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【後味の悪い話】シェリーによる詩「オジマンディアス」

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39:本当にあった怖い名無し2020/11/24(火) 21:08:14.88ID:YUHqMald0
シェリーによる詩「オジマンディアス」

古代エジプトの巨大な彫像の残骸の近くにその頭部(高慢な嘲笑を浮かべている)が転がっており
彫像の台座には
「我が名はオジマンディアス 王の中の王
全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ」
と記されているが、周囲にはオジマンディアス王の威厳を示すものは何も残っていない

栄華の虚しさを描いたシェリーの代表作として有名であるが、
このオジマンディアス王のモデルはラムセス2世と言われる。
ラムセス2世の建造物としてはカルナック神殿やラムセス2世葬祭殿やペル・ラムセス(聖書の出エジプトに出てくるラムセス市という説あり)が見つかっており
またヒッタイトとのカデシュの戦いの後での講和条約が見つかっているが、世界最古の和平協定とされる。
ラムセス2世自身のミイラも見つかっており、エジプトからフランスに修復のため入ったときには国王としての礼をもって送られ、
パスポートの職業欄には「ファラオ」と記入された。

よりによって三千年後も偉大さがわかる物証が残っている人物を栄華の儚さの題材に選んでしまったという残念な結果に。
ついでにシェリーはイギリスのロマン主義を代表する詩人としてバイロンとともに有名ではあるものの
その妻で文学的には素人であったシェリー夫人が思いつきで書いた「フランケンシュタイン」に比べたら一般的知名度が劣るのだった。

41:本当にあった怖い名無し2020/11/25(水) 13:29:23.14ID:vBD4li4X0
>>39
フランケンの作者って女性だったのか

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