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127: 本当にあった怖い名無し:2009/06/14(日) 20:03:46 ID:7kIMX7EU0
小松左京の「復活の日」も途中に後味悪い部分があるな。
(前提として)とある博士が作り出した強力なウイルスがある事故により世界全体に広まり、
南極以外(南極にはウイルスが届かなかったか何かそう言う設定)の地域の人間や動物はどんどん死に絶えていく。
主人公は南極の基地に派遣されていた日本人男性。
後味の悪いエピソード部分))
世界各国でウイルスによりどんどん人が死に絶えていく中、
ある日無線に(どこかの国の)子供の声が入る。
どうやら彼以外の人間や動物はウイルスにより死んでしまったらしい。
誰か生存者を探して父親の無線を使って呼びかけているようだ。
一人生き残り心細いであろう彼を励まそうと(南極にいる)主人公は無線に向かおうとする。
その瞬間「何をするんだ」と言って仲間が引き止めた。
もし、この子供以外にこの無線を聞いている人間がいて、
南極が無事だと知ったらウイルスに感染していても何とかして南極にやって来ようとするかも知れない。
そうしたら奇跡的に生き残った南極の人間の命を危険に晒す事になる。
そんな危険な事はさせられない。
と言うのが仲間の言い分。
主人公は、せめて誰か生き残っている人間がいると言う事を少年に教える事で彼に希望を与えたいと主張する。
二人がもみ合ってる間に無線から銃声が聞こえた。
もう世界には誰もいないと絶望した少年が自ら命を絶ったようだ。
仲間に殴り飛ばされた主人公はその銃声を聞き泣き崩れた。
ここまでエピソード。
仲間の判断は正しいし中途半端な情で動こうとした主人公には同情出来ないんだが、
声は聞こえるのに少年を救う事も出来ず絶望の中、自殺させてしまったところが後味悪い。
184: 本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 19:01:35 ID:lUYlg8h00
>>127
復活の日はラストも後味悪かった。
世界中の人間が蔓延したウィルスで死に絶えた中、防衛システムは生き残っていた。
人がいなくなっても電力が送られ続け、コンピュータは正常に動作し続ける。
しかし大地震が起こり、米国の一部地域が壊滅的打撃を受けた。
すでにアメリカ大陸に人類は存在しない。本来なら問題ないはずだった。
だが防衛システムは与えられた役目を果たし続ける。
壊滅した地域からの応答が途絶え、他の重要拠点からも連絡が無くなる。
=防衛システムは重要拠点を攻撃されたと認識し、報復活動を開始した。
報復攻撃は敵国防衛システムの報復を呼び覚ますものであり、
さらにミサイルのうちいくつかは南極基地を習っている可能性がある。
(これは冷戦時代に書かれた小説)
185: 本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 19:02:27 ID:lUYlg8h00
人類の残した負の遺産を前に、生き残った人々は選択を迫られる。
このままミサイルが南極を狙っていないことに賭けるか、
決死隊を送り込んで防衛システムを解除させるか。
米国諜報員と主人公が志願して防衛システム解除に赴くことになった。
任務完了目前に諜報員は死亡し、主人公は解除に失敗する。
主人公は核ミサイルが降ってくるのを待って犬死にするしかなくなった。
数年後、生き残った人類は南極大陸を後にした。
ミサイルは南極に降らなかった。決死隊の行為は無駄だった。
さらに地球上を無数の核ミサイルが飛び交ったせいで、死のウィルスが変異した。
ウィルスは生物にとって無害になった。
たどり着いたアメリカ大地で、一行は変わり果てた主人公を見つける。
主人公は事前に接種していた実験ワクチンのおかげでウィルスに感染せず、
シェルター内にいたおかげで核攻撃の中を生き残れた。
しかし頭の方はやられてしまって基地外になっていた。
主人公、踏んだり蹴ったり。