後味の悪い話

【後味の悪い話】「日本のこわい話」より

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616:本当にあった怖い名無し:2006/03/32(土) 15:10:03 ID:WzSXNvkR0
子供の頃読んだ『日本のこわい話』から。タイトルは忘れた。時代は時代劇ぐらいの時代。

若夫婦に赤子が産まれた。可愛くて可愛くて仕方ない。
でも赤子は生まれた時から大変な癇癪もちで、常に泣いては母親を困らせる。
母親はほとほと疲れ、困り果てたけれど、可愛い我が子のため、母親の務めと、
今日もおぶって買い物に出かける。今日も背中で泣く赤子。
町では人が迷惑そうに、自分達をじろじろ見る。
手早く買い物を済ませて、家に戻ろうと帰路にかかる橋を渡っていると、
向こう側から歩いてきたお坊さんに呼び止められる。
「その赤子には怨霊がとりついている」とお坊さんは言う。
母親は何を馬鹿な、と通り過ぎようとするが、お坊さんは
「その赤子をこちらに渡しなさい」と言ってきかない。
赤子はますます、火のついたように泣く。
お坊さんは母親の背中から無理やり赤子を引き剥がす。
「私の子を返してください」と訴える母親を無視し、橋から川へ赤子を投げ捨てるお坊さん。叫ぶ母親。
と、赤子は泣くのをやめ、恐ろしい声でさけぶ。
「まだまだ困らせ心身を追いつめる手筈が!お前のせいでぶちこわしだ!このくそ坊主が!」
母親唖然。お坊さんは「あれはあんたが前世で咎をおこした相手じゃ。また子を産みなされ」と言う。おわり

子供の頃は、そこらで泣いてる子が怨霊だったら怖いなあと思ったけど、
親になった今は、母親のやり場のない愛情が後味悪い。
怨霊と解っていたとはいえ、母親の前で子供を川へ投げるお坊さんも後味悪い。

640:本当にあった怖い名無し:2006/04/02(日) 00:54:13 ID:2KAZF9Gu0
>>616の話は前提として、
昔の日本では、子供は七つになるまで人として扱われず、
七つ未満で死んだ子供の魂は、またすぐに生まれ変わると
信じられていた、という背景があるんじゃないかと。

人畜、という意味ではなく、単純に未成熟な個体という意味なんだけれど。

だから当然、現代人の感覚で読むと後味は凄く悪くなるが、
死んだ赤子の魂はすぐに生まれ変わる=また産めばいい、
という坊主の話に繋がるのね。

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