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934: 1/2@\(^o^)/ 2015/09/16(水) 12:02:42.38 ID:CLAZXkru0.net
清水玲子のジャック&エレナシリーズ(但しエレナは出てこない)
ジャックは男性人型ロボットだが、怪我をしたら血もでるし空腹感もプログラムされているため
自分がロボットだとしらない時期があった
その当時は傭兵のような仕事をしており、相棒と一緒に牢屋にいれられる。
相棒もジャックをロボットとは知らないため、二人で食料を分け合ううち、ドンドン相棒はやつれて行き
やがて相棒は餓死する。
その後、ジャックは自分がロボットで食料が必要ないことを知る。
自分が食べる必要のない食糧を食べてしまったがために相棒を殺した、という後悔から
食事という行為に対して嫌悪感をもつようになった。
数年後、ジャックはある星の女王救出作戦に参加する。
そこで知り合ったのがその星独特の習慣をもつ種族の少女。
その種族は「食べる」ということを神聖なことと考えており、食事の前には長い祈りを捧げる。
また、人が死ぬとその周囲の人が食べ
食べることによりその人の能力や命を引き継いでいく、という考え方をもつ種族だった。
その少女の母親も夫の肉を食べ、彼女も母親の肉を食べ、いずれ子供が生まれれば
自分の肉を子供に与えて命をつなげていきたいと考えている。
ちなみに、その種族内で最も重い刑罰は「谷」へ突き落とす、ということだった。
「谷」はその種族が暮らす森の真ん中にある深い谷のことで、
当然人もおらず、死後誰にも食べてもらえない(=命を繋いでもらえない)という
死刑よりも酷い極刑とされていた。
ジャックはその少女がおなかを空かせていると思い、食料を与えるが
実はその種族にとっては、食料を渡す=求婚、という意味だった。
少女はジャックが自分にプロポーズをしたと思い込み、ジャックについていこうとする。
(ちなみにジャックはロボットとは彼女に伝えていなかった。)
935: 2/2@\(^o^)/ 2015/09/16(水) 12:03:52.36 ID:CLAZXkru0.net
やがて、ジャックはある男の仕掛けた罠に落ちる。
ある男というのは、数年前に死んだ相棒の弟で、自分の兄を殺したジャックに対して復讐心をもっていた。
深い穴の奥に落とされ、故障して困っているところに少女がやってくる。
少女は「すぐに助けを呼んでくるから、それまでこれを食べて生きていて」と穴の中へ放り込む。
それは彼女の片手だった。
愛する人のため、自分の片手を切り落としたのだ。
しばらくして、ジャックは王女救出の別の仲間に助け出される。
王女救出とテロリストとの戦いにより燃え上がる森からヘリコプターで逃げる途中
ジャックは少女を見つけるが、着陸して彼女を救う余裕がないため
救出用の紐を垂らしそれに彼女を捕まらせる、森を脱出することにした。
少女は片方の手をなくしているため長くもたない。
そのため最短距離である森の真ん中にある「谷」の上を通ることになる。
ちょうど「谷」の上を飛んでいる途中で、少女は自分の死を覚悟する。
「ねぇ。ジャック。私の手、食べてくれた?」悲痛な思いで彼女はジャックに聞く。
ジャックは答えられない。食べなかったからだ。「ねぇ。私、食べてくれたよね?」
片手で自分を支えることができなくなった少女は泣きながら、「谷」へ落ちていった。
945: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/09/16(水) 16:57:14.59 ID:2bGDyi300.net
>>934
嘘でも食べたと言うべきだったな
946: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/09/16(水) 17:02:32.79 ID:rUfi+XbTO.net
>>945
横だし、しかもウロなんだが
ロボット的思考回路ゆえに、嘘もつけなかったんじゃなかったっけな…