スポンサーリンク
852: 1/2@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:16:36.28 ID:XJGMn9gm0.net
小学生の頃読んだ短編をまとめたシリーズ本(怪談レストランみたいなやつ)で見た話
結構記憶が曖昧なので名前とか細かいところは適当
主人公は小学生の女の子A。
Aは魚が苦手なのに、なぜだか最近の食事は魚料理ばかり。
ママに文句を言うと飼い猫である子猫のミーヤと比較されて怒られる。
「ミーヤは偉いわねえ」
そういってママは魚を食べるミーヤを撫でる。
しばらくそんな生活が続いたAはあるときミーヤに話しかける。
「ミーヤはお魚大好きでうらやましい。私も猫になりたい」
そう言うとAの視界がぐるぐると回り出した。
気が付くとAの姿をした女の子がAを覗き込んでいる。
驚いて立ち上がろうとするが身体がうまく動かせない。
自分の姿を確認してAは気付く。
ミーヤと身体が入れ替わってしまったのだ。
Aと入れ替わったミーヤはニヤリと笑うと、嬉しそうにママの元へ駆けていく。
「ママ、今日の夕飯はなぁに?」
「今日は焼き魚よ」
「わーい。私お魚大好き!」
「あらあら、Aがお魚を好きないい子になってくれてママ嬉しいわ」
ミーヤになってしまったAは叫ぶ。
『ママ!違う!それは私じゃない!!』
しかし出てくる声は「にゃー!」という猫の声。
「ミーヤはどうしたのかしら?」
「きっとお腹が空いてるのよ。餌をあげなくちゃ!」
Aは焦るがどうにもできず、しばらくの間ミーヤとして過ごす。
(続く)
853: 2/3@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:29:06.32 ID:XJGMn9gm0.net
改行多いって怒られたので2/3になります
(続き)
そしてある日、窓の外からAを見つめる視線に気付く。
それはしばらく前に突然姿を消したミーヤの母猫だった。
近付き、会話をする2匹。
なんと、その母猫はAよりも先に猫と入れ替わってしまっていた本物のママだった。
ママも毎日の家事に疲れ、ある日ミーヤの母猫に
「猫は気ままでいいわね。私も猫になりたいわ」
と愚痴を溢したら入れ替わってしまったのだという。
再会を喜ぶ2人。それに気付きこちらを見るママ(母猫)とA(ミーヤ)。
「ママ、私猫なんていらないわ」
「そうね、明日引き取りにくるよう保健所に電話をしておくわ」
このままでは殺されてしまうと泣くA。
そんなAにママ(本物)は元に戻る方法を教える。
2匹が寝ている間に自分の毛(この場合は猫の毛)を食べさせるのだという。
その晩Aはこっそりと部屋に入り、寝ているミーヤの口に猫の毛を入れる。
翌朝、目を覚ますとAは元通り人間の姿に戻っていた。
家の中を探してもミーヤもその母猫も姿は見えない。
どうやらもう保健所に連れて行かれたようだ。
「A!早くしないと学校に遅れるわよ!」
「はーい!」
(続く)
854: 3/3@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:31:25.39 ID:XJGMn9gm0.net
(続き)
『ママもうまく元に戻れたのね!』
喜びながら急いで学校へと向かうA。
そしてその晩の夕食。
「今日はAの大好きなハンバーグよ」
「わーい!いっただったきまーす!」
ハンバーグを口にしたAは思う。
『あれ?なんだかこのハンバーグ魚臭い・・・』
ママを見ると猫のような鋭い視線をこちらに向けニヤリと笑った。
(終わり)
Aだけ助かってママは…とか
これからもAはママのふりをした猫と過ごしていくのか…とか
っていうかパパは…とか
小学生心にいろいろ考えてしばらく寝れなかった思い出
857: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:56:09.44 ID:qT1kwS000.net
>>854
母猫は自分の子供まで保健所送りにしたんかな
858: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:23:47.46 ID:XJGMn9gm0.net
>>857
言われてみれば元に戻った後、猫の方はどうなったのか不思議です
ハンバーグが魚臭いっていうオチと、ニヤリと笑う猫の目をしたママのイラストが印象に残ってて
そこから記憶を頼りに思い出しながら書いたので細部は間違ってるかもしれません
詳しく知ってる方がいたら補足してくれないかなと期待して書きました