後味の悪い話

【後味の悪い話】藤沢周平の短編

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758: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 21:57:15.59 ID:2ldoHjuW0.net
タイトル忘れたけど藤沢周平の短編。

主人公は婚姻を間近に控えた藩士。しかし、その相手の娘に、突然
藩主から側女になれとのお召しがかかってしまう。娘の家は藩から禄を
もらっているわけではないが、断ることも出来かねるし、たとえ断ったところで
藩主からのお召しを断った娘と藩士である主人公が婚姻できるはずもない。

娘の父親と話し合った主人公は、娘をあきらめさせるために物狂いのふりを
することにした。妙な格好をしてみたり、奇矯な言動をしてみたりするが、
娘はそれを偽りと見ぬいて主人公を呼びだし、「そんなふりはやめて、
私と共に逃げてはくれないのですか」という。主人公がなおもわからないふりを
すると、娘はあきれて主人公に背を向けて去ろうとする。そのとき、主人公は
自分でもよくわからないままそばの川に飛び込んだ。娘はそこまでするかと
さらにあきれて去って行ってしまうが、主人公は、自分がふりではなく
狂ってきたのではないかと慄然とする。

主人公はその後、様子がおかしいことを理由に休養を命じられる。
そのあいだに、主人公にうらみを持って娘のことを藩主の耳に入れた男を
斬り捨てたりする。主人公は家にこもっていることになっているので、疑われなかった。
主人公は、しばらくしたら復帰の願いを出そうと考えていた。

しかし、娘が藩主の子を孕んだが、体調を悪くしてそのまま死んでしまった。
主人公は藩主の館に押し入り、「娘を返してくれ、娘を返してくれ」と刀をふるって
詰め寄った。何人か斬ったが、「キチガイ無罪」ということでそのまま休養続行となった。

数ヵ月後、主人公は復帰の願いを藩に届け出たが、却下された。
さらに数ヵ月後、主人公は復帰の願いを藩に届け出たが、やはり却下された。

759: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 22:37:54.70 ID:vCYf9DR80.net
もの悲しい話だな。
力ない者の惨めさがよく表されている。さすが藤沢。
しかも剣という本分が立つだけにより悲しいよな。むなしいよな。
「何のために修行してきたのか」と不信にすらなりそうだ。

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