後味の悪い話

【後味の悪い話】夢幻街「蟲毒」

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312:本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 14:42:44.98 ID:CsGwVtzoO
初期のガンガンで連載してた漫画、夢幻街の第1話「蟲毒」。
主人公は人形師で、普段は日本人形を作ったり、
近所の子供達にからくり人形を見せたりしているが、副業として拝み屋をやっている。

ある日依頼を受けて向かったのはヤクザの組長の屋敷。
組長は体のほとんどが鱗に覆われる奇病で苦しんでいたが、
どんな治療をしても霊能者に頼っても治らないと言う。

主人公の見立てではこの奇病は恨みのスジ、つまり呪い。
その呪法が強力すぎて、呪詛返しをかければ呪っている方が死ぬおそれがある、
それにこれだけの呪詛をかけるにはそれなりの理由があるだろうと考えた主人公(と生首師匠)は、
まず術者を探しだして説得する事にした。

どうやってかは知らないが、儀式が行われている場所を突き止めた主人公が待ち伏せしていると、
そこへ現れたのは冒頭で主人公の人形を見ていた子供達の中にいた女の子の姉。
姉は夜になると女の子を置いて家を出て、人気のない神社で呪詛を行っていた。
訳をたずねる主人公。

2年前、山で狩りをしていた組長の誤射で彼女達の両親が撃たれた。
バカがこんな所でウロチョロしてるからだとまったく反省のない組長。
まだ息があると組長の側近が言うと、生きていられるとかえって面倒だから始末しろと命令する。
ゲス顔を浮かべて銃を構える側近。
そして両親が撃ち殺される光景を姉は木の陰から目撃していた。

その後、組長はアリバイを作って警察の捜査を逃れたので、
姉は家に伝わる呪法で呪い殺そうとしたのだ。
悪いのは組長だと言う姉に、主人公はこの術は危険で姉まで死んでしまうと止める。
姉の体も少しずつ呪いに蝕まれているが、組長を殺れるなら死んでも構わないと意地を張る。
しかし、妹はどうなると主人公は姉を諭し、蟲毒を始末して呪いを終わらせた。
体から呪いが消えた姉を家まで送る主人公。姉もほっとした顔をしている。

313:本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 14:45:16.39 ID:CsGwVtzoO
しかし同時刻、呪いが解けて体が元に戻った組長も部下の報告で
姉が自分を呪っていた事を知り、始末するよう指令を出していた。
マンションの前まで送ってもらった姉が自宅に戻るとドアが開いていて、中には血だまりが。
心配して妹を呼んだ所で姉も背後から襲われる。

悲鳴を聞いた気がした主人公が現場に駆けつけるがすでに手遅れで、妹は血を流して死んでおり、
死ぬ間際の姉から妹のカタキをと託される。

その後は礼金を受け取り気にいくふりして組長と実行犯の側近を糾弾。
組長は、自分を殺そうとしたんだから当然の報いだ、
ガキの方はくたばるまぎわまで泣きながら命ごいしてたらしいぞと大笑い。
そしてヤクザをけしかけて主人公も始末しようとするが、
メガネ外したら強くなった主人公がヤクザ相手に無双。

側近はキックした脚を握り潰され、他のヤクザもろともカマイタチで輪切りにされる。
一人だけ逃げだした組長は、楽に死ねると思うなと追い詰められ、
車で逃げようとした所を主人公の師匠に呪詛をかけられて、
冒頭と同じように体が鱗まみれになっていく。
今度こそ全身が鱗が覆われ、命ごいしながら破裂してグチャグチャになる。
クールに去った主人公が後日、仕事さぼって子供達と遊んでる場面で終了。

最後で一応溜飲は下がるけど、始末された姉妹が可哀想すぎて後味は悪いまま。
子供の頃に読んで救われなさにショックだった。
姉妹って打とうとしたら携帯の予測変換で始末って打ち間違えて余計後味が悪い。

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