、呪霊の発生源は非術師が無意識に体外に放出している「呪力」。それに対して、呪術師は呪力を体外に放出しない体質だから
夏油は「それは非術師を皆殺しにしても実現しますね」と自嘲気味に冗談半分で言う
すると九十九は「それも有りだね」と即答で肯定。これには流石の夏油も面食らってたじろぐ
でも九十九が続けて語ったことはこうだった
「死の恐怖に脅かされ続ければ、非術師たちも生存本能から呪術に目覚めるかもしれない。つまりそれは、進化を促すということだ」

それからほどなくして、夏油が可愛がっていた後輩が任務中に殉職した
同行していた後輩の相方の話によると、半人前である後輩コンビが派遣された先に存在した呪霊が想定外の「土地神」級の強さであり、後輩が殉職した後、
相方の呼んだ応援として駆け付けた五条があっさりと呪霊を祓ってしまったらしい
相方は、相棒を喪った上に両目を損傷していて満身創痍であり、つい夏油にこう言ってしまった
「五条先輩って最強なんですよね? もう全部あの人1人にやってもらえばいいんじゃないですか?」

 仲間が死んでいく。誰のために?

872: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 07:00:30.95ID:2C6ZRdgm0
神隠しや不審死などの怪事件が相次ぐという、地図にも載っていないようなド田舎の村があった
夏油は任務を受けてその田舎の村に派遣され、原因となっていた呪霊を祓うことに成功する
それでも村人たちは納得せず、祟りの原因を捕まえているから祓って欲しいと言うと、夏油を牢獄へと案内する
牢獄の中には全身ズタボロにされた幼い双子の少女が捕らえられていた
村人達は口々に語る
「この子達は昔からおかしな術を使っていた」「うちの子もこの双子に殺されかけた」「やっぱり双子なんて産まれた時に殺しておくべきだった」「この子たちが一連の事件の原因だ」
双子の少女は呪術師としての才能を持っていたけど、こんな古臭い辺境の村に生まれついてしまったから異端として迫害され続け、そして呪霊による祟りが多発すると、元凶と決め付けられてフルボッコにされて牢獄に放り込まれていたのだ
この頃にはもう夏油の心は壊れていた
夏油は牢獄の中で怯える双子の少女に「もう大丈夫だ」と語りかけた

その夜、100人以上いた村人達は呪殺され、夏油は双子の少女と共に姿を消した
呪術高専は呪力の残穢から夏油の犯行と断定し、夏油を呪詛師と認定した

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873: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 07:24:21.62ID:2C6ZRdgm0

874: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 07:38:45.74ID:2C6ZRdgm0

875: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 07:56:21.21ID:NFsft9lpO
文章上手だね、専門用語が出ていても内容がスンナリ理解できたよ
理子という幼女は代理とか囮レベルの、重要度の低い候補者だったのかね
(護衛が成功しても失敗してもOK、その間に真の候補者が就任とか?)

876: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 10:11:39.47ID:2C6ZRdgm0
いや、下手だろ。専門用語も多すぎるて読みにくいし

理子が囮って説は本スレでも提唱されてたな。理子の死はあまりにもあっさりと処理された上に五条と夏油には何のおとがめも無かったから
あくまで読者の考察の域を出ていないけど、「そもそも五条が理子を連れて逃げようと夏油に提案したのは、理子の正体が囮に過ぎないと気付いていたから」だという説もあったよ

後の五条先生は呪術高専で教師を務めながらも上層部との仲が険悪だから、読者の間では「五条先生と上層部との間に強い確執が生まれるような出来事がまだあるんだろうな」とか考察されまくってるし

あと書き方も悪かったけど理子は幼女ではない。たぶん中学生だ

877: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 10:26:08.93ID:2C6ZRdgm0
天内理子ちゃんの天使の笑顔を見よ!

878: 本当にあった怖い名無し 2019/10/02(水) 11:10:44.94ID:NFsft9lpO
>>876
卑下しないでいいよ
専門用語と固有名詞、人名の羅列であっても少なくとも上の方のゲームのあらすじに比べたら、腑に落ちた
脆弱端末なんで画像見れないわ、失敬

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