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121: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/08/10(月) 15:24:22.07 ID:SKm0Fjg/0.net
ボーダーランズ2というゲームのサブクエストの一つ。台詞はうろ覚え
このゲームの悪役は極悪非道なクソ野郎で、主人公の命を執拗に付け狙っている
そんな悪役が主人公に仕事の依頼をしてくる
「人里離れた場所で一人暮らしをしている私のお婆ちゃんに会いに行ってほしい」
「お婆ちゃんは花が好きだから、道に咲いている花でも摘んで持って行ってあげてほしい」
あからさまに胡散臭い話で、悪役自身も「お前はこれを罠だと思うだろう」と認めてしまうほど
主人公はこの依頼を受け、悪役のお婆ちゃんの家を目指す
指示通り道に咲く花を摘んで集め、目的地に辿り付くと、なんとお婆ちゃんの家から大勢の盗賊が現れた
やっぱり罠だったか、と思いきや、悪役は動揺を見せる
「お婆ちゃんの家に盗賊が!?なんてことだ!」
主人公は盗賊たちを全滅させ、お婆ちゃんの家の中に入ってみる
家の中は血塗れで、袋詰めされた謎の物体があった
悪役のお婆ちゃんがここに住んでいたというのは事実だった
しかし、つい先ほど盗賊たちによって殺されてしまったようだ
悪役はがらにもなく泣き始める
「お婆ちゃん…うぁぁぁぁぁぁ……」
鬼の目にも涙
かと思いきや、悪役は笑い始め、大喜びする
「…やったぞ!これで身代金を払わなくてすんだ!」
どうやら、悪役は盗賊たちによってお婆ちゃんを人質に取られて身代金を要求されていたらしい(悪役は天文学的な大金持ち。だからおそらく盗賊たちが要求した金額は莫大)
「実をいうと、お婆ちゃんが殺されるより先にお前がお婆ちゃんの家に辿り付いてしまわないか心配だったんだ」
「盗賊どもを皆殺しにしてくれてありがとうよ」
142: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/08/11(火) 15:24:09.45 ID:ko9Iwx540.net
終末期患者の緩和病棟の医師のAさんの話。
そこは基本的に治療そのものより、如何に患者さんの残り時間を苦痛無く
穏やかに過ごさせるかが大事だった。
そういう患者さんの中に、初老男性のBさんが居てもう末期癌で、残り時間も少なく、
また苦痛も激しかったが苦痛は、強力な鎮痛剤を点滴で入れればかなり
緩和される筈なので、A医師はそれを薦めた。
しかし、Bさんは意固地というか、変わった性格で人の話を聞かないところもあり
それが原因で息子さん兄弟とも疎遠になってしまっていて、もう末期であり長くない事を、
病院側がいくら説明しても息子さん達は「関係無い、勝手に死ねw」で埒があかない状態。
鎮痛剤の使用は、確かにそれで苦痛も軽減されるが、麻薬?なので、使用後は意識朦朧の
状態で過ごす事となり「寝ている状態で何をされるか判ったもんじゃない」と
Bさんは、のたうち回りながらも、頑なに鎮痛剤使用を拒否し続けた。
Bさんの苦痛は尋常じゃなく、その腹癒せなのか、無理難題を看護師達にふっかけるので、
かなりのトラブルメーカーだったらしい。
そんな中、このままだと痛みのあまり、残りの寿命を縮める可能性があると思ったA医師が
とうとう自分の判断で、Bさんに鎮痛剤を使用して昏睡状態にした。
ところが、その直後、なんと件の息子兄弟とその家族が、面会に訪れたが、
その時には既にBさんは何も判らない状態だった。
息子さん達も、最後ぐらい和解して初見の孫を合わせてあげようと思ったらしい。
もしかしたらBさんが、頑なに鎮痛剤使用を拒んでいたのは、こうやって、最後には
息子達との和解を期待していた為かも知れない。
患者本人が拒否していたのに、A医師の鎮痛剤使用はかなり微妙なライン(違法と裁量の狭間?)
だったしもしA医師が処方しなかったら、Bさんは苦しみながらも家族との再会を果せただろうに
結局、Bさんは数日後に何も判らないまま亡くなられたそうだ。
そりゃ、大元はBさんの性格が元凶だけど、誰も悪気が無かったのに、
すべてがボタンの掛け違いみたいな結果に、何とも言えない気持ちになった。