504: 本当にあった怖い名無し 2022/08/02(火) 02:21:11.71ID:NkEUbL6q0
漫画『岸辺露伴は動かない』から「富豪村」というエピソード
主人公の知人が「山奥の土地を買いたい」と言い始める。
なんでも、とある山奥に富豪ばかりが暮らす村があるらしい。
その土地に暮らす富豪達は最初から富豪だった訳ではなく、その土地を買って暮らし始めてから成り上がったらしい。つまり、その土地を買えれば知人もワンチャン有るということだ。
知人に主人公も付き合わされることとなり、二人で山奥の村へと向かう。
その土地の地主は「マナー」に厳しい。
地主の代理として主人公たちを出迎えてくれた使用人は、あれこれと礼儀作法を要求してくる
知人はマナー違反を連発してしまうが、どうしてもと頼み込んでお目こぼしをしてもらっていた
やがて知人の携帯電話に緊急連絡が入り、「母が倒れて危篤」「恋人が事故って危篤」等の悲報が次々と舞い込む
実はこの土地でマナー違反をやらかすと「自分や身内の命を奪われてしまう」のだ。
知人はパニックに陥って泣きじゃくる。
その拍子に最後のマナー違反をしてしまい、今度は自分自身の容態が急変して危篤状態に陥る
主人公は悟る。姿を現さない「地主」とは、「山の神」なのだと
本来は無関係の主人公だったが、善人である知人を救うため、使用人にマナーバトルを挑む
そして得意のペテンによって使用人をだまくらかし、使用人にも幾つものマナー違反をさせることに成功
主人公が「そちらがマナー違反をした分、知人から奪った物を返してほしい」と要求すると、
知人の容態は安定した(おそらく、知人の母や恋人も無事)
してやられた使用人は不服な様子で憤っており、勝負を続けるよう主人公に促す
しかし主人公は「触らぬ神に祟り無し」と言って続行を拒否
知人を連れてさっさと下山するのであった
(個人的には主人公に山の神を倒してほしかったわ)