735:本当にあった怖い名無し2020/05/13(水) 16:16:56.01ID:YlrILCgC0
昔読んだファンタジー漫画
主人公は世界を旅する美人でグラマーな女騎士(エッチな漫画ではないから安心してね)
長旅で疲れ果てていたところ、辺鄙な所にポツンと建っている屋敷を発見し、屋敷の主に頼んで一晩泊めてもらう
久しぶりのお風呂で心と体を癒し、豪華なベッドで深い眠りにつく主人公
しかし、この屋敷の主は美しい物を収集する事を趣味にしている悪い魔物で、主人公のことも収集品として手中に収めようと企む(エッチな漫画ではないから期待しないでね)
魔物は主人公の身だけでなく心をも掌握するために、主人公の潜在意識にある「望みと恐れ」を知ろうと、眠っている主人公に魔法をかけ、主人公の過去の記憶を見る
主人公は高名な騎士の両親のもとに生まれ、騎士に成るための訓練を幼い頃から受けさせられていた
主人公の幼少期は凄惨そのもの。幼い女の子には身に余る程のスパルタンな試練をかせられ、失敗すれば酷く叱られる
オマケに母は主人公の弟ばかり贔屓して可愛がっていた
主人公がふとした拍子に弟を泣かせてしまおうものなら、「この子はお前と違って虚弱なんだ!」と鬼の形相の母に殴り飛ばされ、家から一晩締め出された
締め出された夜、主人公が泣きながら「友達をください」と神様に祈ると、一匹の妖精が現れて主人公と友達になってくれる
そんな幼い主人公の記憶の光景を遠巻きに眺めながら、魔物は「これは幼い主人公の妄想だ」と悟る
つづく
736: 本当にあった怖い名無し2020/05/13(水) 16:18:15.63ID:YlrILCgC0
>>735つづき
「幼い子供というものは「空想のお友達(イマジナリーフレンド)」というものを作り出すことがあると聞いたことが有る。弱い心がそのような存在を生むのだろう。なんと哀れな娘だ」
と涙ぐむ魔物
すると魔物の手下が否定する
「お前は分かってないな。あの妖精は彼女の心の強さの象徴だ」
妖精とお友達になってからというもの、主人公はどんどん強くなっていった
いつも妖精が側で見守ってくれて、アドバイスもしてくれるからだ
そして主人公は今まで失敗し続けていた厳しい試練を達成する
すると母は初めて主人公を誉め、頭を撫でた
はにかむ主人公
ここで魔物が叫ぶ
「わかったぞ! 彼女の望みと恐れが!
彼女の望みは、母に認められる偉大な騎士に成ること!
彼女の恐れは、偉大な騎士に成れずに母に見限られることだ!」
するとまたまた手下が否定する
「おまえ、ほんとにわかってないな。
あの娘の望みは、○○(忘れた)
そして、あの娘の恐れは、『自分が母親を憎んでいる、ということを自覚すること』だ」
738: 本当にあった怖い名無し2020/05/13(水) 17:18:03.79ID:xstOjJ6r0
忘れたってそこ一番重要なとこじゃねえかよ
そんなおぼろげで長文投稿すんな
739: 本当にあった怖い名無し2020/05/13(水) 17:20:14.88ID:1u4JG81TO
手下の最後の台詞が肝心だよなぁ、モヤモヤする
744: 本当にあった怖い名無し2020/05/14(木) 01:29:35.41ID:Z0kTBqc70
ふぁ?忘れた部分そんな重要か?
個人的に重要なのは最後の「恐れ」の部分かと思ったんだけど
なんかこのスレにいるとたまにスレ住民との趣向の違いを感じる瞬間があるわ
>>738
ほらよ!探してきてやったぞ!
「能力や地位に関係なく無条件に親に愛され認められること」だとよ!
満足か!?
743: 本当にあった怖い名無し2020/05/14(木) 01:01:34.22ID:MTYEEYet0>>746
木城ゆきとの水中騎士か懐かしいな
手下っていうか監視役な
あれは後味悪いというか女騎士の精神の複雑さと健気さを表現する良いエピソードなんだけどな。作中でも魔物が女騎士に同情して涙する
ついでに監視役はその魔物の涙を見てこの感受性がある限りコイツが真に闇落ちすることはないだろうと独りごちる
746: 本当にあった怖い名無し2020/05/14(木) 02:09:12.24ID:Z0kTBqc70
>>743
あの漫画、設定とか世界観は凝ってるけど、全体的に個性的と言うか独特過ぎてつまらなくて打ち切りなんだよな
自分は作者の前作のファンだったから補正で楽しめたが、打ち切りになったのもわからなくもないと思う
絵も濃くなり過ぎてた。今の画力でまた描き直して欲しい気もする