後味の悪い話

【後味の悪い話】デスパレード

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51: デス・パレード 1/2@\(^o^)/ 2015/06/07(日) 04:10:30.55 ID:kHO0V7jE0.net
アニメ「デス・パレード」のなかの一話、アイドル男とファンのJKの回

同時刻に死んだ二人の人間が異世界にいくつかあるバーのひとつに送られ、
そこで強制的にゲームで競わされて、「裁定者」であるバーテンに
転生コースか虚無コースに送られる。
虚無コースは、あらゆる負の感情に責めさいなまれながら
永遠に闇の中を落下し続けるらしい。
生前の行いやゲームの勝敗は裁定の根拠にならず、あくまでもゲーム中の言動を判定される。
しかも「裁定者」は人外なので人間のことをよく知らない上に
裁定結果もいかがなものかって感じのそのへんのあまり賢くないにいちゃんみたいなやつ。

ギンティという男が裁定をしているバーに、若い男女が送られてきた。
人気アイドルの男と、ファンのJKだった。
さっそくツイスターゲームをさせられる二人。
(シートに色分けされた円が描いてあって、指定された色に手足を乗せるゲーム)
バーに来た時点では自分たちが死んでいることにも気がついていない。
しかしゲームを続けるうちに、二人はそれぞれ思い出していく。
アイドル男は、人気を鼻にかけ次々女を食い散らかして
しまいにそのなかのひとりに刺殺された。
JKはおバカで空っぽな毎日を過ごしていたけど、
アイドルのことを本当に大好きで、アイドルを追いかけることに生きがいを感じていた。
彼女は風呂場で石けんを踏んで転倒して死んだのだった。

52: デス・パレード 2/2@\(^o^)/ 2015/06/07(日) 04:10:54.74 ID:kHO0V7jE0.net
結構楽しくゲームをしていた二人だが、突然状況が変わった。
床の円以外の部分が深く落ち込み、鋭い針が生えてきた。
つまり、円を踏み外して落ちると串刺しになってしまう。
無理な姿勢で長時間耐えるのは辛く、ふたりとも今にも落ちそうになる。
JKは、大好きなアイドルくんが落ちるくらいなら私が落ちる、と言って円を踏み外すが
その瞬間、早く決着が着けばいいと思っていたにもかかわらず
アイドル男は思わずJKを掴んで助けてしまった。

ギンティはJKを裁定せず、JKはそのままバーに留まることになった。
おバカなりに天真爛漫なふるまいで憎めないJKだったけど
ある日ギンティが「再度裁定する」と告げた。
なぜか、裁定者では無いJKに
「(アイドル男じゃない別の)男とお前と、どっちが虚無に行くか選ばせてやる」
JKは悩み、「アイドル君は転生したの?」ギンティ「そうだ」
「じゃあ満足だから私は虚無でいい」
JKは虚無行きのえエレベーターに乗った。
すると、闇の中にアイドルがいた。アイドルも虚無に落とされていたのだ。
ふたりは抱き合って無限の闇を落ちて行った。

この裁定という死者を弄ぶシステムが後味悪い。
ギンティは嘘をついてまでいちずなJKを喜ばせておいて直後突き落としているし
むしろお前が虚無に落ちろと思ってしまった。

53: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/06/07(日) 07:55:38.94 ID:7ox0Xsll0.net
粋な計らいで一緒になることができた良いエンディングに読めるが。

54: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/06/07(日) 08:03:31.35 ID:VIvaoxRe0.net
メリーバッドエンド(二人で幸せな悲劇を)ってやつかねえ

生き返るんでなく転生するなら
生前の身内や友人知人にとってはどっちみち死んだままだから
あとは本人の魂が幸せを感じる状況になるかどうかしかないもんな

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