後味の悪い話

【後味の悪い話】不安の種を描いた人の漫画

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610: 本当にあった怖い名無し:2010/09/28(火) 15:41:20 ID:4z5xGDH00
不安の種を描いた人の漫画、童話を基にしてる

母を亡くした幼い姉妹
姉は地味な顔立ちで、妹は輝くばかりに美しい。
父はとうにいないし姉の方に母は「妹を頼んだよ」と言って亡くなった。
姉は幼い妹を守り、食いぶちを稼ぐため昼は店の手伝い、夜は売春をして何とか糊口を潤す。
姉は自分の容姿が悪い事には気づいていたので、売春婦としての価値があるのは
少女である今だけだと、必死にいやらしい親父たちの要求に応えていた。

月日は流れ妹は美しく成長し、どうやら恋人もできたようだ。
大人になった姉も地味ながら、細々食っていく程度の仕事は出来るようになった。

ある日、国の王が「この種を芽吹かせ見事花を咲かせた女を、王子の妻とする」とおふれを出した。

それは正式なおふれで、種は国の兵士が配布するので、どんな身分の女にも平等に権利がある。
町ではその話題で持ちきりだった、姉も「ばかばかしい」と少し思いながら、
もしかしたら?という期待を込めて鉢に花の種を植えた。

611: その2:2010/09/28(火) 15:42:41 ID:4z5xGDH00
夜、何度も芽が出ていないかとこっそり見に行く姉、
そう簡単に芽吹くようならおふれも出ない、そう思いつつかすかな期待を抱く。
いつからそこに居たのか、姉の背後には妹が鉢を持って立っていた。

見事に花を咲かせた鉢を持って。
「どうして?!それにあなた恋人は?!」
と問い詰める姉に妹は
「まさか姉さんが花を育てているなんて思わなかった、実は私の恋人と言うのは王子なの、
普通では結婚は許されないから王を持ちあげてこんなおふれを出したの、
私の鉢が芽吹いたのはこの種が取れる土地の土を使っているから、
でも姉さんならきっと祝福してくれると思って」

妹はそんな事を言うけれど許せない、祝福なんてできない、
自分は10になるかならないかで売春までして、堕ちるところまで堕ちたのに!
自分が働いている間も恋人と乳繰り合い、それでも妹が掴む幸せが
平凡なものならば祝福もできたのに、王妃になるなんて、
しかも他の自分を含めた「王子の妻になれる」と哀れな夢を見た女たちを影で嘲笑っていたのか!

かっとなった姉は自分の植木鉢で、妹を殴り殺した。
妹の遺体を川に捨てた後、姉は花を持ってお城へと向かう、
王は二言はなかった、王子に姉との結婚を申しつけ、姉は王子の妻となる。
しかしあくまで王子はこのおふれは恋人と仕組んだ事であり、その姉が花を持ってくるなど予想外だった。

命令で結婚した後も事あるごとに「妹はどうしたんだい?」と尋ねる王子
姉の方は「さあ、急に姿を消して…」と言葉を濁す。
そのうち、川で誰かが『姉さんが私を殺した』と歌っている、という怪談話が持ち上がった。
噂は城にも届き姉はだんだん精神を病んでいき、王子も川をさらえて見るように指示、
すると頭がぱっくり割れた頭蓋骨が引き上げられ、姉や王子の見ている前で声高に歌いだした。

『姉さんが私を殺したの』
かつての恋人の声で歌う頭蓋骨に、やはり!と姉を責め立てる王子、
すっかり気が狂った姉はケタケタと笑いながら、
兵士が持っていた妹の骨に食らいつき、そのまま川へと身を投げた。

姉が不憫すぎる

814: 本当にあった怖い名無し:2010/10/06(水) 00:27:29 ID:7xe0YHdI0
>>610
戸田誠二の唄う骨ですね

何かで読んだもの
空襲を逃れて疎開した「僕」、母親、まだ赤ちゃんの弟
農家の離れに住んで、食うや食わずのひもじい日常の中
それでも母親は弟の為にわずかの粉ミルクを手に入れる

「僕」は粉ミルクを盗み食いしてしまう
弟の唯一の食料だと知りながら、どんなに手に入りにくいものかを知りながら
お腹がすいて、甘くておいしい粉ミルクを食べるの止められず、何度も何度も盗み食いをした
やがて弟は栄養失調で動かなくなり、母親が医者へ走るも、死んでしまう

僕は、あの時の粉ミルクの甘さと弟の死は一生忘れません

という一文で結ばれていた。

815: 本当にあった怖い名無し:2010/10/06(水) 00:49:20 ID:e34vnmGV0
>>814
米倉斉加年の「おとなになれなかった弟たちに…」かな。
中学の時の現代文の教科書に載ってた。

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