後味の悪い話

【後味の悪い話】映画「モールス」

スポンサーリンク

119:1:2013/01/21(月) 11:52:57.39 ID:roNedTw90
まとめ下手かつ文章力なしのため読みにくいかも。
-----------------
映画「モールス」

舞台は1983年冬、雪深い田舎町。
12歳の少年オーウェンは、両親が別居しており、母親と二人でアパートに暮らしている。
彼は学校ではいじめっ子たちから苛められ、家では母との会話もなく、
いつも一人の孤独な少年である。

ある夜、隣の部屋に同年代の美しい少女アビーと初老の父親が引っ越してくる。

ある晩、オーウェンが中庭で一人いると、
どこからともなくアビーが現れ、初めて会話を交わす。
彼女は雪の上を裸足で歩き、学校にも通っていない不思議な雰囲気の少女だった。

何度か会う内に、アビーと仲良くなったオーウェンは、
モールス信号を彼女に教え、壁越しに話しをするようになる。
二人だけのやりとりを続けるうちに、いつしか孤独な二人は、お互いに心惹かれていく。

ある晩二人で遊びにでかけた際、ふとした拍子にオーウェンは彼女を抱きしめる。
アビー「私のこと好き?普通の女の子じゃなくても好き?」
オーウェン「うん。好きだよ・・・。僕と付き合ってくれる?」
アビー「付き合うと何か変わるの?」
オーウェン「よくわからないけど、たぶん、今までと同じだよ」
アビー「だったらいいわ。付き合う」

120:2:2013/01/21(月) 11:53:42.01 ID:roNedTw90
アビーが引っ越してきた頃と時を同じくして、町で猟奇的な連続殺人事件が起こり始める。
首を切り裂かれ、血を抜き取られた若い男、
また凍りついた池の中から発見された、首をえぐられた男・・・。

犯人はアビーの父親であり、実は、ヴァンパイアであるアビーのために血液を採取していたのだ。
ある晩、父親は血液を採取しようと、若い男の車の後部座席に身を潜める。
しかし、ガソリンスタンドで父親に気づいた男に抵抗されたので、気絶させ
車を急発進させるが、ガードレールを突き破る大事故を起こしてしまう。
車中に閉じ込められ、動けなくなった父親は、身元を隠すために自分の顔に強酸をかける。

彼が病院に運び込まれたのをニュースで知ったアビーは、10階にある彼の病室まで
外壁伝いに登っていく。父親は窓を開けアビーに首元を差し出す。
彼の首に噛み付き血を吸うアビー(彼は普通の人間)。
やがて力尽きた父親は窓から落下し息絶える。

翌晩、オーウェンはアビーをアパートの空き部屋に連れて行き、
彼女と血の契約を結ぶために指を切る。
滴り落ちる血を見たアビーは、血に引き寄せられ、床に落ちた血を舐めてしまい、
ヴァンパイアとしての姿をオーウェンに見せてしまう。
ハッとしたアビーはオーウェンを突き飛ばし、逃げ出す。
オーウェンはアビーを追い、彼女の部屋に向かいアビーを問いただす。
彼女は自分がヴァンパイアであることを認める。
このとき、オーウェンは部屋にあった何十年も前の写真から、
彼女の父親だと思っていた男が実は、オーウェンと同じような少年であったことを知る。

121:3:2013/01/21(月) 11:54:40.31 ID:roNedTw90
翌朝、連続殺人事件を追っていた刑事は、様々な状況から
アビーと父親に目を付けアビーの部屋にやってくる。
刑事はバスタブの中で眠るアビーを発見する。
このとき部屋に潜んでいたオーウェンが叫び、刑事の気を引きアビーを起こす。
この隙に刑事の背中に飛び掛ったアビーは刑事を殺害し血をすする。

その夜、もうこうなったらここにはいられない、と町を去ることを決めるアビー。
何も言えず、自宅の窓からタクシーに乗り去っていくアビーを涙を流しながら見つめるオーウェン。

翌日、放課後のプールで水泳の練習をするオーウェンに、いじめっ子達が絡んでくる。
いじめっ子にプールに沈められるオーウェン。苦しくて気を失いかけたそのとき、
水の上でいじめっ子達の悲鳴が聞こえ、次の瞬間彼らの首や手などが水中に落ちてくる。
オーウェンが水の上に顔を出すと、そこにはアビーがいた。

その後、場面は変わり列車の中、オーウェンはどこかに旅をしている。
傍には大きなトランク。トランクの中にはアビーが隠れており、
二人はモールス信号で会話をしている・・・。

----------------
映画自体は終始切ない雰囲気が漂っており面白かったんだけど、
オーウェンのこの後のヴァンパイアの従者としての人生を考えるともやっとする。
父親(と思われていた男)と同じ殺人者として、生きていかなければならないし
その結末はまさに作中で示唆されているしで、思春期の一時の感情で
取り返しの付かない選択をしてしまった気がしてならない。そしてだからこそ
アビーは彼に取り入ったような気もするし。

※「モールス」はスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のアメリカ版リメイクです。

スポンサーリンク

-後味の悪い話