後味の悪い話

【後味の悪い話】小説・東野 圭吾『秘密』

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392: 本当にあった怖い名無し:2010/07/12(月) 13:51:29 ID:SxyreBhv0
「秘密」※但し原作版、映画版はラストが少し違うらしいが見てないので

妻と娘がスキーツアーのバス旅行中、事故にあい妻が死亡する。
悲しむ主人公、しかし助かった娘の体の中には、妻の魂が入り込んでいた。
それから妻は小学6年生として人生をやり直し始める。

会話は確かに夫婦の会話だが、体はもちろん娘の体、それも小学生。
愛を確かめ合うすべも無い。時の訪れる欲求もどうしようもない。
そのうち娘(妻)は高校生になる。
美しく成長した娘(妻)には言い寄ってくる男もいる。

その男に嫉妬を覚える主人公。娘(妻)に厳しい言葉を投げかけてしまう。
ついに二人の間に亀裂が走る。
そこで妻が言う。「心だけじゃどうしようも無い。体で確かめ合おう(意訳)」
しかし、結局主人公は関係を持つことはできず、妻ではなく娘として接していくことを決意する。

妻の名前ではなく、娘の名前で呼びかけると、全てを察したのか娘(妻)は涙を流す。
その日から、娘(妻)の中に娘の人格が現れ始める。
妻の意識が眠ると娘が表れ、娘の意識が眠ると妻が現れる。

最初は時折しか現れなかった娘の人格だが、徐々にその比率は上がっていき、
ついには妻の人格とのバランスが逆転する。
ある日、初めてデートした場所にいきたいと妻が言い出し、主人公は二人でそこへ出かける。
それ以来、妻の人格が現れることは無かった。

393: 本当にあった怖い名無し:2010/07/12(月) 13:52:16 ID:SxyreBhv0
それから9年、娘の結婚式の日、主人公はある「秘密」を知る。
娘の結婚指輪は妻の結婚指輪を溶かして作ったものだった。
だが、その指輪の隠し場所は娘の人格が現れるより前に妻がひそかに隠した場所だった。

当然、娘がその場所を知っているはずが無い。
そこで主人公は全てを理解する。
そのまま式場に飛び込む主人公だが、ウエディングドレス姿の彼女を見て何も言えなくなる。

「何を言っても無駄だ」そう悟ってしまったのだ。
新郎に対し主人公は「2発殴らせろ」という。
理由を問われ「一発は娘のぶん。もう一発はもうひとりのぶんだ」と返す。
しかし、そのまま殴ることも出来ず、主人公はただ涙を流して床に崩れ落ちた。

396: 本当にあった怖い名無し:2010/07/12(月) 17:04:40 ID:XPSx8Dgj0
娘の魂は死亡した妻の体に入ってしまったって事か。
それは切ないな。

主人公と妻の行動はひたすら気持ち悪い。

397: 本当にあった怖い名無し:2010/07/12(月) 17:28:13 ID:ExLXYEF20
秘密、すごく流行ってた時に読んだけど全然おもしろくなくてたまげたよ
見た目は娘でも中身が妻だからやろうとするとか気持ち悪い
それ以来一作も読んでないけど売れてるってことは他のは良いのかな

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