後味の悪い話

【後味の悪い話】夜明け告げるルーの歌

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808本当にあった怖い名無し2022/04/01(金) 15:59:33.67ID:+6JF1XPa0
湯浅正明監督のアニメ映画、夜明け告げるルーの歌
人食い人魚の伝説と人魚殺しの風習が残る田舎の漁師町を舞台に、人間の少年である主人公と幼女な人魚・ルーの出会いと別れを描いた物語。

終盤で、人魚を迫害して殺そうとする人々の自業自得によって大津波が発生して町を襲うんだが、ルーを初めとした人魚達(日光を浴びると焼け死ぬ)が自らの命を犠牲にして陸に上がって津波を食い止めて人々を救う
それによって環境が破壊されて人魚は絶滅てしまうけど、主人公はいつかまたルーに会えると信じているような切ない雰囲気で終わり

個人的に気の毒だったのが主人公の祖父
祖父は幼い頃に人魚のせいで母を亡くしていて、ずっと人魚のことを憎み続けていた
だけど命懸けで町を救おうとする人魚達の勇姿を見て考えを改めた祖父は、漁船の船体で日光を少しでも遮って人魚に助力した
最期の瞬間、祖父の乗っていた漁船が転覆しそうになるんだが、その際に祖父は、人魚と化していた母と再会する
実は人魚には、噛み付くことによって他の生物を半魚に変えるという能力が有った(人が噛まれれば人魚に、犬が噛まれれば犬魚に)
町に伝わっていた人食い人魚の伝説は迷信で、実際には人魚は海で溺れている人を人魚に変えて命を救っていただけだった
(祖父の母の件に関しては、母を救おうとした人魚は噛みたくて噛んだわけではなく、救うために不可抗力で噛んでしまっていた)
祖父は号泣しながら自ら海に飛び込んで、そのまま帰らぬ人となった(おそらく、自分も母に噛み付いてもらって共に人魚に成った)

昔見た考察動画によると、この作品の人魚という存在は「死後の世界」のメタファーで、「死の運命に有る者だけが最期の瞬間に人魚に成っている」らしい
そう考えると切なさが増した

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