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231: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/13(水) 12:34:17.14 ID:2Zi1aqzW0.net
昔読んだマンガ。
主人公は小学校高学年の女子。ある日の昼休み、クラスメイトとドッヂボールをしていたところ、男子が投げたボールが誤って頭に当たり、気絶してしまう。
保健室で目覚めた主人公は、養護教諭や集まってきたクラスメイト一人一人の傍らに自分にしか見えない怪物がいることに気づく。
ボールをぶつけた男子は謝っているが、怪物は「まったく鈍くさいヤツだ」と吐き捨てている。
いつも仲良くしている女子は「大丈夫?」などと気づかってくれているが、怪物は「どうせわざとぶつかって気を引こうとしてる(ボールをぶつけた男子は女子にかなりの人気がある)んでしょ?」と言っている。
養護教諭も「やっと目が覚めたのね!」と嬉しそうだが、怪物は「今日は怪我した子も具合が悪い子もいなくてほっとしてたのにとんだ災難」と迷惑そうだ。
どうやら、怪物は傍らにいる人の本音を言っているようだった。
232: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/13(水) 12:35:29.95 ID:2Zi1aqzW0.net
>>231の続き
嫌になった主人公は「頭が痛い」と早退を認めてもらい帰宅する。
家にいた母親には連絡がいったため、母親が心配そうに出迎えるが、またしても怪物が傍らにいて「全然体調悪そうには見えない。仮病なんじゃないの?」と言っている。
母親にさえ信用されていないと感じた主人公はすっかり人間不信になってしまい、部屋に引きこもる。
一週間学校を休み続けた主人公。その間、毎日クラスメイトが家に見舞いに来たが、窓から見える彼らの側には相変わらず怪物がいるため主人公は追い返してしまう。
だが一週間目、今までほとんど話したことのなかった大人しい女子Aがやって来る。彼女の傍らに怪物はいなかった。
233: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/13(水) 12:37:25.35 ID:2Zi1aqzW0.net
>>232の続き
安心した主人公はAを部屋に上げ、今までのことを全て打ち明ける。
「なぜかAの側には怪物が見えない」という主人公にAは「自分で言うのも何だけど、自分の気持ちに嘘をつかないようにしてる」と返すA。
すっかり打ち解けた二人。Aは見舞いの品として手作りのケーキを主人公に勧める。
だが、ケーキを食べた主人公は急に胸が苦しくなり倒れる。
聞こえてきたのは「ごめんね。私、大きい動物を殺してみたかったの・・・」と言うAの声だった。
以前、飼育小屋のウサギが立て続けにいなくなったことを思いだす主人公。
主人公に聞こえるのは「抑え込んでいてどこにも発散できていない本音」だったため、何らかの形で自分の欲望(=本音)を満たしてきたAの真意は見抜けなかったのだ。
佐世保の事件で思い出したので投下。
「自分の気持ちに正直な奴が善人とは限らない」という話なんだが、主人公が可哀想すぎて後味悪かった。