後味の悪い話

【後味の悪い話】古典落語「死神」

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516:本当にあった怖い名無し:2006/04/18(火) 09:52:11 ID:h5NLmNpL0
古典落語の「死神」

うだつの上がらない主人公が、自分の甲斐性なしを奥さんになじられ
自殺しようと山へ行くとひょんなことから死神と知り合いになる。
男と前世で関わりがあったという死神は、死神が見える能力と
死神を強制的に家に帰らせる呪文を男に教えてやる。

死神曰く。
病気で寝込んでいる人間の傍にはかならず死神が座っている。
足元に座ってれば呪文を唱えて家に帰らせれば治る。
枕元に座っている場合は残念ながらご愁傷様。

この能力を使い、凄腕の医者(実際には祈祷師みたいなもん)
として大成功し、大金持ちになる主人公。
(足元の場合はどんな難病でも一瞬で治せるから)

金を持つことで人が変わった主人公は妻と子供を追い出して若い
女に入れ込む。
愛人に江戸見物がしたいといわれ、屋敷を売り払って豪遊しながら
江戸に向かうが、散財が激しく江戸につく前に一文無し。
金に惹かれていた愛人は、離れていってしまう。

517:本当にあった怖い名無し:2006/04/18(火) 09:53:03 ID:h5NLmNpL0
江戸で開業すればすぐにまた金持ちになれると開き直る主人公。
しかし、江戸の病人はみんな足元に死神がいる…
なかなか上手くいかずに焦っているところに江戸一番の金持ちから
依頼がかかる。

喜び勇んで行ってみると、やっぱり足元に死神が…
「残念ですが」とお断りを入れるも「千両払うから」「2千両」「3千両」
と報酬が高くなっていき、最終的には「5日生き長らえさせてくれたら5千両」
と条件も報酬もとんでもないことになる。
そこで、妙案を閃く主人公。
力持ちの若い衆4人を集めて、病人の四隅に配置、死神がウトウトした隙に
布団をぐるっとまわして強制的に枕元へ位置変えして呪文を唱える。
死神は大声を上げてビックリした後にスーッと消え、瞬く間に元気になる患者。

518:本当にあった怖い名無し:2006/04/18(火) 09:53:40 ID:h5NLmNpL0
大金持ちになった主人公は祝杯を上げ、酔っ払って寝込んでしまう。
起きてみると寒気がする。どうやら風邪をひいたらしい。
そこに能力を授けてくれた死神登場。
昨夜の死神はこの死神だった。
「恩をあだで返しやがってコンニャロメ」と怒られるもシメられるようなことはない。
死神曰く「お前はとんでもないことをした」とのこと。
事態が飲み込めず死神にロウソクの立ち並ぶ部屋へ連れて行かれると
今にも消えそうなロウソクを発見。
「それがお前の寿命だ、昨日の行為は病人と自分の寿命を入れ替える方法だ」
「その証拠に風邪ひいてるだろ?風邪こじらせて死ぬぞ」
慌てふためき許しを請うと、替わりのロウソクを貰える。
自分の寿命ロウソクから火を移せれば替わりのロウソク分、寿命が延びる。
今にも消えそうな寿命ロウソクからなんとか火を移した瞬間。
「ハックション!」
舞台が暗転してオチ

ロウソク部屋で別れた女房のロウソクを見て「ロウソクの炎まで憎たらしい」
とかのたまい、子供の寿命を見ても何の感慨もなさそうな感じなんだけど
気弱で平凡な主人公の変わりっぷりが後味悪かった。
オチは清清しいけど。

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