後味の悪い話

【後味の悪い話】東野圭吾「秘密」

スポンサーリンク

209: 本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 11:17:06 ID:vfePc4FA0
東野圭吾と言えば秘密。
広末主演で映画にもなったっけ?

主人公の妻と娘が事故に遭い、妻は死ぬ。
しかし実は妻の魂は娘の体に入り込んでいた。体は娘だけど中身は妻。
表沙汰にすることもできず、二人は表面上は父と子として、心は夫婦として生きていく。
それから十数年後、妻の心が少しずつ薄れていく。
ついには娘は娘の多摩市を取り戻し、妻は消えてしまった。
主人公はこれも運命だと受け入れる。

しかし娘の結婚式の日、主人公は娘が妻のままだと気づく。
急いで結婚式場に駆けつけるが、そこには花嫁衣装を着た娘(中身は妻)と新郎が。
どうしようもないと悟った主人公は新郎に「一発殴らせろ」と迫るが、
拳を振り上げただけで泣き崩れてしまった…

211: 本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 11:20:01 ID:wEOJfQsf0
>>209
それ妻がずっと娘の演技をしてたってこと?
娘成分は含まれてなかったの?
映画は見たんだけど忘れてしまった

215: 本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 14:10:13 ID:EiFzz2ulO
>>211
ずっと妻のままだった
ちょっと補足すると

娘として新しい人生を楽しんでいるように見える妻に
夫は嫉妬に似た感情を持つようになり次第にギスギスしていく夫婦
娘の体を持つ妻は夫に体の関係を求めたが夫は娘の体は抱けない
妻は娘が蘇ったように見せかけ、
自分の存在を知る唯一の人を欺き妻であることを永遠の秘密にする

妻も苦しいし、気づいちゃってどうしようもできない夫も可哀想な話

217: 本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 14:28:09 ID:1mS2lGOn0
>>215
なんか、「秘密」って、娘(魂)の存在が無視されいるのが後味悪い。
妻の一人勝ち(若い体と新しい男と新しい人生を手に入れる)。
この小説って、作者はブラックユーモアのつもりで書いたらしく、
読者はみんな、「ふっ」と苦笑いしながら読んでくれるものと思っていたが、
ふたを開けたら感動小説としてヒットしたもんでびっくりした、
みたいな話を聞いたことある。

作者的には後味悪い現実だったのかも。
実際、この作品のヒットを機に、この手の感動系フシギ小説が流行りだした。

created by Rinker
文藝春秋
¥902 (2024/12/21 17:25:41時点 Amazon調べ-詳細)

スポンサーリンク

-後味の悪い話