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281: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/16(土) 14:09:54.38 ID:wy4G5aBi0.net
女→女への執着と独占欲を描いた
92年アメリカ映画「ルームメイト」 1/4
主人公のアリーは都会的で美しい女性。仕事も順調でまだ若いがキャリアがある。
ニューヨークの高級マンションで恋人のサムと同棲していたが
前妻とまだ関係を持っていたサムに怒ってマンションから追い出す。
傷心と家賃の為に新しいルームメイトを募集し、応募のあった数名からヘディという女性を選んだ。
ヘディは少しやぼったい感じの地味で内気な女性。ふたりは少しづつ信頼と友情を築く。
一方、主人公に追い出されたサムはホテル暮らしを始め、アリーとの復縁を度々申し出ている。
アリー宛の手紙を書いて出したり留守電に何度もメッセージを残していたのだが
それらの全てはヘディが隠蔽していて当のアリーは何も知らずにいた。
282: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/16(土) 14:11:51.12 ID:wy4G5aBi0.net
「ルームメイト」 2/4
ある日、ヘディはアリーに無断でペットショップから子犬を買ってきてしまう。
アリーが動物好きなため「彼女に好かれようとして」の行動であった。
相談もなく購入してしまったヘディに多少思う部分があったが
子犬に名前をつけ2人で飼うことを決める。
そしてサムがいよいよ自宅へやってきて、アリー本人に直接復縁を申し出る。
手紙も留守電も無視された件をアリーに話すサム。
誤解やすれ違いを解消してサムとアリーは元鞘に納まった。
だがそれを知ったヘディは激情が込み上げる。
愛犬はペット好きのアリーに好かれたいが為に購入した道具であり、
「このバカ犬が!」と怒鳴りながら子犬を蹴飛ばし始める。
ヘディの激情をよそにアリーは恋も仕事も順調で、ついにサムにプロポーズされ結婚の日取りも決まった。
そんな時にヘディは子犬をマンションの窓から落として殺し、
幸せ気分のアリーの気をこちらへ向かせる行動に出た。
283: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/16(土) 14:14:26.73 ID:wy4G5aBi0.net
「ルームメイト」 3/4
愛犬の転落死にヘディへの疑惑と疑問が根付く。
さらにヘディのクローゼットの中に探していた自分の洋服を何着も見つける。
ヘディが美容室でアリーそっくりの髪型と髪の色に変え
洋服も無断でアリーのもの着て街を歩き
自分そっくりに物真似を始めだしたヘディに恐怖を覚える。
アリーはクローゼットの中から双子の姉妹の写真と、サムからアリー宛に送られて来ていた手紙を見つける。
ヘディは双子の片割れであり、片方は9歳の時に水死している事実を知ることとなる。
アリーそっくりに変身したのは恐らく双子姉妹のようになりたかった為だと思うが作中では語られていない。
不安にかられた主人公は友人のグラハムに相談を持ち掛けるがヘディに筒抜けであった。
すぐにヘディはグラハムを殺害する。
そして真夜中にアリーの姿をしてサムが寝泊りするホテルへ向かい、暗闇の中でサムに夜這いをかける。
「アリーと別れて前妻とヨリを戻せ」と言う言葉を拒否され
激高したヘディはピンヒールの尖った部分でサムの顔を殴り瀕死に追い込む。
その足で自宅へ戻った彼女はアリーをリビングの椅子に縛りつけ、自分はニューヨークを逃亡しようと準備を始める。
この時点ではアリーだけは殺したくない様子を見せるが、
友人グラハムと恋人サムがこのルームメイトによって殺害された事実を知ったアリーは平常心ではいられない。
285: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/16(土) 14:16:30.38 ID:wy4G5aBi0.net
「ルームメイト」 4/4
ヘディの居ない隙になんとか足先でTVのリモコンを音量最大にして苦情が来るように仕向け、警察に駆け込もうとしたが失敗。
ヘディに見つかって首筋にナイフを突きつけられこう言われる。
「あなたの為にサムを殺ったのに。なぜわからないの?」
アリーは次の作戦を考える。
「飛行機で一緒に遠くへ逃げましょう」とヘディに提案する主人公。
ネットで航空チケットの予約を取る振りをして救助メールを送ろうとしたのだが、再度ヘディに見破られ失敗に終わる。
アリーへの異常なまでの強い執着と
自分を出し抜き警察に駆け込もうとするアリー。
思い通りにならないアリーにヘディの感情は殺意へ傾き「もう殺すしかない」と決断する。
ここから女同士の命を懸けた死闘が始まる。
死に掛けたものの死んではいなかったサムの登場によりなんとかヘディを倒すことが出来て終わる。
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286: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/16(土) 14:25:24.59 ID:wy4G5aBi0.net
「ルームメイト」で個人的に後味悪いと感じた箇所。長くて申し訳ない。
アリーが
恋人と仲直りできた途端、やはりというか当然なのか、
途端にヘディの存在を重荷に感じる描写が実にリアル。
(結婚もするしヘディにはどうやって出ていって貰おうか)と2人で悩むシーンもある。
彼氏もいないダサめなヘディに対し、自分は恋も仕事も順調な引け目なのか
思う部分があっても直接アリーはヘディに強く言えないでいる。
ニューヨークの都会的で男に混ざってしっかり外で働くアリーにしては
曖昧で腫れ物に触れるような言動を選ぶ。
ルームメイトの応募に訪れた女性達はみな白人女性であり、
中にはアリーと気が合いそうな都会的でモデルのような女性もいた。
わざわざ明らかにやぼったいヘディを選んだ理由もなんだかピンと来ない。
ちょっとしたハプニングからその日のうちに友情が芽生えた感じではあったが
女性特有の「対等になりそうな同性よりも、優越感を感じれる相手を選んだ」この無意識さが働いたようにも見えてしまう。
事実、サムはヘディに夜這いをかけられてもヘディには全く靡かなかった。
動物好きなアリーに気にいられたいが為の手段と道具であった子犬の末路も気の毒だ。
自分が勝手に買ったくせに、『サムほどはアリーの気を引けない子犬を価値ナシ』と冷酷に判断し、
最初はアリーだけは殺したくないような態度だったのだが
度重なる裏切り(当然アリーはヘディから逃げ出して警察に駆け込みたい一心である)に
『アリーでさえも、もはや価値が無くなった』と感じるヘディも恐ろしいし哀れだし後味悪い。
ヘディにとって「双子」がテーマでもあるようだが
容姿も性格も最初から何もかも似ていないアリーに勝手にシンパシーを感じ、ここまで執着する理由もハッキリしない。
恋人のサムが前妻とまだ関係を持っていたことがそもそもの原因であり
例え縁を切って仲直りしたにしても、最初に両天秤かけられていたのは事実で、そんな男でいいのか?とモヤモヤする。
だからと言って同性であるヘディが良いとも思わないし…。