35: 本当にあった怖い名無し:2010/09/08(水) 21:42:43 ID:f7rMDu0e0
既出かもしれんが『ペットセメタリー』うろ覚え。書いてて4レスくらい越えたから、2レスくらいに書き換えた
ある村に平凡な一家が引っ越してくる。父は医者、母は主婦、
小学生くらいの娘と、2、3才くらいの息子と、娘が飼っている一匹の猫がいた
家の裏には森があり、その森に続く小道が家の庭にあった
一家は向かいの家に住む老人と親しくなり、老人に家の周りを案内してもらう
小道の先の森の中には「ペットセメタリー」という動物用の墓があった
その後、老人の勧めで猫を去勢する。
猫が夜に徘徊するのを抑え、車に撥ねられないようにするためだった
娘は猫の去勢を嫌がるが、父は「去勢すれば猫は長生きできる」と約束して娘を説き伏せた
父は新しい勤務先の病院へと初出勤するが、重症を負った青年が担ぎ込まれた
看護婦や他の医者はさじを投げたが、父だけは青年を助けようと手を尽くした
しかし青年を助けることはできず、父は青年の死体を前に落ち込んでいた
突如、青年の死体が動き、父に掴みかかると「また会いに来る」と言い残して動かなくなった
その日の夜、寝室に青年が現れた。青年は死んだ時と同じ姿で、頭から血を流した恐ろしい姿だった
青年は父をあの墓の方へと誘っていった。父が目的を尋ねると、青年は「あんたを助けたい」と答えた
墓に着き、青年は墓の一角に木の枝がバリケードの様に積み重なれた場所を示し、
「あそこを越えてはいけない。あそこは呪われている。あそこの土地は腐ってる」と言い続けた
気持ち悪くなった父は「もうこんな夢は覚めてくれ」と叫んだ
父が目を覚ますと、自宅のベットで朝を迎えていた。父が起き上がろうとすると、足が泥だらけだった
何日か経ってから、向かいの老人から「お宅の猫が車に撥ねられて死んでいる」という連絡があった
父は「娘になんと説明すれば。あの子は死を理解できてない」と悲観した
しばらく思い悩んだ老人は、「着いて来い」と言って父をある奇妙な場所に連れて行った
そこは、あの墓の木の枝のバリケードを越え、森の奥へと進んだ先にある崖を登ったところにあった
父は老人に言われるがままにそこに猫を埋め、娘には猫を見てないと言って誤魔化した
翌日、死んだはずの猫が家に戻っていた。姿は同じだが、まるで別の猫の様だった
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40: 本当にあった怖い名無し:2010/09/08(水) 22:39:33 ID:f7rMDu0e0
>>35続き
老人の話によると、崖の上にあったのは大昔の部族の墓であり、老人も少年時代に犬をそこに埋めていた
老人の犬も姿以外は別物のように変質していたが、犬が二度目の死を迎えるまで飼うことはできたらしい
父が「あそこに人間を生めたことはあるのか?」と聞くと、老人はあからさまに動揺しながら否定した
ある晴れた日、一家と老人は原っぱで団欒していた。
騒ぐ娘に大人達が注目している間に息子は道路に出てしまい、家族の目の前で車に撥ねられてしまう
老人は悲しみにくれる父に「何を考えているかは分かるが、あそこに息子を埋めるのは辞めろ」と言った
老人は過去を語った。昔、崖の上に埋められた男がおり、「悪魔憑き」と恐れられる程に豹変した
老人は数人の村人と共に男の家を襲撃して家ごと燃やした、と語った
しかし父は「もし息子がその男のようになっても、私がもう一度眠らせる」と言い、息子の遺体を掘り返す
父は息子の遺体を抱きしめ、あやしながら「パパに任せていれば大丈夫だ」と言い聞かせ続けた
息子の遺体を崖の上まで運んで埋め、家に帰って寝た
夜中に何者かが父の寝室に侵入し、医療鞄からメスを盗んでいった
一度故郷に帰っていたが、嫌な予感がして戻ってきた母が家に到着すると、
向かいの家である老人宅から子供の笑い声がした
老人の家に入ると、そこには息子が可愛らしくヨチヨチと歩く姿があった
母は思わず涙を流し、息子を抱きしめた
父が目を覚ますと、家の中は小さな泥の足跡だらけで、医療鞄からメスが無くなっていた
父は老人の家で老人の死体を見付け、二階の廊下へ出ると、
屋根裏部屋へ続く隠し階段の穴から妻の死体が落ちてきた
最終的に父は息子にも毒を打って殺し、老人の家に火を放ち、妻の死体だけを担いで森へと進んで行った
青年の幽霊が現れ、必死に父を止めようとしたが、
父は「息子は時間が建ち過ぎていた。だが、妻は死んだばかりだ。大丈夫だ」と言って森の中に入っていく
妻を崖の上に埋め、家で妻を待ち続けた。やがて妻が戻って来て、二人は抱き合ってキスをした
妻はテーブルの上のナイフを手に取り、夫に振りかざした
END