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931: 本当にあった怖い名無し 2019/10/06(日) 12:09:27.73ID:0VaCH5BI0
ギョルゲ・ササルマン「方形の円/偽説・都市生成論」から、「プロトポリス(原型市)」
透明なドームで覆われた都市(とその周辺の畑作地帯、森林)
全自動空調システム、病害虫ならびに病原体駆除、全自動下水処理システムその他により住人は健康そのものになったが、徹底した病原体駆除により免疫機能が衰え、ドームから出られなくなった。
住民は困らなかった。生活必需品はオートメーションで作られていたから。
住民は衣服と家を捨てた。裸で戸外で過ごすほうが気持ちいいから。
住民はますます健康になった。
婦女子は畑を耕し、男は狩りに出た。
そのうち畑は放棄され、家畜も動物園の獣も野に放たれた。
住人の娯楽はセッ◯スだけになり、必然的に人口爆発。
住人はいくつかのグループに分かれ、有利な土地(魚の多い川、うまい獣の住処、うまい果物のなる木)を争って殺し合った。
はじめはこっそりと、すぐに盛大に、カニバリズムが横行した。
住民は下顎が発達し、額が狭くなり、胸板厚く、肩幅広くなり、足の指を自在に使えるようになり、二足歩行を忘れた。
一部始終は望遠レンズによりテレビで生中継され、最高視聴率記録を塗り替えた。
最高の賭け率を記録したのは、
『住人に尻尾が生えるのはいつか?』
だった。
935: 本当にあった怖い名無し 2019/10/06(日) 16:15:12.46ID:ZGbjZHVF0
>>931
凄く面白そうな本だな。ググるわ