後味の悪い話

【後味の悪い話】オオウミガラス

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907: 本当にあった怖い名無し:2007/06/25(月) 20:55:54 ID:APhZBMfR0
絶滅動物の話は大抵後味悪いけどこれは格別

本来ペンギンと呼ばれてたのは北半球に住んでたオオウミガラス。
南半球のペンギン同様陸上ではよちよち歩きしか出来ない上、
肉が美味なんで漁師の食料にするために乱獲されて、
これでもかってくらい大量にいたのが数百年かけてガンガン減っていき
とうとう辺鄙な岩礁にほんのわずかな生き残りが残るだけになっていたんだけど、
火山の噴火で岩礁が沈んでしまって壊滅。

その頃、各地の博物館員がとんでもなく「重要」な事に気が付いた。
「標本が全然無いじゃん!」

あまりにも大量にいたんで学術的興味を全く引かなかったらしい。
でも絶滅間近となれば話は別。
慌てた博物館が標本を高値で買い取り始めた。
結果、岩礁から逃げ延びたわずかな群が移り住んでた島にも人々が押し寄せて、
片っ端から殺して売り飛ばした。
こうしてオオウミガラスは完璧に絶滅。

間抜けな事に、絶滅後少ししてから全世界の博物館に収められるだけの
標本が作れる大量のオオウミガラスの凍死体が発見されたそうな。

910: 本当にあった怖い名無し:2007/06/25(月) 22:06:47 ID:3OM0Xc++0
>>907
動物雑誌で、オオウミガラス視点の連載小説読んだわ。

シートン動物記みたいな雰囲気で書かれてて、最初は大きな群れで暮らしてるんだけど、
災害やシャチ、見たことのない生き物(人間)なんかに出会ってどんどん仲間が減ってく。
主人公は、怪我をしたりしながらも逞しく生き延びるんだけど、最後人間に撃ち殺される。

実は、彼は最後のオオウミガラスだったけど、
撃ち殺した人間は「なんだ、傷があるから高く売れねーな」とか言って死体をぽい。

小学生の時に読んだから、悔しくてマジ泣きしました。

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