後味の悪い話

【後味の悪い話】山岸凉子「私の人形は良い人形」

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223:本当にあった怖い名無し:2006/06/19(月) 20:48:56 ID:ydu3fuuZ0
山岸凉子の「私の人形は良い人形」。
主人公は現代の女子高生なんだけど、
その子に行き着く迄の序盤のお話。

舞台設定は戦後。東京郊外に住むA子とB子は姉妹。
(B子が主人公の母になる)隣の家のC子とは大の仲良し。
三人で仲良く遊んでいたところに、
進駐軍のジープが来てA子がぶつかって怪我をする。
しかし頭にコブが出来た程度だったので、
米兵も安心して、お詫びに三人にチョコレートをあげて立ち去る。
三人はチョコを食べながらC子の家に行くと、
C子のママが戦時中、疎開させていた荷物を解いていた。
ママは三人がチョコを食べてるのを見て、どうしたのと訊ねて、
A子の事故を知るが、本人が元気なのですぐ忘れてしまい、
荷物の中から、それこそ子供くらいの大きさはありそうな、
いかにも高価そうな市松人形を取り出して子供達に見せる。
子供には過ぎた立派な人形は、ママからC子へと渡され、
A子B子は羨ましそうに眺めながら、三人で人形を囲んで、
仲良く歌を歌い、ママも微笑んで眺めていた。

224:つづき:2006/06/19(月) 20:50:42 ID:ydu3fuuZ0
その夜、昼間の怪我がもとでA子が急に具合が悪くなり、
あっという間に亡くなってしまう。
C子のママはC子に、人形をA子ちゃんにあげましょうねと告げる。
泣いて嫌がるC子に「だって、お母さん、A子ちゃんのお母さんに、
怪我のこと言い忘れてしまったんだもの。あんまり元気そうだったから。
だからね、ひとりじゃ可哀想だから、A子ちゃんにあげましょう。」
説得され泣く泣く人形を抱えて、C子は両親とA子の家に行く。
なぜ怪我の事を教えてくれなかったと、
泣きわめくA子ママとなだめるA子パパに、
C子両親は土下座して謝り、市松人形を差し出す。
「こんなものではお詫びにもなりませんが、
A子ちゃんひとりでは可哀想ですから、
ぜひ、お棺の中に一緒にいれてあげて下さい。」
A子パパは男泣きに泣いて、頭を下げて人形を受け取る。
その背後で事情をよく理解出来ていない、
まだ幼いB子が泣く祖母の袖を引いて、
「あのお人形、貰えるの?貰えるの?」と嬉しそう。

225:つづき:2006/06/19(月) 20:51:54 ID:ydu3fuuZ0
仲良しだったA子がいなくなり、お気に入りの人形も取り上げられて、
しばらくは落ち込んでたC子だったが、
気がつくと誰か違う子と遊んでいる様子に、C子ママは疑問を抱く。
子供部屋から笑い声や会話が聞こえるので、入ってみるとC子しかいない。
誰か来ていたのと訊ねても、「うふふ、秘密。」としか答えない。
妙に胸騒ぎがして不安がっていたが、数日後、C子は用水路に落ちて亡くなる。
引きあげられたC子にすがって泣くC子ママの周りで、
近所の大人達がぼそぼそと、
「きっとA子ちゃんが呼んだんだよ。」「仲良しだったからねえ。」
その言葉を聞いてC子ママがキッと顔を上げる。
「だから人形をあげたのに!C子の代わりにこれで遊んでねってあげたのに!」
泣きわめくC子ママを尻目に、そっとA子ママは家に戻り、
祖母に「やっぱり…ちゃんと人形をいれてあげれば……」と言うと、
慌てながらも祖母が「何を言うんだ、あの家は罰が当たったんだよ。」と言い張る。

226:おわり:2006/06/19(月) 20:52:52 ID:ydu3fuuZ0
実は、A子祖母が人形を着服していて、棺には入れられてなかった。
そのせいでC子はまんまとA子に呼ばれて亡くなり、
B子は祖母の部屋から人形を発見するが、すぐ取り上げられ、
その後ずっと人形の存在を忘れてたせいか、
大人になっても何事もなかったけど、
代わりにB子の娘である主人公&友達が酷い目にあう。
ついでにA子B子の両親も、人形の祟りで何年か後にあぼん。
人形も最初は可愛らしくて、子供達に囲まれて嬉しそうだったのに、
呪いのアイテムみたいになっちゃって可哀想だし。
ばあちゃんさえ欲張らなきゃと思うと後味が悪い。

236:私の人形はよい人形(1/2):2006/06/19(月) 23:48:49 ID:UQ6dVk7Y0
223さんではないですが。

人形は主人公を襲うようになる。
次々起こる怪現象、おびえる主人公。
そんなときに同じ学校の人で霊能力者&お付きの人のような二人組に出会う。
(ちなみに主人公のお母さんが人形の被害を受けなかったのは
お母さんが人形のことをすっかり忘れていたのと、霊現象などを気にしない人だったから。)
二人は主人公を助けてくれる。
やっと全部が終わったと思ったのだが、霊能力者がまだ終わっていないことに気がつく。
あの人形は元々副葬品として埋葬させるべきものだった、ただ供養するだけでは駄目だったのだ。

237:私の人形はよい人形(2/2):2006/06/19(月) 23:49:29 ID:UQ6dVk7Y0
主人公の高校では主人公の友達(悪い人ではないがちょっと遊んでいる風)が
美術室かどこかで煙草を吸っている。
この友人は霊能力者と主人公が最近仲良くしていることにちょっと不満を持っていて、
"私の方がいい女なのに"とその時も考えていた。
気がつくといつの間にか人形がそばに置いてあり、人形に襲われ友人は窓から落下。

友人が一緒に死んだことで今度こそ問題は解決したように思われた。
主人公ではなく友人が襲われたのはちょうどその時に主人公のことを考えていたから。
主人公を襲えなかった人形はかわりに友人を連れて行った。

最後に霊能力者のモノローグで終わり。
本当にすべて終わったのだろうか、あの人形は"少女"の副葬品としてあるべきものだった。
主人公の友人は"少女"であったのだろうか、もしそうでなかったら・・・

雑誌の連載で読んでいたときの記憶だけで書きました。
間違っているところあったら指摘願います。
しかし、原作は怖かった。
個人的にこれ以上怖かったのは美内すずえの「白い影法師」だけ。

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