後味の悪い話

【後味の悪い話】短編漫画「スガルの死」

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309: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/19(金) 20:14:33.90 ID:QJonEyPK0
カムイ伝の作者、白土三平の短編漫画「スガルの死」

題名のスガルってのは登場するくノ一の名前で、忍びの里から脱走して
備後国(現広島県)の碇山と片山の間にある集落に名前を変えて隠れ住んでる
そこには大湿原があって、そこの沼地には昔から
死霊が棲むと言い伝えられていて村人は誰も近づかなかった
その地にスガルを探す刺客達5人がやってくる所から話が始まる

忍びの里を脱走した忍者は探し出して殺すのが決まりで
スガルもある日とうとう元同法の刺客達に見つかる
刺客と戦うためスガルは家を出て死霊の沼に向かった
死霊の沼でスガルと刺客の忍者5人が対峙する
相手も己も戦いにくい沼地に逃げ込んだスガルをあざ笑う刺客達
しかしスガルは「殺されるのは覚悟の上、この沼に入ったお前達も死ぬ」となぜか不敵に笑う
死闘の末スガルは死に、刺客達も使命を果たした
身体に付いた謎の貝を払い、沼から出たときに仲間の1人が体調不良を訴え出した
そして里に帰ったあと刺客達は次々奇病に倒れた
酷く苦しみ「死霊の、スガルの祟り」とうわ言を言う仲間にそんなはずはないと
まだめまいがする程度の刺客の男が励ました

続きます

311: 309@\(^o^)/ 2016/08/19(金) 20:16:21.09 ID:QJonEyPK0
続き
そしてそれから2年、スガルの刺客だった忍者達は
里に帰ったとき、めまいがした程度だった男を除いて全員死亡
まだ生きている男も廃人となり、あてもなくさまよっている
何処かの村で病気の牛が死んでいる
手足がやせて腹が膨れた姿が死んだ仲間達の症状に似ている
何処からか飛んできたサギの群れがあの死霊の沼にいた謎の貝を足につけていた
「おそろしい」と呟き、男はその場を離れた。

そして最後のコマの文章で生き残った男も死んだこと
祟りの正体は謎の貝(ミヤイリ貝)に寄生した日本住吸血虫によって
起こされる地方病と説明があって終わり。
スガルの死なばもろとも根性もわかるけど地方病に苦しむ刺客達の描写を
見てるとえげつないと思ってしまう
命令を受けて使命全うしたのに無茶苦茶苦しんで死ぬ所が
なかなか後味が悪くて良かった

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