後味の悪い話

【後味の悪い話】怖いものを見つけた子供

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560: 1/2@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 19:00:59.52 ID:kZ1NYTDe0.net
「怖いものを見つけた子供」
ある少年は、産まれてこの方“怖い”という感情を抱いたことが無かった。
母親が暗闇や微かな物音を怖がるのも理解できない。

ある日、少年は怖いものを探す旅にでる。
怪物や悪魔など、普通の人なら恐れをなすものに色々出くわすけど、少年は怖いと思わない。
そいつらを倒してどんどん先へ進む。

都に着くと、広場に大勢の人が集まって興奮気味に騒いでいた。
この国の王様が世継ぎを残さないまま亡くなり後継者争いが収まらないので
教会の塔の上から広場に鳩を放し、鳩が止まった人を次の王様にすると言う。

程なく塔から鳩が放たれた。鳩はまっすぐ少年に向かって飛び、頭に止まった。
人々が歓喜して叫ぶ。「この子が新しい王様だ! 王様ばんざい!」
その時、少年の脳裏に未来の自分の姿が浮かんだ。

561: 2/2@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 19:01:58.22 ID:kZ1NYTDe0.net
王宮の奥深くで朝から晩まで廷臣たちに囲まれ、
常に王様らしく振る舞う事を求められて自由が全く無い。
言いたいことも言えずやりたい事も出来ない。
良かれと思って打ち出した政策は悉く失敗に終わり、
人々は表向き少年に敬意を払っているものの、腹の底では失望し軽侮している。
夢も希望も無い、虚しく冷たい日々が死ぬまで続く…

背筋が凍りつくような未知の感覚が少年を襲った。
「嫌だ! 嫌だ!!」
必死に叫ぶが、群衆の声にかき消されてしまう。
「王様ばんざい! 王様ばんざい!」
「嫌だ! 嫌だ!! 王様なんて嫌だあああああッ!!!」
歓呼の渦の中で泣き喚く少年の耳に、誰かがそっと囁いた。

「これが、お前の探していた“怖いもの”だよ」

少年は諦めた。
初めて出会った“怖いもの”と共に
これからの長い人生を生きていくしか無いと悟ったのだった。

年端もいかないうちに人生を諦めるとか
恐怖のどん底にいる時に周りがお祭り騒ぎとか、色々キツイ。

565: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 21:46:46.85 ID:kZ1NYTDe0.net
>>560->>561だけど、ソース書くの忘れてた。すまん。
子供の頃読んだおとぎ話集に入ってた話。

567: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/02/13(土) 22:34:15.49 ID:v63U9raN0.net
>>565
読んでみたいと思ったんで検索したが、見つからなかった
捜し方が悪かったのかな?

576: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 10:28:38.17 ID:5IjhoqGv0.net
>>567
同じく読んでみたくて検索したんだけど
「ラング世界童話全集6 ちゃいろの童話集」に入ってる「“こわいもの”をみつけた子ども」じゃないかな

579: 558-559@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 14:45:21.34 ID:wIIvtUUF0.net
>>576
おお、それだ! 俺が読んだのはたぶんポプラ社版の「すみれいろの童話集」だな。
すごく古い本で、背表紙が紫色だった。
収録されてる他の話のタイトルにも覚えがある。
懐かしいなあ…って、俺だけ後味良くなってすまんw

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