426:本当にあった怖い名無し2021/08/31(火) 23:11:06.78ID:NKSd0fNo0
ゴーストオブ対馬というゲームの偽侍の話
主人公は、蒙古斑との戦に敗れて生き残った落武者。
反撃を目指して流離っていたところ、「自分以外にも蒙古斑との戦を生き延びた落武者がいる」という噂を耳にし、その落武者とやらが居る村に行ってみる。
すると、その落武者は村人達から英雄扱いされていて、村人達から随分と忖度されながら優雅に暮らしているではないか。
しかも、落武者は毎日どこかへ馬を走らせており、帰ってくる度に「今日はどこそこへ行き、何人もの賊を斬ってきた」と武勇伝を村人達に語って聞かせている様子だ。
主人公が「この前の戦について語り合いたい」と申し出ると、落武者は顔色を変え、逃亡しようとする。
主人公は落武者を追い掛けて捕まえ、何事かと問い詰める。
すると落武者は正直に白状し始める。
この落武者は侍などではなく、戦死した侍の死体から剥ぎ取った鎧と刀を身に付けて侍を詐称しているだけの小悪党であった。
「それ以外に悪いことなんてしていない。見逃してくれるなら、もう悪いことはしない」
偽落武者はそう宣言して懇願する。
ここで偽落武者を逃がすか殺すかの選択は、プレイヤーに委ねられる
逃がすなり殺すなり、この件を片付けて村へと戻った主人公は、「あの落武者は偽物であった。もう二度と姿は表さないだろう」と村人に事実を告げた。
しかし村人は「そんなこと、村のみんなが知っていました」と答える。
「娯楽の無い退屈な村だから、あのような偽侍でも担ぎ上げることで退屈しのぎをしていたのです」
「大した悪人でもありませんし」
「お侍様(主人公)、あの偽侍をどうされたのですか?」
「まさか、殺しはいませんよね?」
【後味の悪い話】ゴーストオブ対馬「偽侍の話」