後味の悪い話

【後味の悪い話】子供向けの短編ホラー

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973: 1/2@\(^o^)/ 2014/09/11(木) 21:48:54.75 ID:NGRUVKxY0.net
子供向けの短編ホラーが数話ずつ書かれているシリーズ本で読んだ話
記憶が曖昧な部分もありますがこんな感じ

病院で意識を取り戻した小学校高学年くらいの女の子(仮にAとする)
スキーツアーに参加した帰りのバスが事故に遭って重傷を負い、長い間眠っていたのだと説明を受ける。
ツアー客はAを除いて全滅したそうだ。
鏡を見ると長かった髪は短くなっており、なんだか顔にも違和感がある。
「私ってこんな顔だったかしら?」
そう呟くAに母親は「眠っている間に自分の顔も忘れちゃったの?」と冗談っぽく笑いかける。

眠っている間に家族は別の町に引っ越しており、退院すると新しい学校での生活が始まった。
担任の先生から入院していたことの説明があったこともあり、クラスメイトとはすぐに友達になれた。
季節は夏になり、水泳の授業があった。
以前水泳を習っていたため、泳ぎに自信のあったAはプールに飛び込む。
しかし、Aは泳げなかった。脳内に知らない声が響いた。
『嫌だ!怖い!泳げない!』
溺れ掛けたAはクラスメイトに助けられプールからあがる。
「長い間眠っていたんだから、まだ調子が戻らないだけよ。元気出して」
そう、クラスメイト達は慰めるがAはさっきの声が気になっていた。
その声はそのあとも度々Aの脳内で聞こえるようになる。

またあるときは音楽の授業でピアノを前にした瞬間、Aはすばらしい演奏を始めた。
ピアノなんて習ったこともないのに、と不思議に思いつつもクラスメイトに褒められて悪い気はしない。
家に帰り、母親にそのことを話すと「不思議なこともあるものね」と言われるがなんだかお母さんの態度に違和感を感じる。
(続く)

974: 2/2@\(^o^)/ 2014/09/11(木) 21:57:52.15 ID:NGRUVKxY0.net
(続き)
ある休日、Aはクラスの友達と買い物に出かけた。
アクセサリーを見ていると突然知らない女の子に肩を叩かれた。
「B!生きてたの?」
わけがわからず反応に困っていると
「あなた誰?この子はBじゃなくてAよ。人違いじゃないかしら」
と友達が代わりに言葉を返す。
「そうなの…?ごめんね。亡くなった友達にあまりにもそっくりだったから…」
と、女の子は悲しそうに俯く。
「世界には自分にそっくりな人間が3人はいるんですって」
と答える友達。

泳げなくなっていたこと、脳内に響く誰かの声、なぜかピアノが弾けるようになったこと、そして知らない女の子に呼ばれたBという名前。
Aは医者や母親が何か隠しているんじゃないかと考える。
病院に検診にいったときに、医者と母親の会話を盗み聞きする。
「手術は成功したって言ったじゃないですか!身体に記憶が残っているなんて!」
その言葉を聞き、診察室の扉を開けるA。
「どういうことなの?」
聞かれてしまったのなら仕方がないと医者は説明を始めた。
ツアーバスが事故を起こしたとき、実は2人生き残った女の子がいた。
片方はA、そしてもう片方はBという名前だった。
Aは脳は無事だったが、身体の損傷が激しく、とてもじゃないが回復の見込みはなかった。
逆にBは身体は無事だったが、脳の損傷が激しく、こちらも回復の見込みはなかった。
それを知ったAの母親が医者に頼み込んで、Aの脳をBの身体に移植してもらったのだ。
Bの家族はバスの事故で亡くなっており、このことは医者とAの母親しか知らない。
全てを知ったAは自分の身体を抱きしめた。2人分の命の重みのある身体を。
(終わり)

途中からオチはなんとなく想像できたけど、Bの体内に残っているBの記憶やBの友達のことを考えると複雑な気分になった。
ホラー動画にも、心臓病の娘のために、たまたま自分の病院に診察にきた孤児院育ちの独り身の男性を「診察ミスがあった」と呼び出して
勝手にドナーにしちゃう話があったけど、結局男性の記憶に憑りつかれた(?)娘に包丁で刺されて父親死亡。
娘も父親に襲いかかったときに首を絞められて死亡っていう誰も救われない話だった。

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