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1分程度の超短編(アバンストーリー)のうちの一つだが、そのインパクトから高い人気を誇る作品
ある朝。ごく普通のサラリーマンの山田さんは会社に出勤しようとするが、ふと玄関前のカレンダーを見ると、今日の日付に「山田祭り」と書かれていることに気づく。
自分の名前を冠した聞きなれないイベントを不思議がる山田さんだが、まあいいかと会社に行く為ドアを開ける。
すると、玄関前には大勢の人だかりが出来ていた。
山田さんを見た人々は歓声を上げ、「山田!山田!」の大合唱が始まる。
当初は困惑していた山田さんだが、これが山田祭りなのだと気付く。
きっと今日は全国の山田さんを称える日なのだ!
「俺だー!俺が山田さんだー!」
「山田!カッコいい!山田!愛してる! 山田!いい匂い!」
調子に乗ってそんな事を叫びながら人だかりの真ん中へ運ばれる山田さん。
胴上げでも始まるのかと思いきや、突如人々は山田さんを囲み一斉に袋叩きにする。
山田さんの服が破け、出血してもその勢いは全く止まらない。
そして響き続ける「山田!山田!」コール。
ここでカメラが玄関先のカレンダーに戻る。
「山田祭り」の文字をよく見ると「山田 ・ 祭り」と何やら点のように小さな文字が隠されていたことが分かる。
そしてカメラが徐々にその文字にズームしていき…
山田・祭り
山田 血 祭り
山田 血 祭り
ギャアアアアアアアアアアアアアア……
分類するならブラック系のギャグ作品だが、全国の視聴者の山田さんには大きなトラウマになったとかならなかったとか。