後味の悪い話

【後味の悪い話】清水玲子「秘密」

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281: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:13:51.17 ID:osq79P370.net
清水玲子の秘密という漫画。
この漫画は第九と呼ばれる死んだ人間の脳から記憶を取り出せる警察組織の話で、グロイ上に後味の悪い話がほとんど。

コンビニ店員が惨殺される事件がおきた。

店員の男性二人は事務所で殺害され、外に逃げた女性一人は公衆の面前でめった刺しにされた。
容疑者が自殺したため第九が脳を調べることになったが、先に捜査にあたっていた刑事は怒りをあらわにしていた。

なぜならこの容疑者は同じコンビニの店員で、フリフリの服を着て虚言癖のある40代の小太りの女性、さらに殺された店員には大学生の美男美女カップルがおり、横恋慕した妄想女の犯行との見方が聞き取りでほぼ明らかになっていたからだ。
(彼氏は医療や介護に興味があって容疑者の父の介護の手伝いをしており、容疑者に優しい彼氏の様子が面白くない彼女が容疑者にかなりきつく当たっている描写や、犯行の際に容疑者が仲睦まじいカップルに「何故私に見せたのよ!!」と叫ぶシーンがある)

しかし捜査を進める上で様々なことが明らかになっていく。

282: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:26:47.66 ID:osq79P370.net
容疑者の身の上だが、数年前に母がガンで死去、父の認知症が悪化したため仕事をやめ、結婚も破談になった中で父親の介護にあたる。
虚言癖は自殺未遂を図るほど強烈なストレスから身を守るために脳が作り出した幻覚によるもので、自分は外国の女優の様な美しい風貌、
今は父の病気のため離れているが、病気が治れば美しい夫や子供とまたフランスで暮らせるというものだった。

283: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:29:15.00 ID:osq79P370.net
妄想が始まる前の生活はひどく、ある日仕事から戻ると汚物を畳や壁に塗りたくっている父がいて、それを一人で掃除、汚れた衣類を手洗いした後夕食の買い出しに出ると、
結婚して子供もいる自分よりきれいで人生を謳歌している高校の同級生にばったり出会うなど人生に希望が持てるような状態ではなかった。

妄想の中で危うい均衡を保っていた容疑者に介護を通じて接するうちに、真摯に容疑者の将来を考えた彼氏はこの妄想を「治してあげよう」と思ってしまう。
彼氏からもらった幻覚や妄想が抑えられる薬を飲んだことで、老け込んだ醜い一人ぼっちの自分、ほぼ寝たきりで死ぬまで介護が必要な父親、
全ての現実がまた見えるようになってしまった。
泣き崩れる女性に彼氏は「このままじゃだめだ!!この先あなたがしっかりしないでどうするんだ!!」と逃げ道をふさぐ。

追い詰められ絶望した容疑者は「こんな現実ならもういらない」と犯行に及んだのだった。

284: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:43:35.83 ID:uMyi810DO.net
何ひとつ語られないもう一人の男性、、、

285: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:51:58.67 ID:osq79P370.net
もう一人の男性店員はとばっちりで殺されたようで冒頭の殺害シーン以降出てこないです。

だいぶ端折りましたが渡された薬には未認可の成分が含まれており、妄想が収まるだけではなく攻撃性が増したことが犯行を後押ししたようです。

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