後味の悪い話

【後味の悪い話】田中啓文『怖い目』

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149: 1/2@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 01:18:06.10 ID:C+r0l/fU0
田中啓文『怖い目』

主人公の女性には恋人がいた
恋人はある時から眼を患ってしまい、自分の将来に絶望し、失踪してしまう
主人公は必死に恋人の消息の手掛かりを捜し、「百眼」という妖怪を神として崇める島の存在を知る
その島では古くから「百眼には眼を癒やす御利益がある」と信じられており、盲人たちが集まって排他的な生活を送っているらしい
主人公はこの島に恋人がいるのではないかと思い、盲人だと偽って潜入する
すると島民たちによって「歓迎の儀式」が行われる
主人公は「百眼様からの授かり物」と呼ばれる「謎の物体」を暗闇の中で食べる事を強要され、恋人を見付けたいという一心でそれを完食した

もし健常者だとバレれば島民たちから何をされるかわからないので、島での生活は慎重に行わなければならなかった
島の住人として受け入れられた主人公は、さっそく恋人の捜索を開始した
島民の集落に恋人はいなかった。島民に尋ねても、誰も恋人のことを知らない
主人公は原生林のような島の森を捜索し始める

そんな生活がしばらく続いたが、ある日とうとう主人公が健常者であることが島民たちに発覚してしまう
「やっぱり眼が見えていたのか!」
「百眼様の祟りがくだる!」
「その女を殺せ!」
島民たちは暴徒となって主人公に襲いかかってくる
主人公は命辛々逃走する

150: 2/2@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 01:22:56.00 ID:C+r0l/fU0
それから長い間、主人公は森の中に潜伏して過ごした
気が狂いそうな日々だったが、恋人を連れ帰りたいという想いで正気を保ち続けた

だが、主人公は島民が仕掛けた狩り用の罠にかかって生け捕られてしまう

主人公が処刑されそうになった、その時、 島民たちは一斉にその場にひれ伏す
鼻をつんざくような腐臭と共に、
「百眼様」が現れたのだ

百眼様は資料にあった通りの恐ろしい姿をしていた
腐肉の塊に無数の眼がついているのである
主人公は百眼様の「眼」の正体が「虫」なのだと気付いた
眼球に酷似した頭部をもつ「虫」が、腐肉に空いた穴から頭を覗かせて蠢いているのだ

百眼様はまるで「逃げろ」と伝えようとしているかのように主人公に手を振る
主人公は拘束を抜け出し、必死に島から逃走する 。逃げながらふと振り返ると、かつて恋人に贈った腕時計が百眼様の腕に付いているのが見えた気がした

本土へと帰還した主人公は、島での出来事を全て忘れて新しい人生を送ろうとした
しばらくの間は悪夢にうなされたが、やがてそれも無くなりはじめた
そんな矢先、主人公は全身が痒くなる症状に襲われるようになる
たまらず皮膚をかきむしっていると、急に皮膚が陥没して小さな穴が空き、
「あの虫」が顔を覗かせた

主人公はすぐに入院した
医者の診断によると、主人公の体内では既に数百匹の「寄生虫」が繁殖しており、治療法は「一匹ずつピンセットで取り除いていくしかない」らしい

その日の夜、主人公は病院を抜け出し、あの島へと向かった

151: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 07:04:59.01 ID:fzYn6QM00
おわり?

152: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 08:08:52.11 ID:qEY8f/TK0
謎の物体ってなにー?

153: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 08:28:57.19 ID:BqL3sLVL0
なんだか切ない話だな

>>152
原作者はあえて小説中で明言しないで推測させて恐怖を煽る作風なんだろうが
おそらく、寄生虫の卵が宿った動物の肉
最初に読んだ時は百目様の肉かと思ったけど、
崇拝の対象になってる上に来客に合わせてひょいひょい現れる存在ではなさそうなので
儀式用にそういう家畜を用意してるんじゃないかと思う
で、多分
・寄生虫は宿主全員を冒すわけではなく、宿主の体質によって向き不向きがある
・ほとんどの者は体質が寄生虫に勝ち、体内で殺してしまう
・寄生虫を体内で繁殖させる事に成功した(そしてそのうち死ぬ)者だけが
 その土地の人々にとっては選ばれし者の証であり百目様と呼ばれる
のではないか

やっぱり説明してしまうと怖くなくなってしまうな
原作者でも投下者でもないから当たってるかどうかわかんないけど

154: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 09:00:33.84 ID:0ctEy/RI0
>>152
島で採れるだろう貝やら魚やら虫やら木の実
それが生で、グロテスクに入り交ざった状態のまま供される

>>153
原作中で、儀式の時に食わされるグロいナマモノの中にあった”巻貝類”が寄生虫のキャリアだろうって表現があった
あと、確か寄生虫は元気で長生きできる肉体を欲するから、島に居る歳をとった盲人たちを華麗にスルーして主人公
やその彼氏みたいな若い者を選ぶとか何とか
どっちにしろ、怪奇譚というのは論理的考証をこねくり回すものではないね

157: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/03/10(木) 13:05:54.33 ID:qYkxIINT0
>>154
ナメクジとかトンボの死骸とかが食事として出てくるんだよね
作者の筆力がすごくて、読んでるだけで吐き気がしたわ
ナメクジを噛み締めた時の感触なんて、文字だけでも知りたくなかったよ…

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