後味の悪い話

【後味の悪い話】児童向けの怪談本

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630: 本当にあった怖い名無し 2012/06/25(月) 01:31:47.90 ID:HHFWEBU50
昔読んだ児童向けの怪談本

読者投稿形式になっていて報告者は中年のおばさん。

田舎育ちの報告者が小学生の時、珍しく都会から転校生(以後A)が来た。
垢抜けた雰囲気に憧れた報告者は関心を引こうと学校に伝わる怪談話を教える。
しかしAは「田舎の人ってつまらない嘘つくのね、馬鹿みたい」と鼻で笑う。
怒った報告者はAが一人でトイレに入ったところを見計らい
「開かないよ~開かないよ~」(←どういう台詞だったかはうろ覚え)と
自分が語った怪談そのままの演技をした。
ちょっと脅かして笑ってやろう程度に思っていた報告者だが、
予想以上にAはビビりまくり、そのまま早退→不登校→再び転校となった。
不登校になった理由は誰も知らないとは言え、報告者はずっと自分のせいだと心を痛めていた。
しかし年月が経つにつれ、その出来事も報告者の記憶からもいつしか消えていく。
さらに何年も経ち、報告者は結婚し子供も生まれ普通に過ごしていた。
やがて子供たちも独立した頃、近所のおばさん連中たちとバスツアーに出かける。
途中バスは休憩のためSAに立ち寄り、報告者はトイレに向かい用をたす。
そしてドアを開けてバスに戻ろうとした瞬間

「開かないよ~開かないよ~」

真後ろで声が聞こえた。
パニック状態で報告者は飛び出すが、そこには誰もいなかった。
青ざめたままバスに戻る報告者はこのSAが昔Aが転校して行った先の地方だと気付き、心の中で必死でAに詫びるのだった。

Aの生死は不明でオチらしいオチもないのでひたすらもやもやした。

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