後味の悪い話

【後味の悪い話】庄屋源吉

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270: 本当にあった怖い名無し2020/03/24(火) 15:42:51.97ID:pTDsf2MVO
庄屋源吉
源吉は今からおよそ二百五十年前、T村の庄屋の家に生まれ、
十八歳の時、村人たちに推されて庄屋になった。
その頃、度重なる飢饉や洪水で穀物の蓄えが底をついても、年貢の取り立ては厳しくなるばかり。
村人たちは源吉に、役人に年貢を免じてくれるように頼んでくれないか訴えた。
源吉は近隣の村々の庄屋に相談を持ちかけ、皆で藩主に減免を願い出る。
役人に「藩主が免ずると申さぬのに、さらに訴えるとは
お上の命令に背くもの。獄に入れるぞ」とおどされ他の庄屋は願いを取り下げるしかなかった。
源吉ただひとりが「死を恐れて、この願いができましょうか。
願いが取り上げられないならR山(藩の死刑執行場)へお連れ下さい」と訴え続けたので
藩主は役人に検見するように命じ、無事に年貢は減じられた。
しかし命令に叛いた罪で源吉は死刑を宣告され、牢獄に入れられてしまう。
村人たちの必死の嘆願で五年後に許され村に帰れたものの、長い獄中暮らしのために病の床についた源吉。
「もう三年、寿命があったら地租を減らしてもらい、村の衆をもっと幸せにできたのに。
それができないのが心残りだ」と言い終え、永遠に目を閉じた。この時、源吉二十五歳。

いくら昔話(実話、慰霊碑あり)とはいえ、滅私奉公にもほどがある
今時の二十五歳なんて、遊びたいさかりじゃね

271: 本当にあった怖い名無し2020/03/24(火) 19:50:31.17ID:OL+6B1ar0
>>270
昔の人って現代人とは死生観違うからなぁ

283: 本当にあった怖い名無し2020/03/25(水) 02:21:25.89ID:LO5aDUsE0
>>270
>今時の二十五歳なんて、遊びたいさかりじゃね

昔の平均寿命なんて短いし、精神が早熟なんじゃね
現代と違って娯楽も殆ど無いだろうし、灯りも無いから日が出ている内に働かないといけなくて遊んでもいられない
ましてや飢饉まであるなら毎日が生きるか死ぬかよ。その源吉氏のように肝も座るだろうね

しかし昔の医者とかといい、先人達の犠牲って本当に尊いよな。彼らの献身があったからこそ今の我々の生活があるのだ

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