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【後味の悪い話】大橋ツヨシ『エレキング』

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54: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 03:29:13.86 ID:hTJKK6P/0
大橋ツヨシ『エレキング』の内の1話
エレキングは奇妙というか奇抜な住人たちが暮らす町を舞台にした4コマ漫画
1話中に5本くらいの4コマが入ってるが大体は連作で1話で続いた話
基本的には日常シュール系ギャグなのだが時々感動的だったり不思議な味わいの話もあって、そんな話の一つ

小説家が原稿を書いていた
湯呑みのお茶が無くなったので、「久子さん、お茶」とお手伝いさんを呼ぶ
すると後ろのふすまが開き、女性が顔を覗かせる
だが彼女はしばらく部屋の中を覗いた後、そのまま立ち去ってしまった
小説家は湯呑みを持ち、「久子さん?」と言いながら立ち上がる
開いたままのふすまから廊下を除くが、彼女の姿はない
小説家は湯呑みを持ったまま台所、応接間などを覗き、「久子さん?」と声を掛けて行く
だがどの部屋にも誰の気配も無かった
すると、ガラガラと玄関の扉を開く音がする
小説家は玄関に向かい「久子さんっ」と少し大きな声を上げた
「ただいまもどりました」と久子さんは言った
ふすまから顔を覗かせた女性とは別人だった

最後は小説家が久子さんに「なんかいた!」と言って終わるのだが
エレキングではよく分からん何かが勝手に部屋に上がり込んでいたりするネタはよくあるものの
謎の女性はパッと見は何の変哲もない普通の人っぽいし何をするでもなくただ家の中に何故か存在していただけで
しかも出ていった形跡もないというのが薄っすらと後味が悪かった

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