632:本当にあった怖い名無し:2005/12/22(木) 22:52:03 ID:/QJY4T6q0
んーと、日本の神様で思い出したが、
笑い話なんだけど、オレ的に全然笑えなかった後味わるい話。
昔、ある貧乏長屋に背の低い男がいた。
男はそれを気にしていて、ある時、日頃から信仰していた神様に、
「背が高くなりたい、背が高くなりたい」と願をかけた。
すると甲斐あって、100日目の神様のお告げ。
「一升の飯を食い、一升の稗を食い、一升の酒を飲んで眠るがよい。
朝には、ふとんと同じ身長になっているであろう」
大喜びの男、貧乏なのに無理して食料をそろえ、無理して食べた。
酒も全然飲めない方なのに頑張ってのみ、ベロベロに酔っぱらって気絶するように眠った。
さて、朝。何だかだるい。ハッと神様の約束を思い出し、
「やれうれしや」と立ち上がった。今日から、夢にまで見た背高の生活。
ところが。どうした事か、何と前より低くなっている。
しかも、1メートルにも満たない、不格好な奇形のような姿。
すっかりあわてた男、どうした事かと足下を見ると、ありゃ、ありゃ。
座布団に寝ておりました。
あのさあ、笑い事じゃねえだろ。
ちゃんと再度、願は効いたのかなあ…。
消防の頃に読んだオレはもうショックで男が気の毒で、
気が気じゃなくて泣いてしまったよ。