328: 本当にあった怖い名無し 2018/07/28(土) 12:58:44.82ID:NJ+Fahd00
『岸辺露伴は動かない』シリーズの小説版より『夕柳台』
ちゃんと書こうとしたけど長くなったのでちょっと要約気味で失礼
“生物を本にして記憶を読んだり書き換えたりする能力”を持つ岸辺露伴はある日口の利けなくなった子どもと出逢う
その子の母親の話では夕柳台という高台にある町で子どもが遊んだりテレビを見たりしていたところ、
「ニタニタ笑う黒い猿」に襲われてからこのようになってしまったという。
母親には黒い猿の姿は見えなかったが、何かが子どもに覆いかぶさっていたのは分かったらしい
さっそく調査に赴いた露伴は、少年が黒い猿に襲われた広場というのが何故か遊具の撤去された公園だという事に気付く
さらに露伴を不審者かと見に集まってきた老人たちが夕柳台を「静かで良い町」と誇っている事を知る
そしてキイキイと音を立てて走る自転車や、サイレンを鳴らす救急車が見えない何かに襲われるところを目撃
露伴自身も老人たちから情報を得ようと能力名を叫んだところ その何かに襲われて姿を見る事になる
子どもが黒い猿と表現していた物は眼球もなく、干乾び真っ黒に変色した老人だった。
老人たちのいわく、子どもが朝から騒がしく遊んでいるのを煩いと感じた老人会は
役所に依頼して公園から遊具を撤去しただの広場に変えた
それでもまだ子ども達は広場で遊んでいるので、寺や神社や知らない人の墓にまで手を合わせて願ったのだと言う
黒い老人は彼らの願いによって発生した「夕柳台を騒がしくした者を黙らせる存在」だった。
しかし老人たちには見えていないので、老人たちが操っているわけではないと理解する
最初に会った子どもは、音を出して遊んで黒い老人に襲われ、トラウマで喋れなくなってしまったのだ
露伴のスマホが鳴ってしまったことで黒い老人は再度襲ってきたが、
露伴はあらかじめ老人たちに「常に大声で話す」という書き込みをしておいた。
老人たちは露伴を理不尽に叱責しようとしたため黒い老人の標的は老人たちに変わり、老人たちは次々に昏倒させられていった
救急車を呼んでくれという老人に、
「良いぜ。ただし黒い老人に襲われないように夕柳台の外にな。這っていくんだな」と言って立ち去って行った
329: 本当にあった怖い名無し 2018/07/28(土) 12:59:32.25ID:NJ+Fahd00
原因となった老人たちは、大声で喋ってしまうようになったため
夕柳台には住みにくくなってしまったという責めを受けたのでそれは良いんだが
怪物はおそらく老人たちがいなくなっても騒いだ者を襲うだろうし
救急車のサイレンスすらダメとか生活するのに致命的なままで残ってしまったので後味が悪い。
この話に限らずこのシリーズは怪現象が退治されないまま終わる事が多いんだけど。
330: 本当にあった怖い名無し 2018/07/28(土) 13:26:41.07ID:9O1aSoyt0
そのうち康一くんや仗助達が気付いて何とかしてくれんじゃね?
もしくは夕柳台は無人になり、被害は収まる