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【後味の悪い話】藤子不二夫『絶滅の島』

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346: 本当にあった怖い名無し:2008/12/28(日) 14:18:08 ID:GC978yID0
藤子不二夫「絶滅の島」

ある日、突然世界中にUFOが出現し人間を虐殺しまくる。
主人公の少年はたまたま離島ツアーに参加していて、難を逃れていた。
最早、地球上で生き残ったのは、主人公を含めこの離島にいる数十人。

しかし、その離島も宇宙人に発見され、次々と住民はUFOに捕らえられていく。
主人公はツアーで仲良くなった少女と中年のおじさんと一緒に逃げるが、
途中、少女は宇宙人に見つかってさらわれてしまう。

ショックで落ち込む主人公に、おじさんは夕飯であるトカゲの丸焼きを差し出して言う。
「このトカゲは昔、漢方薬の材料として重宝されていた。
だが、そのために乱獲されとっくの昔に絶滅したと思われていたんだ。
しかし、この離島のトカゲだけは人間の手を逃れ生き延びていたらしい。

世紀の大発見だが、今更そんなことが分かってもどうにもならんな」
その後、主人公達は、少女を取り返すため、宇宙人のアジトに乗り込む。
そこで主人公が見たのは、串で貫かれ火あぶりにされている捕らえられた人々の姿だった。
(※昔から親しんできたドラえもんパーマン絵でのグロ描写はかなりくる)

そのあまりの非情な仕打ちに激昂する主人公に、まだ息のある吊るされた少女の姿が飛び込んでくる。
制止するおじさんの声も聞かず、助けようとした主人公を宇宙人が取り囲む。
少女は主人公達を誘い出すための囮だったのだ。

347: 本当にあった怖い名無し:2008/12/28(日) 14:19:37 ID:GC978yID0
何とか主人公達は少女を連れて逃げ出すことに成功するが、
途中おじさんは二人をかばって宇宙人に殺され、主人公も大怪我を追い宇宙人に追い詰められる。
そこへ追い討ちをかけるように、大量のUFOが空から降りてくる。

「もうだめだ」意識を失いかけた主人公が、最後に見たのは自分達を捕らえた
宇宙人と後から来た宇宙人が何やら言い争っている光景だった。(※1)

気がついたとき、主人公は後から来た宇宙人のUFOの中にいた。
怪我も完全に治っている。宇宙人が治してくれたらしい。
宇宙人はその後、主人公と少女を会わせ、二人を地上に帰す。
手と手を取り合って歩いていく二人を見送りながら、宇宙人は人間には分からない言葉で何かを呟く(※2)

<以下、宇宙人の言葉を地球語に翻訳>
(※1)
後から来た宇宙人「お前達、一体何をしている!」
主人公達を捕らえた宇宙人「私たちは離星ツアーに来ただけで……」
後から来た(ry「嘘付け、お前達は密猟グループだろう!ウチュウケナシザルの捕獲は宇宙法で禁止されている」
主人公達を(ry「すいません。ウチュウケナシザルの丸焼きが円形脱毛症に効くと聞いたもんだから」
後から(ry「それは迷信だよ」
主人公達を(ry「がくっ」

(※2)
後から来た宇宙人「良かった。危うく、宇宙の生物をまた一種絶滅させるところだった。」

348: 本当にあった怖い名無し:2008/12/28(日) 15:13:20 ID:wPiaq0iT0
これは…やっぱり藤子不二夫の才能だな

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