後味の悪い話

【後味の悪い話】アメリカ映画「赤ちゃんよ永遠に」

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723:本当にあった怖い名無し:2007/01/19(金) 21:25:23 ID:yvUwJJ/Z0
子供の頃に再放送で見た1970年代?のアメリカ映画「赤ちゃんよ永遠に(だったか)」
一度見ただけだから、細かい設定とか忘れたけど、確か近未来映画で

人類(全て集中管理されている)は進んだ科学によって、病気などを克服し、
老衰以外では死ななくなったが、しかしそれは同時に、
爆発的な人口増加、環境汚染、生産物の絶対的な不足を引き起こし、
人類滅亡の危機と背中合わせの時代でもあり、地球規模で人工の調整が
必要となり、やがて人類を救う方法として、地球政府が出した方針は
「今後30年間、例外なく出産を禁止する事だった」
(違反者は親子ともどもその場で密封方の半ドームに被せて窒息死刑)

そしてそういった違反者を見つけて通報すれば、
通報者には特別に食糧配給券が貰える
その為、我が子を持てない不満と食糧欲しさから、
こっそり子供を生んだ夫婦は、即刻狩りだされて
通報されてしまう、地獄のような世界になっていた。

若い夫婦に対しては、不満解消に赤ちゃん~幼児ロボットが支給されていて、
生身の我が子を持てない夫婦はそれで寂しさを癒すしかなかった
(ロボットといっても子供騙しみたいなもの)

そういった若いカップルA夫婦(夫A妻B)とC夫婦(夫C妻D)は隣同士で住んでいて、
家族同様に仲良く、お互いを助け合って生きていたが、
Bがどうしても生きた我が子を産みたいという、要求に勝てず、
夫Aを説得して世間に隠して命がけの妊娠出産。

しかしその赤ちゃんを隣のC夫婦に知られてしまい、
C夫婦の「黙っている代わりに一緒に赤ちゃんを育てさせて!」という
要求を断れ切れずに認めてしまう

724:723:2007/01/19(金) 21:26:23 ID:yvUwJJ/Z0
続き

しかし、赤ちゃん可愛さに理性を失っていった、
C夫婦はやがて赤ちゃんの側に入り浸るようになってA夫婦を不安にさせ、
やがて、C夫婦は赤ちゃんを完全に自分達に引き渡すように要求。
覚悟を決めて断ったA夫婦に、赤ちゃんが手に入らない事で逆上した妻Dは
「子供がいる!子供がいる!」と騒ぎ、A親子は広場に借り出されて、
上からは窒息死に使うドームが下ろされる

当局から通報のご褒美の食糧券を手渡されるも、
号泣したDは「こんなものはいらなかったのに」と
投げ捨て落ちた食糧券に多くの手が伸びてあっという間に引きちぎられていく。

実は、C夫婦との関係に破局を感じていたA夫婦はこっそり少しずつ地面を掘って
逃げ道を作っていって、ドームをその地下道の隠し入り口の上に
下ろされるように調節していた。

夜中の暗闇にその地下道を通って、A夫婦と赤ちゃんは外に逃れ、
隠していたボートに乗って海に漕ぎ出していく・・
その姿をこっそりC夫婦が見ていたが通報せずに泣きながら見守っていた

やがて、親子は美しい島に流れ着く
のどかで美しく自然に囲まれた誰もいないその島で、
夫婦と赤ちゃんの生活が始まると嬉しそうに森に入っていく家族と、
倒れて朽ち果てていた看板の『高濃度放射能汚染地の為、上陸を禁じる』
という文字のアップのラスト

結局はこの家族も助からないだろうという、
示唆で終わっているのが子供心に悲しかったな
あと、厚生福祉がほぼ完璧な世界なのに、
食糧の不足から、食べ物でいがみ合い取り合う
人達の姿が哀れで後味悪い映画だったよ

728:本当にあった怖い名無し:2007/01/20(土) 00:11:20 ID:yG4Mn/xhO
>>724
乙。
やるせないというか、もやもやが残る良い後味の悪さ。

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